映画『タイタニック』のラストシーンは、感動的で号泣した人も多いのではないでしょうか?
100歳のローズが、若い頃の写真をたくさん並べたベッドで眠りにつき、タイタニック号の夢を見ます。
ジャックと会い、みんなが拍手喝采するというラストでした。
この記事では。
- ローズは眠りながら死んだの?
- ローズが救助船カルパチア号で「ローズ・ドーソン」と苗字を変えたのはなぜ?
について、まとめています。
2023年6月に起きたタイタニックツアー潜水艇の事故については別の記事にまとめたよ
【最新】タイタニック潜水艇の場所はどこ?乗客や内部はどうなってる?
【タイタニック】ラストシーンは、ローズが死んだという意味?
午前十時の映画祭“タイタニック”観てきた!!昨日観るべきだったけど混んでたので!
— gummo (@gummo_bunnyboy) April 16, 2018
タイタニックは4歳頃初めて観て、私が人生最初に好きになった映画なので永遠に1番です!(しかも胎児の頃母親が映画館で観に行っていたと後から知った)
何回観ても本当にいいわ〜期間中もう1回行こうかな pic.twitter.com/wYqSf1F2JL
キャメロン監督は「観た人に任せる」とコメント
映画『タイタニック』のラストシーンは、
- 100歳のローズが、若い頃の写真をベッド脇に並べ、眠りにつく
- 大階段の時計の前で、正装したジャックが待っている夢を見る
- ローズがドアを開けて入ると、死んだ客や乗組員が勢ぞろいして待っていた
- ジェックが手を差し伸べ、ローズが階段を上がる
- ジャックとローズがキス
- 周囲の人たちが拍手喝采する
というものでした。
このラストシーンを見て、「ローズは死んだの?ただの夢?どっち?」と思った人も多いのではないでしょうか。
ジェームズ・キャメロン監督は、メイキングやDVDで「観た人それぞれで解釈してほしい」と言っています。
監督なりの解釈はあるのでしょうが、「観た人に任せる」というスタンスです。
どちらにも受け取れますが、どちらだと思いますか?
それぞれのケースを考えてみましょう。
【考察】ラストシーンは、ローズが死んだというほのめかし
- ジェックが手を差し出して、ローズを迎え入れる
- 階段の周りにいたのは、みな死んだ人たち
という点から、いかにも「ジャックがローズを迎えに来た」という感じがしますよね。
また、ローズも来月101歳になるという長寿で、老衰で亡くなってもおかしくない年齢です。
さらには、ローズにとっても「ジャックとの約束は果たした」という思いがあったのではないでしょうか。
- 何があろうと望みを捨てず、最後まであきらめない
- たくさん子どもを作って、成長を見守る
- 温かいベッドで死ぬ
ことを、ジャックと約束していました。
ローズは、①と②は達成しています。
救助をあきらめず、自力で救助ボートを呼び戻しました。
そして生還後は、結婚して子どもを産み、100歳の今では孫と暮らしています。
あとは「温かいベッドで死ぬ」ことを達成すれば、ジャックとの約束をすべて果たすことになるのです。
「タイタニック号から、ジャックが描いた絵が引き揚げられた」
「初めてジャックとの思い出を人に語った」
という特別な夜のベッドは、ことさら心温まるものだったのではないでしょうか。
- ローズがすべて約束を果たして、ジャックが天国へ迎えに来た
- 死んだ人たちが勢ぞろいして、最後の生き残りであるローズを迎え入れた
というふうに、感じられますよね。
【考察】ラストシーンは、ローズの夢だった
ローズは翌月101歳を迎えるという高齢者。
- ジャックが描いたローズの絵が、タイタニック号から引き揚げられる
- 84年間の秘密だった話を、初めて人に打ち明ける
という、かなりインパクトの強い出来事が起こったわけです。
脳が強く刺激されて、ジャックやタイタニックのことを、たくさんのことを思い出したはず。
結構な興奮状態になったのではないかと思います。
ジャックの夢を見ても、おかしくない状況ですよね。
また、ローズとしては「身分違いの恋だけれど、ジャックとの関係を認めてもらいたい」という気持ちもあったでしょう。
その願望が、夢で「周囲の人たちからの祝福の拍手」という現れ方をしたのかもしれません。
100歳とは言え、まだ元気そうだったので、突然死ぬとは考えにくいとも言えます。
- 現実的に考えるなら「ローズの夢」
- ロマンチックに考えるなら「ローズは死んだ」
と考えられそうですね。
個人的には、ローズとジャックは架空の人物なので、「ローズは死んだ」という解釈の方が、映画らしくて素敵だなと感じています。
【タイタニック】ラストで「ローズ・ドーソン」と苗字を変えたのはなぜ?
ローズは、自力で救助ボートを呼び戻し、九死に一生を得ます。
そしてカルパチア号の甲板で、生存者リストを作るため、乗組員が名前を聞いて回るシーンがありました。
名前を訊かれたローズは、「ローズ・ドーソン」と名乗ります。
ローズの本当の名前は、「ローズ・デウィット・ブケイター」。
上流階級の名家の令嬢でした。
「ドーソン」は、ジャックの苗字でしたね。
つまり、ローズはジャックの姓を名乗ったことになります。
なぜ、ローズは名前を変えて、ジャックの姓を名乗ったのでしょうか。
理由としては
- 愛するジャックの苗字を名乗りたかったから
- 母親やキャルドンに見つからないため
というのが考えられます。
ジャックはローズの愛する人で、命を救ってくれた特別な人。
「結婚」という形で結ばれることは叶いませんでしたが、「心はジャックといつも一緒」という気持ちだったのではないでしょうか。
また、「母親やキャルドンに見つからないようにするため」という現実的な理由も強くあったろうと思います。
カルパチア号では、ローズは一等客のいる場所ではなく、三等客ばかりがいる甲板にいました。
これ自体が「母親とキャルドンに見つかりたくない」ということでしょう。
実際、キャルドンが三等客の甲板にローズを探しに来た時は、毛布で顔を隠していました。
タイタニック号が沈没する前に、ローズは母親に「さよなら」と告げ、決別しています。
生還後、母親の元に帰ったら、キャルドンと結婚させられることは明白です。
ローズは、上流階級の生活を「人生の先が見えた」と言って、タイタニック号から身投げしようとさえしました。
そのくらい、上流階級の窮屈で退屈な生活と人生を嫌がっていたのです。
すでに破産寸前の実家の名前にすがって生きるくらいなら、新しい名前で、ジャックのように自由に生きたかったのだと思います。
【タイタニック】解説・考察記事一覧
【タイタニック】ローズは死んだ?ラストシーンの意味まとめ
映画『タイタニック』のラストは、「どっちなんだろう?」「どういうことなんだろう?」とちょっと悩ましく感じるシーンがありましたね。
- ラストでローズは死んだのかは、キャメロン監督は「観る人それぞれで解釈してほしい」とコメントしている
- 「ローズが約束をすべて守った後、ジャックが天国に迎えに来た」という解釈ができる
- 84年ぶりに誰にも秘密だった話をして、記憶が刺激されて「ジャックと会う夢を見た」とも解釈できる
- 救助後、「ローズ・ドーソン」と苗字を変えたのは、「ジャックへの愛」と「母親やキャルドンに見つからないため」だった
2023年6月22日現在、U-NEXTでは、以下の関連動画が配信されています。
・『タイタニック 水との闘い』(BBC制作の再現ドラマ)
・『シン・タイタニック』2022年アメリカ制作
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※本ページの情報は23年6月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。