
2020年2月3日に、女性蔑視発言をした森喜朗会長。
翌日には田村淳さんが聖火ランナーを辞退したり、辞任要求の署名が13万人集まったりるなど、辞任を要求する声も高まっています。
この記事では、森喜朗会長の発言に対して
- 3つの世論調査結果
- 森喜朗会長が辞任しない理由はなぜ?
- 森喜朗会長を擁護するのは誰?
について、まとめています。
森喜朗会長の発言への世論調査は?
森喜朗会長発言の世論調査
2021年2月3日に、
「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」
などの女性蔑視発言をして、国内外から非難を浴びている森喜朗会長。
翌日には発言を撤回・謝罪しましたが、世論の批判は収まっていません。
森喜朗会長の辞任を求める声が高まっています。
共同通信の世論調査では、会長職に
- 「適任とは思わない」が59.9%
- 「適任と思う」は6.8%
でした。
読売新聞社の世論調査では、
発言に「問題がある」は91%
若い世代の意見が反映されやすいYahoo!のアンケートでは
- 「辞任するべきだ」は90.6%
- 「続投するべきだ」は7.6%
となっています(2/8現在)。
また、2/8午前の時点で、森喜朗会長に辞任を要求する署名も13万人集まっています。
森喜朗会長自身の気持ちは?
当の森喜朗会長は、2月4日の謝罪会見時点では「辞任する考えはない」と表明。
一度やめる気になったそうですが、武藤敏郎事務総長らから強く説得されたと明かしています。
しかし
「皆さんが邪魔だと言われれば、老害が粗大ごみになったのかもしれませんから、掃いてもらえばいいんじゃないですか」
とも発言しました。
謝罪会見のはずが、質問する記者に逆ギレしていたため、さらに批判を受ける結果になりました。
森喜朗会長が辞めない理由=発言を擁護・続投希望する人がいるから
国内外から「辞任して」と言われ、本人も世論に従う意向のようですが、5日たっても辞任とはなっていません。
なぜなら、会長を続投してほしい人たちがいるんですね。
報道で分かっている森会長を擁護・続投希望の人たちは次の方たちです。
OCOG武藤敏郎事務総長
武藤敏郎事務総長は、JOCではなくOCOG(2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)の事務総長ですね。
2月3日の発言後、強く森喜朗会長に「続投」を説得したと報道されています。
JOC山下泰裕会長
JOC山下泰裕会長は、森喜朗会長が問題発言をした2月3日の評議会にも同席していました。
その場で発言をたしなめたりしていません。
2月5日に「不適切な発言だった」としながらも「最後まで全うしていただきたい」と森会長の続投を希望しています。
小池百合子東京都知事
小池都知事は、2月3日には「困惑している」と言っていました。
2月5日には「絶句した。あってはならない発言だった」と批判。
しかし、森会長の続投・辞任については踏み込んだ発言をしていません。
口には出さないものの、「続投でOK」というのが本音でしょう。
小池都知事の言動・行動から、最初は様子見していたように思います。
翌日から都庁にも苦情の電話が多数かかってきたので、都民感情をくんで、森会長を批判したという感じでしょう。
東京とは目下コロナを拡げないことに全力投球で、いまさらこの時期に、会長を変えるという余力はないように思います。
自民党
自民党も森喜朗会長を擁護に回っています。
菅首相は森会長の発言を「あってはならない発言だ」としながらも、「権限がない」として辞任は考えていないとしました。
世耕弘成参院幹事長は、「余人をもって代えがたい」と森会長を支持。
多くの議員が「いま辞めてどうする」と森会長を激励しているそう。
表立って、森会長批判をしている自民党議員は
- 後藤田正純氏
- 稲田朋美氏
- 泉田裕彦氏
くらいなのです。
元大阪府知事の橋下徹氏
元大阪府知事の橋下徹氏は、「森さんの実力、政治折衝という力はこれからも必要」と語っています。
しかし印象が悪すぎるので、表には出ない方が良いとの考えのようです。
【オリンピック】森喜朗会長発言を擁護する人・辞任しない理由まとめ
2021年2月3日に、女性蔑視発言をして、森喜朗会長が国内外から批判されています。
発言を撤回し謝罪したものの、日に日に会長辞任を求める声は高まっている状態です。
- 2月8日現在、辞任要求の署名は13万人集まった
- 9割が「会長を辞任すべき」という世論調査もある
- オリンピック関係者(JOC、OCOG、東京都)は、発言を批判しつつも、続投希望
- 自民党のほとんどの議員が、森会長を擁護している
- 森喜朗会長が辞任しないのは、「オリンピック開催に、森喜朗会長の政治力が必要」と考える政治家は多いから
というのが、この記事のまとめです。
オリンピック関係者や政治家が、森会長の続投を望んでいるので、辞任することはないでしょう。