ドラマ『北の国から』タイトル

1981年から1982年にかけて放送された『北の国から』

人気ドラマだったので、ドラマスペシャルとしてシリーズ化されました。

倉本聰さんの哲学に裏打ちされた、心に響くセリフや名場面の多い人間ドラマでした。

この記事では、『北の国から』ファンで、全作品を視聴した管理人選りすぐりの

13の『北の国から』の名言を集めました。

【名言集】連続ドラマ『北の国から』5選!

https://twitter.com/moonkiba/status/1377912106566098944

妻の令子が家出し、東京が嫌になった五郎は、幼いをつれて故郷の北海道で暮らし始めます。

電気も水道もない大自然の中での生活に、なじめず反発する純。

受け入れて懸命にがんばる螢。

母との別れや、町の人たちとの温かい関係の中で、純と螢が成長していく物語です。

さだまさしさんの主題歌や、美しい北海道の大自然にも、心打たれます。

電気がない?電気がなかったら暮らせませんよ!

東京という大都会で育った純には、電気のない生活は衝撃でした。

「夜になったらどうするの?」と純が尋ね、「夜になったら寝るんです」と五郎が真顔で答えたシーンは、「ザ・北の国から」と言えるほどの名場面だと思います。

ハタチ過ぎたらすぐ40

これは岩城滉一さん演じる木村草太のセリフ。

初めて聞いた時に、なんとなく心に残り、歳をとってからジワジワきた言葉。

二十歳すぎるとこの言葉は真実味が増します。

病気は治るがクセは治らん。お前のバカはクセだから治らん

これも草太のセリフ。『北の国から』は、ユーモラスな名言もたくさんありますね。

このセリフは、『北の国から』の草太語録Tシャツやバンダナにも、書かれています。

他人の苦手なところを受け入れる時に、自分に言い聞かせると、いい意味であきらめがつきます。

倉本聰さんもお気に入りのセリフなのでしょう。

けがした傷ァすぐ治るけど、言葉で受けた傷ァなかなか消えん

こちらも草太のセリフ。

倉本聰さんは、割と町の人たち(とくに草太)に、名セリフを言わせているように思います。

昔ぁ 懐かしがるだけのもんでない 二度としたくない昔だってある

昔から麓郷に住んでいる杵さんが、五郎に言った言葉。

北海道で苦労して生きてきた先人の言葉は、重みがありました。

東京のテレビ業界で長らく働き、嫌になって北海道に移住した倉本聰さんの実感もありそうです。

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【名言集】ドラマスペシャル『北の国から』8選!

連続ドラマが終了した後も、数年おきにドラマスペシャルが放送されました。

ナイーブでみずみずしい思春期を経て、世間にもまれるようにして大人になっていく純たち。

あまりうまくいかない人生に小突かれるような時も、自然の美しさと周りの人たちとの関係に支えられて、生きていきます。

今思えば、バブル期まっただなかでも、フジテレビで『北の国から』が定期的に放送され続けたのは、すごい気がします。

東京では万札を振ってタクシーを止めていた時代に、吹けば飛びそうな粗末な家で暮らす物語に、みんな涙していたんですね。

『北の国から 84夏』の名言

『84夏』と言えば、やはりラーメン屋のシーン。

この名ゼリフを覚えている人は、非常に多いのではないでしょうか。

「子供が、まだ食ってる途中でしょうが!」

純の不注意で、五郎が建てた家が全焼してしまいます。

純は、正吉のせいにしようとしますが、良心の呵責から五郎と螢に自分がやったと告白

ラーメン屋で涙を流す純を、五郎は責めません。

そこへ早く店じまいしたい店員が、不愛想にどんぶりを下げようとして、五郎が怒ったときのセリフ。

このラーメン屋さんは、富良野市にあった「三日月食堂」というお店。

2009年に閉店しています。

当ブログ管理人も、三日月食堂のラーメンを食べたことがありますが、絶品でした。

店内には、著名人のサイン色紙がびっしり貼られていた有名店だったので、閉店は残念ですね。

『北の国から 87初恋』の名言

中学3年生となった純とれいの初恋物語がメインにおかれたドラマ。

横山めぐみさんが、ヒロインのれいを演じています。

尾崎豊の『I Love you』が挿入歌として使われました。

ラストのトラック運転手と純のやりとりも、名場面です。

男は誰だっていたわられりゃ傷つく

「父さんは情けない」と言ってしまった純に、草太がかけた言葉。

「男は見栄でできている」と説かれ、純は五郎に謝りました。

男性なら、とりわけ共感するシーンではないでしょうか。

疲れたらいつでも帰ってこい

純を東京へ送り出すことにした五郎の言葉。

「疲れたらいつでも帰ってこい。
 息がつまったらいつでも帰ってこい。
 くにへ帰ることは恥ずかしいことじゃない。

 お前が帰る部屋はずっとあけとく。
 布団もいつも使えるようにしとく」

帰ることのできる場所があるのは、親がいるのは、ありがたいですよね。

中学を卒業した純は、トラックに乗せてもらって上京することに。

運転手は「俺は受け取れん」と、五郎が渡した心づけの泥が付いたお金を、純に返します。

『北の国から』の全シリーズの中でも、とりわけ印象強い名場面ですね。

『北の国から 95秘密』の名言

純が東京を引き上げて、富良野に帰郷。

かなりワケアリなヒロインを、宮沢りえさんが演じました。

石鹸で落ちない汚れってもんもある

「お前の汚れは 石鹸で落ちる けど 石鹸で落ちない汚れってもんもある。

人間 長くやってりゃあ、どうしたってそういう汚れはついてくる

東京から帰郷して、ゴミ回収の作業員として働く純。

シュウ(宮沢りえ)の秘密を知ってしまい、自己嫌悪と罪悪感にさいなまれます。

そんな純に、五郎がかけた言葉でした。

日々生きていくことは、キレイごとばかりではありません。

人間の泥臭さをしっかり受け止めてくれる、優しい言葉でした。

昔のこと消せる消しゴムあるといい

人には知られたくない過去をもつシュウの言葉。

インターネットが普及した後では、さらに重みのあるセリフになりました。

『95秘密』は、宮沢りえさんが、ひたすら美しかったです。

『北の国から 98時代』の名言

『98時代』は、純と螢の幼なじみの正吉が、とっても男らしくてカッコ良かったですね。

連続ドラマシリーズから見ると、『98時代』はとても感慨深いものがあります。

俺は小さくやんだ 『ありがとう』の言葉が聞こえる範囲でなあ

「今の農業は、どんなにうまい作物をつくっても、食べた人から直接『ありがとう』と言ってもらえない」という内容に続けてのセリフでした。

「小さくやんだ」は、「小さくやるんだ」の方言ですね。

倉本聰さんは、あえて時代の逆をいくような価値観を提示することがよくあります。

けれど、人とのつながりを大切にするというのは、時代に関係なく大事なことだと思い出させてくれるセリフです。

『北の国から 遺言2002』の名言

『2002遺言』は『北の国から』シリーズの完結編です。

倉本聰さんは、その後も脚本を書き続けていました。

しかし、スタッフやキャストが高齢化するなどの問題で、ドラマ化には至らなかったそうです。

「淳、螢。金なんか望むな。倖せだけを見ろ」

お金は、生きていく上では必要な物

たくさんあっても困らない物だと、ほとんどの人が思っているのではないでしょうか。

倉本聰さんはお金を否定するわけではないでしょうが、「お金以外の価値」を、20年以上にわたって『北の国から』でテーマにしていました。

「倖せだけを見ろ」と言われると、「倖せとは何か」を改めて考えさせられますね。

そして、ついついお金中心になってしまいそうな人生を、戒めてくれる言葉です。

わしのせいで、あんたが富良野に戻れんようになったこと、いつも心に病んどった

純と正吉は、借金を抱えてしまい、富良野を離れます。

債権者の三沢のおじいさんに会いに行った時に、純が言われた言葉。

名言とは少し違うのかもしれませんが、かなり心にグッときたセリフでした。

涙した人も多いでしょう。

こんなに優しく温かい言葉をかけられたら、一生忘れられないのではないでしょうか。

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『北の国から』名言集13選まとめ

8090年代に大人気だったドラマ『北の国から』には、倉本聰さんらしい名言がたくさんありました。

この記事では、全シリーズから選りすぐりの13の名言を紹介しました。

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