朝ドラ『ちむどんどん』の序盤は沖縄が舞台です。
そのため、ドラマの中でも沖縄の方言がいくつも飛び交います。
沖縄の言葉は独特なので、「今の沖縄言葉は、どういう意味?」と思いますよね。
この記事では、『ちむどんどん』で使われる沖縄方言を五十音順に解説します。
『ちむどんどん』で使われる沖縄方言を解説!
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— 連続テレビ小説「ちむどんどん」 (@asadora_nhk) March 26, 2022
やんばるの美ら海(ちゅらうみ)をバックに
比嘉家の4きょうだい
暢子・良子・歌子・賢秀
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沖縄の方言は、年代によってもかなり異なります。
若い人だと、おじぃ・おばぁが使う言葉が分からないこともあるようです。
そのため、沖縄県内のテレビでも、「お年寄りのインタビューには、標準語の字幕がつく」ことがあるそう。
また、沖縄本島・宮古島地方・八重山地方(石垣島など)によっても、言葉が若干変わったりします。
『ちむどんどん』で使われる沖縄方言を、五十音順に解説します。
放送に合せて、方言と意味を追加更新する予定です。
あきさみよー
「あきさみよー」は驚いた時や、悲しい時などに使う言葉です。
いい時も悪い時も使います。
「うわー、何てこと!」
「あらまあ!」
みたいな意味のニュアンスで使います。
英語で言うと「オーマイガー!」に近いかもしれません。
『ちむどんどん』では、長男の賢秀がよく使う言葉です。
かなさんどー
6/20の放送回で、居酒屋あまゆで、砂川智が暢子を好きという話題が出ます。
あまゆの店主が「かなさんどー」という方言を使いましたね。
「かなさんどー」は「愛しているよ」という意味です。
「愛しい」は「かなしい」とも読むので、そこから派生した言葉でしょう。
かなさんどーと同じ意味で、「かなさっさー」と言う時もあります。
ジントヨー
歌子がよく三線を弾いて歌っているのが「娘ジントヨー」という民謡。
ジントヨーとは、「本当だよ」という意味です。
直訳すると「娘ホントだよ」なので、ちょっと不思議な感じがしますよね。
でも、沖縄民謡には「ジントヨー」がつく歌が結構あります。
だーる
「だーる」も6/20の放送回に出てきた沖縄方言です。
共同商店で、おばぁ二人が
「第二の青春だーるねぇ」
「だーるねぇ」
という会話をしていました。
「だーるねぇ」は「~だよね」という意味です。
「第二の青春だよね」
「そうだよね」
という意味になります。
確認したり肯定したりする時によく使います。
「だーる!」だと「そう!」という意味あいです。
ちばりよー
「チバリヨー」は、「頑張れ」という意味です。
「気張る」の音が変化した方言ですね。
年齢に関係なく、沖縄ではよく使われる言葉です。
『ちむどんどん』では、運動会のシーンで、親たちが子供を「チバリヨー」と応援しています。
ちむどんどん
「ちむどんどん」は、「胸がドキドキする」という意味です。
「ちむ」は沖縄では「肝」と書きますが、肝臓ではなくて「心」のことです。
「どんどん」はオノマトペで、「どきどき」と高鳴る音を表現しています。
わくわくドキドキする時に使います。
でーじまーさん
「でーじ」は、「とても、大変」の意味です。
「デージ」は、老若男女問わず、沖縄ではよく使われる言葉です。
「でーじ」で特によく使われるのは、「でーじやっさー」で、「とても大変」という意味の言葉。
「まーさん」は「おいしい」という意味です。
「でーじまーさん」となると、「すごくおいしい」という意味ですね。
『ちむどんどん』のドラマでは、生まれて初めて本土のお菓子を食べた暢子が、「でーじまーさん」を連発します。
まくとぅそーけー、なんくるないさー
「まくとぅそーけー、なんくるないさー」は、「真のことをしていれば、なるようになる」という意味です。
「人事を尽くして天命を待つ」という故事と同じ意味です。
「なんくるないさー(なるようになるさ)」という言葉を聞いたことがある人は、多いのではないでしょうか。
楽天的な沖縄気質を表す言葉として知られていますよね。
けれど、本当は前に「まくとぅそーけー」が付くのが正しいそうです。
「まくとぅそーけー」が付くのと付かないのとでは、だいぶニュアンスも変わりますよね。
『ちむどんどん』のドラマでは、父親の賢三が幼い暢子に教える言葉です。
暢子の人生を支える言葉となります。
ぽってかす
5/10放送回で、賢秀の詐欺・借金問題で比嘉家が荒れました。
怒りをこらえて夕飯を作る暢子に、賢秀が「明日は明日の風が吹くさ」みたいに、無神経なことを言いました。
怒った暢子が手元にあったものを賢秀に投げつける時に「ぽってかすー!」と言いましたね。
「ぽってかす」は、沖縄の方言で「馬鹿」という意味です。
まさかやー、しんけん?
「まさかやー、しんけん?」は、「まさか、真剣?」という意味で、標準語と近い言葉ですね。
ただイントネーションが違っていて、かわいいです。
くだけた言い方にすると「マジで?」と同じ意味ですね。
『ちむどんどん』のドラマでは、東京から来た都会っ子の青柳和彦が、沖縄そばを食べるシーンがあります。
食べた感想を聞いた暢子が「まさかやー、しんけん?」と言います。
子役さんはみんな関東出身ですが、制作スタッフが驚くほど、沖縄弁が上手だそうです。
かわいい沖縄弁がたくさん聞けそうですね!
わじわじする
暢子がたまにつかう「わじわじする」は、腹を立てている時、怒っている時などに使います。
「イライラする」という意味合いで使ったりしますね。
沖縄の方言なんですが、辞書をひいたら「わじわじ」が載ってました!
「寒さや恐怖などのために震えるさま。わなわな。ぶるぶる。」
副詞で載ってたんですが、これが沖縄では「怒りで震えるさま」というふうに日常的に使われてるんでしょうね。
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ちむどんどんの沖縄方言の意味一覧まとめ
- 長男の賢秀がよく使う沖縄方言は「あきさみよー!」
- 「ちばりよー(頑張れ)」や「でーじ(とても)」は、日常生活でよく使う方言
- ドラマタイトルの「ちむどんどん」は「胸がドキドキする」の意
- よく聞く「なんくるないさー(なんとかなるさ)」の正しい使い方は「まくとぅそーけー、なんくるないさー(真のことをしていれば、なるようになる)」