映画『ショーシャンクの空に』タイトル

映画『ショーシャンクの空に』は、最後に「アレン・グリーンを偲んで」と献辞のクレジットが入ります。

そのため「『ショーシャンクの空に』は実話なの?」と思う人がいるようです。

この記事では

  • 『ショーシャンクの空に』は実話ではない
  • アレン・グリーンとは誰?
  • モデルはいる?
  • 他の大物俳優をキャスティングしたかった(裏話)

について、まとめています。

『ショーシャンクの空に』は実話ではなくフィクション!

https://twitter.com/liftyourmind/status/1523987562062221313

原作はスティーブン・キングの小説

映画『ショーシャンクの空に』は、実話ではなくフィクションです。

原作になっているのは、スティーブン・キングの小説『刑務所のリタ・ヘイワース』

新潮社文庫『ゴールデンボーイ』に収録されています。

細かい所は省略してありますが、映画はおおむね原作小説を再現しています。

  \原作も面白い/


アレン・グリーンは監督の超恩人!

映画では最後にアレン・グリーンを偲んで(IN MEMORY OF ALLEN GREENE)」と献辞が入ります。

そのため、「実在モデルがいる実話?」と思う人もいるようです。

アレン・グリーンは実在モデルではなく、フランク・ダラボン監督の恩人なのです。

そのため、感謝をこめてアレン・グリーンに映画を捧げているんですね。

ダラボン監督は、学生だった80年代から映画を撮り始めます。

ごく初期に低予算映画を撮っていた頃から、アレン・グリーンと仕事をしています。

セットドレッサーと呼ばれてるので、いわゆる大道具さんとか、小道具を準備してくれる人だったのでしょう。

費用的にかなり安く請け負ってくれていたようなのです。

『ショーシャンクの空に』の映画撮影の権利を獲得するときにも、アレン・グリーンは力を貸しています。

しかし、撮影が始まる直前に、アレン・グリーンはエイズの合併症で亡くなりました

長い間一緒に仕事をしていた二人は、親友でもありました。

ダラボン監督は、インタビューの中で

「自分のキャリアにおいて重要だっただけでなく、信じられないくらいきちんとした人で、みんなから愛されて、惜しまれてる人だ」

と語っています。

だから、『ショーシャンクの空に』で「アレン・グリーンを偲んで」と献辞を入れたんですね。

『ショーシャンクの空に』は、ダラボン監督の代表作となり、世界中で愛される映画となりました。

監督もアレン・グリーンも、完成した映画を一緒に観られなくて、残念だったでしょうね。

アンディのモデルはいる?

映画『ショーシャンクの空に』は、小説を原作としたフィクションです。

無実の罪で収監されて脱獄したアンディに、モデルはいません

「フランク・フレッシュウォーターズがモデル」というネット記事を見たので「変だな…」と思って調べてみました。

結論から言うと、モデルがいるというのは事実誤認です。

フランクは、オハイオ州で交通死亡事故を起こし有罪となったものの、脱走した人です。

刑務官の受けが良い囚人だったそうで、刑務所ではなく農場で作業していたようなのです。

映画でも、所長が刑務所外の土木作業を、安く請け負うシーンがありましたね。

脱走後、偽名をつかってウエストバージニア州で逃走生活を送ります。

1975年に逮捕されたのですが、違う州に逃げていたことが運命を左右しました。

ウエストバージニア州知事は、オハイオ州に引き渡しを拒否したのです。

理由は、「フランクの評判が良いから」というものでした。

フランクはさらに別の偽名で逃亡を続け、2015年にフロリダ州で逮捕されました。

つまり、囚人だったのに56年も自由の身だったわけですね。

ニュースでは「リアル・ショーシャンクの空に」という見出しで紹介されました。

映画『ショーシャンクの空に』は1994年公開で、原作小説は1982年出版です。

フランクが逮捕されたのは、2015年。

なので、フランクがアンディのモデルというわけではありません

「『ショーシャンクの空に』を地でいく人がいたね」ということですね。

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【ショーシャンクの空に】キャストは違う予定だった!

『ショーシャンクの空に』は、

  • アンディ・デュフレーン
    ⇒ティム・ロビンス
  • レッド
    ⇒モーガン・フリーマン
  • トミー・ウィリアムズ
    ⇒ギル・ベローズ

が演じています。

しかし、監督ははじめは違う俳優たちにオファーしていました。

その幻のキャスティングが、すごいんです!

アンディ役はトム・クルーズたちにオファーしてた

無実の罪を着せられて刑務所に入るアンディ・デュフレーンには、次の俳優たちがキャスト候補でした。

  • トム・クルーズ
  • トム・ハンクス
  • ケビン・コスナー

 途中まで、トム・クルーズが演じるということで話が進んでいたのです。

しかし、ダラボン監督に映画の実績があまりなかったため、途中からトムは気が進まなくなり、断ってしまったのでした。

トム・ハンクス『フォレスト・ガンプ』に出演することを選び、断ります。

トム・ハンクスは、ティム・ロビンスとイメージ近いですね。

でもトム・クルーズのアンディって、映画を観た後では想像しにくいかも。

トム・クルーズは、ヒューマンドラマよりアクションが合ってる感じですし。

ケビン・コスナーだとなおさらイメージが薄いです。

結果オーライですが、ティム・ロビンスが一番合ってると思います。

レッド役はハリソン・フォードにオファーしてた

アンディの親友で、刑務所の調達屋であるレッドは、はじめハリソン・フォードにオファーしていました。

原作だと、レッドは白人なんですよね。

髪が赤いから「レッド」なのです。

たしかに、「調達屋」という役は向いてそうです。

監督は、トム・クルーズとハリソン・フォードのキャスティングに、250万ドル(3億円)払うつもりだったそう。

すごい組み合わせですよね。

脳内スクリーンで上映してみると、ちょっと違和感が…。

やはりティム・ロビンスとモーガン・フリーマンが、ベストの組み合わせな気がします。

トミー役はブラッド・ピットから変更

アンディの冤罪を証明しようとして殺されたトミーも、実は違う俳優がキャスティングされていました。

なんと、ブラッド・ピットです。

当時まだ有名ではなかったブラッド・ピットは、別の作品に出演しようとして辞退します。

時期的に、『インタビュー・ウィズ・バンパイア』とか、その辺りかもしれません。

1994年はブラピには転機となった年なので、結果的に『ショーシャンク』を蹴って良かったのでしょう。

でもブラピのトミーも観てみたかったですね。

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【ショーシャンクの空】実話とアレン・グリーンまとめ

まとめ
  • 『ショーシャンクの空に』は実話ではなく、フィクション
  • 献辞のアレン・グリーンは、ダラボン監督の恩人で親友
  • アンディにモデルはいない
  • 当初は、アンディ役にトム・クルーズ、トム・ハンクス、ケビン・コスナーが挙がっていた
  • レッド役には、ハリソン・フォードが挙がっていた
  • トミー役には、ブラッド・ピットが挙がっていた
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