是枝裕和映画『万引き家族』のタイトル画像
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映画『万引き家族』では、ラストでりん(じゅり)が、踏み台を使ってアパートの玄関前から、道路をのぞき込みます。

「ラストシーンの意味は何?」

「最後にりんはなぜ道路を見たの?」

と不思議でしたよね。

この記事では、

最後に、りんはなぜ道路を見たのか?

について、考察をまとめています。

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【万引家族】最後りんはなぜ道路を見た?

最後にりんは、治と初めて会った道路を見ていた

映画『万引き家族』の最後のシーンは、意味深で印象的でした。

りんは、アパートの玄関前でかぞえ唄を歌いながら、何かを拾っていました。

そして、アパートの目張りの隙間から外をのぞきます。

さらに、ビールケースの上に立って、外を見ていました。

りんの視線の先には、道路があったはず。

映画冒頭で、治と祥太が初めてりんに声を掛けた道路を、りんは見ていたんですね。

最後にりんは、なぜ道路を見たのか?

なぜ、りんは道路を見たのでしょうか?

理由は、また治や祥太が通らないかと思ったからではないでしょうか。

おそらく、治や信代たち「疑似家族」の家が懐かしく、帰りたい気持ちがあったのだと思います。

  • 一人で歌ってたかぞえ唄は、信代がお風呂で教えてくれた唄だった
  • 本名とは違う、信代がつけた「りん」の方がいいと言った
  • 亜紀と話している時に一度だけ笑顔を見せた
  • 死んだ初枝と、お別れしたがらなかった
  • 自分から積極的に、万引きしようとするようになっていた

りんは、かなり「万引き家族」に馴染んでいたのです。

りんは、治や信代が捕まると、本当の両親のところへ返されました。

テレビのワイドショーでは「じゅりちゃんの両親は、2カ月も捜索願をだしてない」と報道されていました。

虐待が疑われていたように思いますが、りんは親の元に帰されています。

そして、母親からは冷たく当たられていました。

ごめんなさいと言わないりんに、母親は「お洋服買ってあげるから、こっちおいで」と急に猫なで声になりました。

母親の「お洋服買ってあげるから」は、虐待を予感させます。

なぜなら、信代たちと水着を買いに行った時、りんは「叩かない?後で叩かない?」と怯えていたからです。

りんは、洋服を買いに行くとぶたれると思っていたようです。

りんは、本当の家に戻りましたが、また虐待されているのでしょう。

ラストシーンも、治が連れ帰った時と同じように、玄関の外にいました。

昼間ではありましたが、子どもがうるさく面倒くさいときは、母親が部屋に入れないのでしょう。

りんは、初枝おばあちゃんが死んだ時、「一緒にいたい」と言うくらい、なついていました。

本当のおばあちゃんも優しい人だったようなので、元々おばあちゃん子なのでしょう。

また、腕に同じアイロンの傷がある信代にも、共感するような思いを持っていたようです。

りんは、初枝の家では暴力を振るわれることなく、優しく扱ってもらっていました。

また、信代から「本当に大好きだったら、こうするんだよ」と抱きしめてもらっていました。

おそらくりんは、母親からは抱きしめてもらっていないと思います。

母親が「こっちにおいで」と言っても、りんは近寄りませんでした。

りんは、あの「疑似家族」が懐かしく、また会いたいと思っていたのではないでしょうか。

そんな思いが、りんの最後のシーンに込められていたと思います。

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【万引家族】りんのラストシーンまとめ

まとめ
  • 最後にりんは、治と祥太に初めて会った道路を見ていた
  • 最後にりんが道路を見た理由は、またあの優しい「疑似家族」に会いたかったから
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