『こんな夜更けにバナナだよ』はどこまで実話か
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筋ジストロフィーという難病を抱えながらも、ひたむきに生きる鹿野靖明を描いた『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』。

映画には、そこかしこに主人公・鹿野の名言があふれています。

この記事では、映画の中の選りすぐりの名言を、原作の内容も交えながら紹介します。

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【こんな夜更けにバナナかよ】名言11選を紹介!鹿野の生き方を知る言葉

『こんな夜更けにバナナだよ』はどこまで実話か

映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の主人公・鹿野靖明は、一見ワガママであつかましい人物のように見えます。

しかし、ほとんど体を動かせないという難病を抱えながらも、病院や施設ではなく、自宅での生活を必死に獲得してきただけに、言葉にはずっしりとした重みがありますよね。

この記事では、映画の中の選りすぐりの名言を紹介します。

【名言1】生きるってのは、迷惑をかけあうことなんだ

親から「人様に迷惑をかけてはいけない」と言われて育った日本人は、多いのではないでしょうか。

ちなみに、メキシコは「人に迷惑かけるのは普通。大目に見てあげる寛容さを育てよう」という感じの社会だそうです。

「順番を守る」とか「借りたものは返す」とか、そういうマナーに関する部分で、人に迷惑をかけないことは大切ですよね。

けれど、「人に頼ってはいけない」となるのと、状況によっては追い詰められてしまいます。

「生きるってのは、迷惑をかけあうことなんだ」というのは、「生きるってのは、他人を世話したり、世話してもらったりってことなんだ」と言い換えられるかもしれません。

マナーは守って、周りの人と支え合えられたらいいですね。

【名言2】そん時は不幸のどん底でさ。でも命取られたわけじゃない

離婚した時の心境を語る場面での言葉。

映画では、結婚生活についてはあまり語られていません。

原作では、離婚後に鹿野さんがヤケを起こして、睡眠薬を多量に飲み、救急車で運ばれたことが書かれています。

まさに「不幸のどん底」という心境だったろうと思います。

「でも命取られたわけじゃない」と思いなおして、立ち直るところが素晴らしいですよね。

鹿野靖明さんの結婚生活については、別記事をご参照ください。

【名言3】思い切って、人の助けを借りる勇気も必要なんだよね

「人の助けを借りる」のが苦手な日本人は多そうですね。

特に、長男・長女で下に弟や妹がいる場合、面倒を見るのが当たり前とされて育つと、他人に頼ることが苦手になります。

前述の「生きるってのは、迷惑をかけあうことなんだ」とは、逆の生き方をしてしまうんですよね。

「自分のことは自分でする。他人に頼ってはいけない」と思って生きてる人は、鹿野泰明さんのような人を見ると、すごく腹が立つか、すごくうらやましく感じるか、どちらかだと思います。

自分を追い詰めず、「人に頼ることがあってもいい」と思えたらいいですね。

【名言4】後ろめたいんだったら、嘘をホントにしちゃえばいい

https://twitter.com/rogi3rogi/status/1078481202279895040

恋人の田中久に、教育大生と嘘をついていた安堂美咲。

別れてしまった美咲に、鹿野さんが言った言葉ですね。

「後ろめたいんだったら、嘘をホントにしちゃえばいい」と聞いて、「なるほど、そういう手があったか」と個人的に思いました!

あくまでも前向きで、未来につながる言葉ですよね。

【名言5】俺は、1日1日が勝負なんだ

入院で英検を受けられないかもしれない状況での言葉。

切実な言葉ですよね。

鹿野靖明さんは、子どもの頃から親元を離れ、国立療養所の八雲病院で暮らしていました。

現在は改築されましたが、当時はご本人いわく「オバケ屋敷かと思うほど、暗―い建物」だったそう。

筋ジストロフィーの患者さんたちに特化した療養所だったため、十代でどんどん仲間が亡くなっていったそうです。

鹿野さんも「二十歳まで生きられない」と言われていたため、実に暗い気持ちになったろうと思います。

原作で、鹿野泰明さんの口癖は「どんなことをしても生きたい。生きるんだ」だったと紹介されています。

普段何気なく生きてしまう1日ですが、「俺は、1日1日が勝負なんだ」と言われると、ハッとしますね。

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【名言6】このまま天井の穴を数えて死んでいくのは、嫌なんだよ

映画では省かれていますが、原作では国立療養所を出て、街の中で自活するまでの鹿野靖明さんの苦闘も書かれています。

多感な少年時代を、療養所という限定された場所で過ごしたことが、鹿野さんの「バネ」になったようです。

あるボランティアは、鹿野さんには「刀の抜き身のような迫力がある」と語っています。

それくらい必死に生きた人だったのでしょうね。

【名言7】命の責任は自分で持ちます

病院で主治医に言った言葉ですね。

これもなかなか言えない言葉ではないでしょうか。特に若く健康な時には。

法律では、医療者や介護の資格を持つ人以外は、家族しか喀痰吸引できないことになっています。

そのため、自宅で暮らせない人が多いわけですね。

しかし、鹿野さんは「ボランティアは家族だから」と言い、それで死んでも責任は問わないと言いました。

実際のところ、鹿野さんの最期はどうだったかというと、これが少し不思議なのです。

一時は危篤状態になった鹿野さんは、持ち直します。

そしてみんなに帰るよう強く言って、夜間の体交担当の人だけ残ってもらい、家族もみな病院から帰宅するんです。

その数時間後に容体が急変。みな帰宅したので看取れなかったんですね。

その晩に夜間担当だったのは、有償の資格を持つ介護者でした。

入院中だったので、医師たちが処置したそうです。

それでも「あれをやれば助かったのでは」など、罪悪感にさいなまれたとのこと。

なので、無償のボランティアが担当の時に、もしも亡くなったとしたら、つらい思いをする人がいたのではないか、と原作を書いた渡辺一史さんは思ったようです。

最期は有償スタッフだったのは、偶然とはいえ、鹿野さんの配慮のように感じられたそうです。

【名言8】障害者の世話は家族が看る、というこの国の常識にささやかながら抵抗してるわけよ

映画には出てきませんが、原作には、鹿野泰明さんが仲間たちと力を合わせて、ケア付き住宅をつくっていくくだりがあります。

健常者にとっての「当たり前」を、難病患者も「当たり前」の日常にするには、本当に日々挑戦であり闘いです。

北欧の難病患者には「当たり前」のことも、日本ではかなり特別だったりするようです。

映画では、鹿野さんの新聞記事を切り抜いて壁に貼っている小児患者がいました。

「自分もこうなりたい」と思う人を増やすことも、大切な挑戦ですよね。

日本では、障害者に対する怖ろしい事件が起きてしまいましたが、鹿野さんのように街の中で生活する人が増えるといいですね。

【名言9】本音で話せよ。正直に生きてるか?

https://twitter.com/bananakayomovie/status/1081078811557474304

医者になるのを諦めようとする田中久に言った言葉ですね。

いつも直球で生きている鹿野さんらしい言葉です。

鹿野靖明さんの場合、正直であることが「ワガママ」にも見えますよね。

カンシャクを起こしたり、あけすけな物言いのために、しょっちゅうボランティアとぶつかったようです。

感情の扱い方や言葉遣いは、人それぞれの表現ですが、やはり正直で一生懸命な人は、誰かが力を貸してくれるんだなあと思いました。

【名言10】人は、できることより、できないことの方が多いんだぞ

一般的に、自立していることが良いこととされるので、つい何でも抱え込んでしまいますよね。

鹿野靖明さんは、自分で体を動かすこともできないため、「できないことは、できない」「できないことは、やってもらうしかない」ときっぱり線引きしたようです。

そんな鹿野さんが「人は、できないことの方が多いんだ」と言うと、説得力ありますよね。

【名言11】本気で向き合ったからこそ、みんなのことが理解できたし、僕のことも分かってもらえたんだと思います

映画では、三浦春馬さん演じる田中久が「使えないボランティア」として登場しますね。

鹿野靖明さんはそういうボランティアに「帰れ!」とカンシャクを起こしていたそうです。

それで実際に帰ってボランティアを辞める人もいれば、続ける人もいたそうです。

映画では、イライラするとコップを床に落としてましたね。

「もうダメだ~」とボランティアの前で泣いたりもしたそうです。

「そこが魅力っていうのもヘンな話ですけど、フツウは他人に見せないだろうなっていう面まで見せてくれる、すごい正直な人だなと思いますね。

ズルイところもあるし、嘘ついてもバレバレだし、女のコに介助されるときはうれしそうにしてるし、そして何度も死を乗り越えたらしいですけど、自分でそれを言うあたりがウサン臭いんですよね。

(中略)ホントに困ったオヤジだけど、もぉしょうがないのーって思わせる人なんですよ」

引用元:『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』

 

別のボランティアは次のように語っています。

とにかくシカノさんは、人に対して手抜きをしない人だった。

誰とでも真剣につき合ってた。

そして、目一杯生きた。

引用元:同上

「夜更けにバナナ」を実際に頼まれたボランティアさんの話は、別の記事に書きましたが、その人も鹿野さんとぶつかりながらずっと付き合い続けます。

それは鹿野さんの「どんなことをしても生きたい。生きるんだ」というむき出しの欲求と奮闘が、ボランティアの人たちに影響しているように思います。

鹿野さんの「必死の正直さ」が、相手の「正直さ」や「本気」を引き出しているように見えるんですよね。

鹿野さんの他人を人生に巻き込む力の源は、「正直に、本気で向き合う」ことなのだと思います。

だから一見「ワガママであつかましいおじさん」が、こんなにもたくさんの人に愛されてるんだなあと思います。

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『こんな夜更けにバナナかよ』名言11選のまとめ

精一杯に生きた鹿野靖明さんとボランティアを描いた『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』。

この記事では、映画の中の名言と言えるセリフを紹介しました。

個人的には、

  • もっと人に頼ってい
  • 不幸のどん底でも、命までは取られない
  • 一日一日、真摯に生きる
  • 他人を自分の人生に巻き込む力の源は、「正直に、本気で向き合う」という態度にある

ということを教わったように思います。

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