朝ドラ『ちむどんどん』の序盤の舞台は、沖縄です。
唄三線が登場するシーンも何度かあります。
「大森南朋は、本当に沖縄三線を弾いてるの?」と気になった人も多いでしょう。
実は、ブログ主も沖縄三線を習っているので、気になっています。
この記事では、
- 大森南朋は、本当に三線を弾いてる?
- 大森南朋が弾いている歌の曲名は?
- 吹き替え演奏は誰?
について、まとめています。
【ちむどんどん】大森南朋は三線を本当に弾いてる?曲名は何?
比嘉賢三 #大森南朋
— 連続テレビ小説「ちむどんどん」 (@asadora_nhk) February 17, 2022
沖縄本島北部、「やんばる地域」で、サトウキビ農家を営む。
大工や飲食業などさまざまな仕事をしてきた。
料理も得意で時折家族のために腕をふるう。
唄三線をこよなく愛している。#ちむどんどん #朝ドラ pic.twitter.com/4Zf3rGuuvQ
朝ドラ『ちむどんどん』では、沖縄らしく、暮らしの中に唄三線が溶け込んでいます。
父親の賢三と三女の歌子が、三線を弾くシーンが何度も出てきます。
ドラマ出演にあたって、賢三役の大森南朋さんも、三線の特訓をしたそうです。
苦労したのは、唄三線。
僕はバンド活動でギターを演奏していますが、三線は別物です。
アップテンポな沖縄民謡「唐船ドーイ」の弾き唄いはNG連発で、
幼い歌子からの「頑張れお父ちゃん!」のねぎらいがつらかったです(苦笑)。
引用元:『ちむどんどん』公式ガイドブック Part1
ドラマでは、数曲弾くようです。
場面ごとに見ていきましょう。
大森南朋は「椰子の実」を本当に弾いてる?
4/12放送の第2話では、幼い歌子と賢三が、家で三線を弾くシーンがありました。
弾いてきたのは「椰子の実」という曲ですね。
歌詞は島崎藤村で、中学の音楽の授業で習った人が多いのではないでしょうか。
気になったのは、
- 前奏は、音が2種類聞こえた(映像は家の屋根)
- 二人が映って歌い始めると、歌子の三線の音しか聞こえなかった?
ということ。
歌子のカンカラ三線の音はよく聞こえてましたね。
でも、「大森南朋さんの三線、音出てる?」と思うくらい音が小さかったような。
私の耳がちょっと悪いのかもしれませんが…。
プロの吹き替えだと、たぶんもっとハッキリ音が出ると思うんですよね。
プロ然とした音ではなかったように思うので、弾いているとすれば、大森南朋さんが弾いているのでは?と思います。
大森南朋の三線の曲名は「唐船ドーイ」
インタビューコメントによると、大森南朋さんは、「唐船ドーイ(とうしんどーい)」という沖縄民謡も弾くそうです。
「唐船ドーイ」は、
- 祭りでよく歌われる民謡
- 沖縄独特のリズム
- とにかく速弾きで難しい
- 弾きながら方言で歌うので難しい
と思います。
大森南朋さんは、クランクインの3~4カ月前から三線の練習をしたそう。
しかし、本番では芝居よりも三線の演奏に緊張したのだとか。
そうだろうなあと、心中をお察しします。
大森南朋は本当に「唐船ドーイ」を弾いてる?
4/14放送の第4回で、大森南朋さんが三線を弾くシーンがありました。
民俗学者の青柳史彦に「一曲お願いできますか?」と頼まれて「唐船ドーイ」を弾きました。
大森南朋さんは、三線を本当に弾いてるのでしょうか?
放送を見て、個人的には「大森南朋さんが、本当に弾いている」と思いました。
なぜなら、
- 「唐船ドーイ」をゆっくりめに弾いている
- 初心者向けに、リズムを変えていた
- 弾き唄ったのは1番の途中までだったから
初心者向けに編曲した「唐船ドーイ」を1番だけなら、3~4カ月特訓すれば弾けそうです。
前掲したYouTube動画を見ていただくと分かりますが、本来の「唐船ドーイ」は、もっと速く弾きます。
そして、「タタタンタ」とリズムを細かく刻んで弾きべきところを「タンタ」くらいに簡略化していました。
初心者でも弾けるように、曲をちょっと変えてたんですよね。
なので、プロが吹き替え演奏したのではなく、大森南朋さん自身が弾いて歌っていると思いました。
ちょっと違和感があったのは、むしろ賢秀の指笛のほう。
賢三が弾き唄いをしていた時、賢秀が踊りながら指笛で合いの手を入れました。
とてもきれいな高音でしたね。
賢秀が指笛を吹くところを何度も観返したのですが、指笛は吹き替えなのでは?と思いました。
もし賢秀演じる浅川大治くんが本当に吹いてるなら、すごいですね!
大森南朋さんは、インタビューで「NG連発した」と語っています。
ゆっくりめに、簡単なリズムに変えたとしても、実際大変だったと思います。
大森南朋さん、頑張りましたね!
「唐船ドーイ」は、ものすごく難しい曲です。
「三線習ってすぐ唐船ドーイを弾くの?」と、とても驚きました。
そんな無茶をするのは、日本中探しても大森南朋さんだけではないか?と思うくらい大変そう。
ブログ主は、楽譜は持っていますが、まだ弾いたことはありません。
唐船ドーイは速弾きなので、初心者だとまず指が追い付かないですよね。
また歌詞も沖縄方言なので、ちょっと覚えにくいと思います。
また、沖縄三線の楽譜は「工工四(くうくんしぃ)」と呼ばれる、漢字で縦書きです。
唐船ドーイを練習中
— oknw703213 🇺🇦 (@oknw703213) May 3, 2021
工工四だと簡単そうに見えますが 実際に奏でるのは かなり難しい
さらっと奏でられる人は凄いなって#三線#唐船ドーイ#沖縄#工工四#弦楽器#楽器#奏でる#演奏 pic.twitter.com/gvpsUJHa3f
ギターのコードの感覚と近いでしょうが、習いたてだと読みにくく感じる人もいるかも。
大森南朋さんは、ギターをされているので、指のポジショニングがどうだったのか気になります。
初心者だと、指の位置を正しく押さえられるように、シールを貼るのが一般的。
上級者でも、小さな丸シールを貼っていたりします。
指の位置が少しズレただけで、音が変わってしまいます。
ギターは弦が6本で、三線は3本なので、押さえ方もまた違うでしょう。
初心者が、シールなしで唐船ドーイを弾けるとは、ちょっと思えないんですよね。
目立たない色の小さなシールを貼っているのかなあと気になります。
上級者は、手元を見ずに唐船ドーイを弾く人もいます。
ドラマなので、もしかすると「目線は下を見ないで」とか言われてるかもですね。
考えれば考えるほど、大森南朋さんが気の毒になるのですが…。
さらには、三線ビギナーは、弦を押さえる時に力を入れすぎて、腱鞘炎になることがあります。
上級者だと力まずにリラックスして弾けるのですが、初心者だと無駄に力が入ってしまうんですよね。
上手になろうと頑張る人ほど、長時間練習して指を傷めてしまう印象があります。
腱鞘炎になると数週間から1カ月くらい、三線が弾けなくなるんですよね。
大森南朋さんも、しょっぱなから「唐船ドーイ」を弾くことになって、相当練習したと思います。
腱鞘炎になっていないといいのですが。
初心者は弾くので精一杯になって、歌がおろそかになりがちです。
しかし、沖縄三線の本質は歌にあります。
沖縄では三線を習いに行くことを「唄を習いに行く」という言い方をするほど、歌が重要なんですね。
ドラマでも大森南朋さんが歌っているでしょうが、かなりきつかったろうと想像します。
うまく弾けても、声がかすれたり、歌詞を間違ったらNGでしょうし。
なぜ「唐船ドーイ」にこだわったのかなあと、ちょっと不思議です。
大森南朋は「てぃんさぐの花」を本当に弾いてる?
4/15の第5回の放送で、大森南朋さんが弾いていた三線の曲は、「てぃんさぐの花」です。
沖縄ではメジャーでよく知られている歌ですね。
てぃんさぐの花とは、ホウセンカの花のこと。
「てぃんさぐの花や 爪先に染みてぃ
親のゆしごとぅや 肝に染みり」
という歌詞なのですが、「ホウセンカの花で爪を染めるように 親の教えは心にしみさせる」という意味です。
ちょっとした教訓歌みたいになってるんですね。
さて、大森南朋さんは「てぃんさぐの花」を本当に弾いているのでしょうか?
こちらも大森南朋さんご自身が弾いてると思いました。
というものも、ちょっと音がずれているところがあったんですよね。
だからプロの吹き替えではないはずです。
手元を見ずに前を見て弾いてたからだと思いますが、初心者にはとても大変。
すごい頑張ってると思います。
初心者が省略しがちな、「打音(うちうとぅ)」という技術もきちんと譜面通りに弾いていました。
撮影にはいる3~4カ月前から、3曲弾くというのは大変だったと思います。
やはりドラマで三線を弾く上白石萌歌さんや、「三味線と三線の違いは?」については、
別の記事にまとめましたので、ご参照ください。
『ちむどんどん』を観て、「沖縄三線を習いたい!」と思った人もいるでしょう。
三線サークルやお教室で習えます。
また、「わしたショップ」という沖縄のアンテナショップでも、教えている時があります。
三線は通販でも買えますし、都会だと「沖縄物産展」などの催事でも購入できます。
ブログ主は、ケースなども付いてるセットで買って、3万円くらいでした。
楽天市場でランキング1位のセットはこちら。
チューナーも付いてて、2万円ちょっとはお得だなと思いました。
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【まとめ】大森南朋は三線を本当に弾いてるか?
- 大森南朋は、撮影の3~4カ月前から三線を始めた
- 大森南朋が弾くのは、沖縄民謡「唐船ドーイ」
- 4/14放送の唄三線のシーンは、大森南朋さんが本当に弾いていると思われる