
読書好きなら、一度は参加してみたい読書会。
大きな都市には複数ありますが、お住まいの地域で開催していないという人もいるかもしれません。
そういう場合は、「自分で読書会を主宰する」といいかもしれませんね。
今日は、「読書会を主宰してみたいけれど、やり方が分からない」という人のために、読書会主催歴4年のマッキーが、人が集まる読書会のやり方や、効果的な集客方法をご紹介します。
人が集まる読書会とは?
ここでは「人が集まりやすい」=「常連も初参加者もどちらも多い」と定義しておきますね。
そういう意味で人が集まりやすい読書会は、次の項目を満たしています。
- 会の雰囲気がよく分かるホームページがある
フレンドリーでオープンな雰囲気
- 課題本が難しすぎない
- 開催場所のアクセスが良い
- 参加しやすい曜日や時間帯に開催している
主催者の人柄が、そのまま読書会の雰囲気になる
読書会に来てくれる人(特に初参加者)が一番気になるのは、読書会の雰囲気です。
基本的にみなさん一人で参加されます(友達連れではない)。
なので、人見知りしやすい方は「常連さんばかりだったら入っていきにくいな」と心配しますし、社交的な人でも「どんな人たちが集まる、どんな感じの会なんだろう」と気にします。
そして、主催者の人となりが、そのまま読書会の雰囲気になっていきます。
マッキーは、自分で読書会を主宰する前に、やり方の勉強がてら、いくつかの読書会に参加しました。
学校の先生が主催している読書会は、年配の常連さんが多く、堅めの雰囲気で、課題本もどちらかというと難解な本でしたが、進行や説明が非常に手際よく明快でした(何しろ国語の先生だから)。
ちょっと授業っぽい感じはありましたが、課題本をとても深く理解することができました。
一方、20代のサラリーマン男性が主催している読書会は、参加者のほとんどが20代~30代。
サークル的感覚が強く、読書会以外でも、ホームパーティや飲み会がひんぱんにあり、参加者同士の交流を深めていました。
このように、読書会にはそれぞれ個性があります。
そしてそれは主催者に負うところが大きいです。
つまりは「類は友を呼ぶ」という感じで、参加者の傾向がつくられ、会の雰囲気が出来上がっていくんですね。
読書会を半年以上やると、常連さんも出てきます。
「常連さんばかりの読書会」になるか、「初参加の人も毎回いる読書会」になるかは、主催者によります。
どちらが良い、悪いというわけではありません。
主催者のあなたはどちらがいいか、ということです。
読書会を始めたら、なるべく早いうちにどちらを目指すのか、会の方向性を考えておくと良いでしょう。
人が集まる読書会のやり方
このブログでは、「常連も初参加の人もいる読書会」をつくることを前提として、やり方をご紹介します。
主催者が心掛けたいこと
人が集まる読書会にするために、主催者が忘れてはいけないこと、やらなくてはいけないことがあります。
一言で言うと、「参加者が安心して楽しめる場をつくる努力をする」ということです。
具体的に言うと、次のようなことです。
●トラブルの予防策を考えておく
読書会にはいろんな人が来ます。中には販売や勧誘目的の人が来る場合もあります。
「販売や勧誘目的の方の参加はお断りしています」というルールは最初に作っておきましょう。
そういう人の参加を予防できますし、他の参加者も安心できます。
なお、このルールを明記しておいたにも関わらず、マッキー主催の読書会では、自分の電子書籍を売り込みに来た人がいました。
そういう場合にどうするかというのも事前に考えておくと、自分も慌てずに済みますよ。
●参加者に気分良く話してもらう
個人が主催する読書会の場合、主催者=ファシリテーターです。
リピーターになってもらうために、一番大切なことは、参加者に「気分よく話せた。言いたいことを、しっかり聞いてもらえた」という実感をもってもらうことです。
そのためにファシリテーターがまずやらなくてはいけないことは、「ファシリテーターが参加者の話の腰を折ったり、一人でしゃべり過ぎない」ことです。
また、「ずっとしゃべり続ける人」と「ほとんど何も話さない人」の偏りをなくすことも大切です。
人の話を遮らないよう気をつけながら、適宜、あまり話していない参加者に話を振りましょう。
このように、「安心して楽しめる読書会」に、「トラブルがない」「参加者が気分よく話せる」環境は最低限必要です。
どんな読書会にしたいか考える
どんな読書会にしたいか、だいたいの内容を考えておきましょう。
形式
スタンダードな形式は、「オススメの本を1冊持ち寄って紹介し合う」タイプと、「事前に課題本を読んで、感想を言い合う」タイプです。
参加しやすいのは、「オススメ本を持ち寄る」方法です。
「“春”をテーマにした本」「恋愛小説」など、テーマやジャンルを決める方法もあります。
ちなみにマッキーは、最初の1年くらいは「オススメ本」形式でやり。常連さんが増えてから、3か月に1回は「課題図書」も取り入れました。
条件
読書会の中には、「30代限定」や「ビジネス読書会」など、年代やジャンルを限定しているところもあります。
読書会を始めると、途中で条件を変えることは難しいです。
条件をつけるかどうかは、最初に考えておきましょう。
読書会の規模
読書会の規模をどのくらいまで大きくしたいか、考えておきましょう。
これによって、開催場所も絞られてきます。
読書会を最もやりやすい人数は、1グループ6人~8人です。(最小3人、最大10人程度)
参加者が気分よく話すためにも、これ以上人数が増える場合は、複数グループに分けた方が無難です。
2グループ以上に分ける場合は、その分ファシリテーターも増やす必要があります。
「できる限り読書会を大きくしたい」という考えも良いと思います。
その場合は、途中で開催場所を変更しなければならなくなるかもしれません。そのデメリットは考えておきましょう。
定期的に開催できる場所の選び方
読書会は、カフェや会議室で行われるのが一般的です。
場所 | メリット | デメリット |
カフェ | ・場所が分かりやすい ・オープンな空間なので、初参加の人も安心できる | 曜日や時間帯によっては、場所取りが難しい |
会議室 | 静かなので気が散らない | 事前予約が必要で、費用もかかる |
読書会を開催する場所は、いつも同じところがベストです。
参加者が増えても変えなくていいように、なるべく広い場所を探しておきしょう。
なお、10人程度の読書会を開く場合、以下の条件を満たすカフェ(チェーン店がベター)が良いと思います。
・駅が近くアクセス良好
・60席以上
読書会は90分~2時間くらい行うのが一般的です。
お店の迷惑にならないようにしましょう。
最初に店長さんに相談しておくと、トラブルも予防できます。
小さなカフェを一部貸し切りたい場合は、必ずお店の人の許可をとりましょう。
読書会のベストな曜日と時間帯は?
読書会は、90分~2時間くらいが疲れずに楽しめます。
平日の夜か、土日の午前or午後早めの時間帯にやるところが多いです。
ただ、平日夜だと、残業で当日参加できなくなる人もいます。
より多くの人を集めたいなら、日曜日の午前中が一番おすすめです。
友達に手伝ってもらおう
自分で読書会を立ち上げようとする時、友達や家族に手伝ってくれそうな人がいたら、声をかけてみましょう。
読書会は、複数の人がいないとできません。
ホームページを作って参加者を募集しても、最初の数か月は人が集まりにくいです。
読書会に来てくれた人も、「申し込んでみたら、主催者と自分しかいなかった」となると、ちょっとやりにくいですよね。
人が安定的に来てくれるようになるまでの数か月間だけでも、サポートしてくれる人がいると大助かりです。
マッキーは、読書会当日に電車が止まってしまい、開催時間ギリギリに着いたことがあります。
その時は一緒に運営してくれる友達が、マッキーが着くまで参加者の対応をしてくれたので、とても助かりました。
効果的な集客方法:ホームページを作ろう
初めて読書会に参加する人は、「雰囲気はどんな感じかな」とか「どんな人が来るんだろう」とか、いろいろと不安を抱えています。
気軽に安心して参加申し込みができるように、読書会をホームページを作りましょう。
Jimdoやwixなら無料で簡単に作れます。
サイト立ち上げの知識がある人はwordpressだと充実したホームページが作れると思います。
ホームページのタイトル
タイトルには必ず「読書会」と「〇〇市(開催する市町村名)」を入れましょう。
これが入っていないと、インターネットで検索しても上位表示は難しいです。
読書会に興味がある人は、「町の名前+読書会」で検索します。
あなたのホームページがすぐ見つけられるようにしておきましょう。
ホームページに書くべきこと
ホームページには、次のメニュー項目を作りましょう。
主催者プロフィール
参加者からすると、主催者がどんな人かは、とても気になるところです。
年代や性別、職業、読書以外の趣味など書いておくといいと思います。
必須ではありませんが、顔写真を載せると、参加者は安心できます。
開催告知
開催日時や場所をお知らせするページです。
条件やルールがあれば、ここに明記しておきましょう。
ただし、ルールが多いと窮屈な印象を与えるので、2~3つくらいにしましょう。
開催レポート
読書会の雰囲気が分かるような写真があるとベストです。
また読書会でどんな本が紹介されたか記載しておくと、参考にしやすいです。
会がどのように進行していくのか、状況も書いておくと、初参加の人に親切でしょう。
申し込み・お問い合わせ
ホームページから申し込めるように、フォームを作っておきましょう。
フォームを作ったら、ちゃんと申し込みができるかテストすることも忘れずに。
ホームページを作ったら、必ずやるべきこと
ホームページを作ったら、googleのアカウントを取って、google search console にサイト登録しましょう。
作ったばかりのホームページは、検索してもネット上にすぐには表示されません。
作ったホームページや記事が、早目に表示されるようにしましょう。
マッキーはこの方法を知らなかったために、3か月ほど集客できませんでした。
早く人を集められるよう、必ずサイト登録しましょう。
まとめ
今日は、「自分で読書会を主宰したいけれど、やり方が分からない」人のために、「人が集まる読書会のやり方」をご紹介しました。
地方には、「参加したいけど、読書会がない」というところもありますよね。
そういうときは、気の合う友達と一緒に、自分で読書会を主宰するのも一つの方法です。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。