映画『プラダを着た悪魔』のタイトル

映画『プラダを着た悪魔』では、メリル・ストリープ演じるミランダが、部下に悪魔のようなパワハラ・無茶ぶりを発揮します。

最後はアンディを見てふっと笑いますね。

映画の中で、ミランダが唯一笑顔を見せるシーンです。

この記事では、「どうしては笑ったのか」について解説します。

【プラダを着た悪魔】最後(ラスト)のミランダが笑うシーンは見せ場!

映画『プラダを着た悪魔』で、ハイファッション雑誌「ランウェイ」の編集長ミランダは、めったに笑わない人物とされています。

コレクションのプレビューで最後に笑ったのは、「2001年のトム・フォードだ」という場面もありましたね。

ミランダが映画で唯一笑うのは、最後のシーンだけ。

ネットには、この場面が好きだという声が上がる一方、「ミランダはどうして笑ったのか、イマイチ分からない」という声も。

SNSでの感想を見てみましょう。


『プラダを着た悪魔』は、最後の方の展開が速いので、ちょっと分かりにくかったりしますよね。

この記事では、「どうしてミランダは最後に笑ったのか」についてまとめています。

「最後にアンディが突然仕事を辞めた理由は?」

「アンディとネイトは結局よりを戻したの?」という内容については、こちらの記事をご参考ください。

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【プラダを着た悪魔】最後(ラスト)にミランダが笑うのはなぜ?

映画のラストで、アンディが道路の向かい側にミランダを見つけ、笑顔で手を振るシーンがあります。

ミランダは車の中からアンディを眺め、ふっと笑いますね。

映画の中で、ミランダが唯一笑う、とても印象的なシーンです。

ネットを見ると

「あんな辞め方して、どうしてアンディは笑って手を振るのか」

「どうしてミランダが笑ったのか、意味がわからない」

という声がありました。

まずは、アンディがミランダに笑顔で手を振った理由を考えてみましょう。

アンディは、ミランダを見かける直前に、ニューヨークのミラー紙の面接を受けています。

面接担当者が、「君について聞くためランウェイに電話した」と言いますね。

ミランダが「今までのアシスタントで最も期待を裏切ってくれた。君を雇わないなら私は大バカ者だ」

と直接FAXで返答してくれたことを聞かされます。

ミランダは、「パリで突然仕事を放り出されて、非常に迷惑だった」と言うこともできたはずです。

しかしそうは言わなかった。

さらには、「あの」ミランダが、自分でFAXの返事を書いてくれた。

ミラー紙のビルを出たアンディは、機嫌がよく笑顔でした。

映画では合否については触れていませんが、成り行きからして結果は良さそうです。

夢が叶うかどうかの時に、ミランダの一言が大きく助けてくれたわけですね。

アンディの性格からすると、「ありがたい」と感じたのではないでしょうか。

なので、アンディがミランダに笑顔で手を振ったのは、

「元気にやってます。ありがとう」というような気持ちを伝えたかったのだろうと思います。

次に、「ミランダはどうして笑ったのか」を考えてみましょう。い

ミランダの価値観では、「先へ進もうと、自分で決断すること」は、不可欠で大切なことです。

アンディは自分で決断して、ミランダの元を去りました。

また、ミランダはアンディを「私に似てる」と評価し、認めています。

アンディを否定すると、ミランダ自身を否定することになります。

ミランダの性格からして、自分を否定するような行動や発言はしないはずです。

それと、再び「ダサイ服のアンドレア」に戻ったのを見て、少なからず思うところがあったはず。

ミランダからすると、あれだけファッションについて学びセンスを磨いたのに、それを捨てるなんてありえないことでしょう。

まあ、ミランダならしない決断ですよね。

でも、ミランダに似てるところもある。

自分で「潔く捨てる」という決断をしたアンドレアを、小気味よく思ったのではないでしょうか。

ミランダにとってアンディは、「私に憧れず、あれだけのものをさっさと捨て、違う世界で生きていく、私に似た人」というポジションなのではないでしょうか。

「そんな人、これまでいたかしら?」という思いが、あの笑顔に表れたのではないかなと思いました。

ちなみに、原作の小説には、最後にミランダが笑うシーンはありません。

アンディの仕事の辞め方も、ネイトとの結末も違います。

こちらの記事もご参照ください。

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【プラダを着た悪魔】最後(ラスト)にミランダが笑う意味や理由の解説まとめ

今の時代からすると、パワハラ上司のミランダ。

アンディの立場で映画を観ると、いたたまれないですよね。

だから最後のミランダの笑顔に心温まる人が多いのでしょう。

ミランダが最後に笑ったのは、

ミランダが認めるほど仕事ができるようになり、ファッションセンスも身についたのに、それを潔く捨てるという決断をしたアンディを、小気味よく思ったから

ミランダは、自分で決断して生きていく人が好きです。

ダサイ服に戻るという、ミランダなら絶対にしない決断をしながらも、どこかミランダに似ているというアンディの存在を、面白く思ったのではないでしょうか。

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