タイタニックの実在の登場人物であるマーガレット・モリー・ブラウン
スポンサーリンク
[quads id=1]

映画『タイタニック』は実話をもとにしているため、多くの実在する人物が登場します。

乗客や乗組員の登場人物が、「その後どうなったの?」「生存者はいるの?」と気になる人もいるでしょう。

この記事では、

  • 実在の登場人物は、その後どうなった?
  • 実在の登場人物の顔写真(本人と俳優)や経歴

について、解説します。

参考文献は、以下の4つです。

  • ダニエル・アレン・バトラー著『不沈タイタニック 悲劇までの全記録』
  • 雑誌『COSMOPOLITAN』英語版サイト(2020/11/24記事)
  • 英語版wikipedia
  • 2021年5月11日放送『ワールド極限ミステリー』


[quads id=4]
スポンサーリンク

【タイタニック】実在した乗客のその後はどうなった?

実在した登場人物のうち、乗客の9組10人について解説します。

タイタニック号の乗船者は、乗客1320人、乗組員892人、合計2212人でした。

助かったのは約3分の1の705人

スミス船長が、「女性と子ども優先」で避難させたため、男性の生存率は2割ほどでした。

一方で、女性の一等客の97%が助かっています。

事故のタイムテーブルを、簡単に記しておきます。

4月14日23時38分氷山と衝突
4月15日0時5分スミス船長が救命ボート準備を命令
0時20分頃救命ボートへの搭乗開始
1時30分頃船首から沈みだす
2時15分頃船が急速に傾く
2時20分タイタニック号沈没
4時頃カルパチア号による救助開始

ローズは架空の人物!生存者(実在の人物)ではない

映画『タイタニック』ファンが一番気になるのは、「生き残ったローズは、その後どうなった?」ということでしょう。

タイタニック号が沈没したとき、ローズは17歳でした。

100歳のおばあちゃんローズが出てきたので、「一体どういう人生を歩んだのだろう?」と思いますよね。

しかし、ローズは架空の人物で、実在の人物ではありません

ジャック、ローズの母親、ローズの婚約者と執事も、映画の中だけの架空の人物です。

映画の中のセリフや画像をヒントにすると、ローズは生き残った後、

  • 女優になった
  • 結婚し、子どもも生んだ
  • それなりに裕福な人生(若い頃の写真から)
  • 夫に先立たれた

ということが分かります。

乗馬の写真などもあったので、ローズらしくアクティブな人生を送ったようです。

孫と一緒に暮らしていたのでつ、家族にも恵まれていると言えそう。

女優という仕事は目立ので、どこかの段階で、母親や婚約者には「ローズは生きていた」と気づかれたのではないでしょうか。

婚約者のキャルドンは、別の女性と結婚し、その後破産して亡くなったと言っていました。

母親のルースは生活力ゼロという感じだったので、仕送りなどしてあげたかもしれませんね(あくまで架空ですが)。

マーガレット・モリー・ブラウン(生存者)

タイタニックの実在の登場人物であるマーガレット・モリー・ブラウン

マーガレット・モリー・ブラウン
  • キャスト:キャシー・ベイツ

  • アイルランド系アメリカ人

  • 1894年にコロラド州中部で金脈を掘り当てる

マーガレットの生涯の夢は、コロラド州デンバーの社交界で「聖なる36人衆」と呼ばれる由緒ある家柄の人たちに、受け入れてもらうことでした。

しかし夫のJ・J・ブラウンは社交に興味がなく、労働者としての人生を選びます。

結果、二人は別居することに。

マーガレットは、世界中を旅行して回り、タイタニック号に乗る前はエジプトで冬を過ごしていました。

タイタニック号に乗ることにしたのは、割と直前だったようです。

映画では、マーガレットは割と早めに救命ボートに乗っていましたね。

しかし実際には、なかなか救命ボートに乗ろうとしませんでした。

というのも、他の乗客がボートに乗るのを手伝っていたから。

最後は、乗組員に引っ張られるようにして、ボートに連れて行かれます。

それでもマーガレットは、救命ボートに乗る決心がつきません。

誰かに「あなたも行くんですよ」と背中を押されて、1mほど落下するようにしてボートに乗っています。

モリーは、音楽隊のジョックのバイオリンを気に入っていました。

また、音楽隊もモリーに好感をもっていました。

誰も音楽隊の演奏を聞いていない時でも、モリーは最後まで聞いたからです。

音楽隊は、モリーの無事を祈って「岸辺のモリー」を演奏します。

映画では、マーガレットが「他の人を助けに行こう」と呼び掛けるシーンがありましたね。

映画だと、同乗者が反対して助けに行かなかったことになっていますが、事実は異なります

操舵員のヒッチェンスがマーガレットに猛反対しましたが、同乗の女性たちはマーガレットに賛同し、船をこいだのです。

しかし、ヒッチェンスと言い争っているうちに、落ちた人たちの声は聞こえなくなってしまったそうです。

このエピソードから、マーガレットは「不沈のモリー・ブラウン」と呼ばれるようになり、1960年には、ミュージカルにもなっています。

またマーガレットは、生還して3日目には、生存者委員会を設立し、1万ドルを寄付しています。

映画では、成金とさげすまれていましたが、とても立派な女性だったのですね。

ベンジャミン・グッゲンハイム(死亡)

実在したタイタニック号の乗客ベンジャミン・グッゲンハイム

ベンジャミン・グッゲンハイム
  • キャスト:マイケル・エンサイン
  • フィラデルフィア出身の実業家(鉱山精錬王)
  • 事故当時46

映画では、ローズが「不倫中」とジャックに紹介していましたね。

グッゲンハイム氏は、船の衝突後に救命胴衣を着てデッキへ上がりますが、一度部屋に戻り、深夜1時半ごろに再びデッキへ現れます。

映画も事実通りで、救命胴衣を脱ぎ、タキシードに白ネクタイの正装で最期を迎えました。

客室係ジョンソンに、妻への伝言を託しています。

男性客が助かるかどうか、大いに怪しい。
女性、子どもの分のボートしかないのなら、私は男らしく残ろうと思う。
けだもののように死ぬつもりはない。
ジョンソン、もし私も秘書も死んで君が助かったら、妻に、最後まで立派だったと伝えてほしい。
ベン・グッゲンハイムが臆病なために船に残される女性があってはならない。

引用:『不沈タイタニック 悲劇までの全記録』

さすがは実業家で、見極めと決断が早いですね。

夜会服に着替えたことには「一番いい服を着て、紳士として死ぬためだ」と答えています。

人は生きたように死ぬといいますが、グッゲンハイム氏の最期には、ゆるぎない信念と生き方の美学を感じます。

アイダ&イシドール・ストラウス夫妻(死亡)

タイタニック号の実在した乗客アイダ&イシドール・ストラウス夫妻

ストラウス夫妻
  • キャスト:ルー・パルター(夫)、エルサレイブン(妻)
  • 夫のイシドールは、ユダヤ系アメリカ人
  • 夫は、元アメリカ下院議員で、メイシーズ・デパートの共同経営者
  • 夫の享年は67歳、妻は63

映画で、ベッドの上で抱き合って横たわっていた老夫婦

避難せず亡くなったのは事実ですが、ベッドで亡くなったわけではありません

『不沈タイタニック 悲劇までの全記録』に経緯が記載されていました。

生き残ったグレイシー大佐が、証言したようです。

はじめ、アイダ夫人は左舷側から救命ボートに乗ろうとしましたが、気が変わります。

長年連れ添ったのだから、夫と一緒にいたいと告げます。

女性たちが避難する手助けをしていたグレイシー大佐は、夫人に逃げるよう説得しますが、聞き入れません。

ウールナーという客は、ストラウス氏に「あなたのような老紳士がボートに乗っても、誰も異存はないと思いますよ。乗ってください」と勧めます。

しかし、ストラウス氏は「他の男性たちよりも先に逃げることはできません」と断ります。

夫人はメイドに「わたしには必要ないから」と毛皮のコートをあげて、彼女をボートで避難させたのでした。

老夫婦は二人でデッキチェアに腰かけ、最期を迎えたとのことです。

アーチボルド・グレイシー大佐(生存者)

映画タイタニックのアーチボルト・グレイシー大佐

アーチボルト・グレイシー大佐
  • キャスト:バーナード・フォックス
  • アメリカ人将校(大佐)にしてアマチュア歴史研究家
  • 南北戦争に関する本を出版後、休暇としてタイタニック号に乗船
  • 左舷側で、女性子どもが避難するのを手伝った

タイタニック号の煙突近くから落ちたグレイシー大佐は、泳いで折りたたみボートBにたどり着き、何とか生き延びました。

しかし、低体温症の後遺症もあり、生還から8カ月後に亡くなります

享年54歳でした。

ジョン・ジェイコブ・アスター四世(死亡)

タイタニック号の実在の登場人物ジョン・ジェイコブ・アスター四世

ジョン・ジェイコブ・アスター四世
  • キャスト:エリック・ブレーデン
  • アメリカの実業家(不動産開発)
  • 18歳のマデリンと再婚
  • 事故当時47

一等客の中でも最も裕福だった一人

左舷側で、アスター氏は妻に「私のためと思って、ボートに乗っておくれ」と頼み、避難させます。

「妻が身重なので、一緒に行ってよいか」と尋ねますが、ライトラー航海士からきっぱり拒否されたのです。

避難できなかったアスター氏が最後に目撃されたのは、右舷側デッキで男性客とタバコを吸っている姿でした。

アスター氏は海に落ちた後、落ちてきた煙突が当たったため、遺体はつぶれて煤まみれだったそうです。

上着の裏のイニシャルの刺繍で、遺体が確認されています。

マデリン・フォース(生存者)

映画タイタニックの実在の登場人物マデリン・フォース

マデリン・フォース
  • キャスト:シャルロット・シャットン
  • ニューヨーク出身のアメリカ人
  • 18歳の時に、29歳年上のアスター氏と結婚
  • タイタニック号乗船時、妊娠5ヶ月だった

映画では、ローズがジャックに「わたしと同い年で、隠してるけど妊娠中」と教えていましたね。

19119月に18歳で結婚したものの、周囲は大反対でした。

そのため新婚旅行は延期され、19121月にようやくオリンピック号でエジプトへ行っています。

長いエジプト滞在からアメリカへ帰るために、タイタニック号に乗ったのです。

救命ボートでは、寒さにむずかる幼い娘を抱えた三等客の女性に、ショールを貸してあげています

自分も寒かったでしょうに、優しい人だったようです。

結婚して間もなく未亡人になったマデリンは、生還後に男の子を出産します。

そして4年後に幼なじみの銀行家と再婚しますが、後に離婚。

離婚して4ヶ月後には、イタリア人俳優と再々婚しますが、5年後に離婚しています。

その後、マデリンは心臓病で46歳で亡くなりました

コズモ・ダフ・ゴードン(生存者)

映画タイタニックの実在の登場人物コズモ・ダフ・ゴードン

コズモ・ダフ・ゴードン
  • キャスト:マーティン・ジャービス
  • スコットランドの男爵

ゴードン氏は、右舷側から救命ボート1号艇に乗っています。

1号艇が降ろされた時、客たちはまだ危機感をもっていなかったため、定員65人のボートには12人しか乗っていませんでした。

  • 「女性子ども優先」のボートに、いち早く乗った
  • ボートにはまだ人が乗れたのに、乗組員が「落ちた人を助けに戻る義務がある」と言った時、賛成しなかった
  • 救命ボートで、他の客に5ポンドずつ渡した(ワイロ疑惑)

ことから、生還後はバッシングされ、名誉は生涯回復できませんでした。

老衰で68歳で亡くなっています。

ルーシー・ダフ・ゴードン(生存者)

タイタニック号の生存者ルーシー・ダフ・ゴードン

ルーシー・ダフ・ゴードン
  • キャスト:ロザリンド・エアーズ

  • ロンドン出身のイギリス人

  • コズモ・ダフ・ゴードンの妻

  • ファッションデザイナー

映画では、ローズがジャックに「下品な下着を作ってる」と教えていました。

ゴードン夫人は、夫と一緒に救命ボートの一号艇に乗りました。

沈没するタイタニック号を見て、同乗した女性に「あなたの素敵なナイトガウンが沈んでいくわ」と話しかけています。

船をこいでいた乗組員から「命が助かったんだ。こっちは道具すべてをなくしたんだ」とたしなめられました。

この会話と、海に落ちた人たちを助けなかったことで、夫同様に世間からバッシングされることに。

事故の審議では、「船酔いのために、救命ボートでのことはほとんど思い出せない」と話しています。

晩年は乳がんを患い、合併症の肺炎で71歳で老人ホームで亡くなりました。

ノエル・レズリー、ロテス伯爵夫人(生存者)

映画タイタニックの実在の登場人物ノエル・レズリー、ロテス伯爵夫人

ロテス伯爵夫人
  • キャスト:ロシェル・ローズ
  • ロンドン出身の伯爵夫人
  • イギリスの有名な慈善家

映画では、ローズの母親とアフタヌーンティーを楽しんだり、ジャックのディナーにも同席していました。

看護師でもあったロテス伯爵夫人は、赤十字を中心とした慈善活動で、イギリスの有名人でした。

映画にはほとんど登場していませんが、タイタニック号のヒロインとしてよく知られた人物です。

救命ボートの8号艇に乗り、ボートを指揮して、漕ぐのを手伝っています

カルパチア号に救助されてからも、女性や子供たちの世話をしています。

後年は、夫のロテス伯爵が亡くなった後、大佐と再婚。

心臓病で77歳で亡くなっています。

[quads id=1]
スポンサーリンク

【タイタニック】実在した乗組員のその後は?

この章では、映画に登場した主な乗組員12名が、その後どうなったか解説します。

タイタニック号には、892人の乗組員が乗船していましたが、避難せずに最後まで職務を遂行したことで、77%の人が亡くなりました

エドワード・スミス船長(死亡)

タイタニック号のスミス船長

エドワード・スミス船長
  • キャスト:バーナード・ヒル

  • 乗客や乗組員から尊敬され信頼されていた

  • スミス船長の船にしか乗らない客もいた

  • タイタニック号の処女航海で、引退する予定だった

氷山の警告を受け取ったスミス船長は、航路を18キロ南へ変更しています。

しかし、事故当時は22.5ノットというほぼ最高速度で運行していました。

命令されたわけではないようですが、「予定より早くニューヨークへ着いて、大きな話題をつくりたい」というイズメイ社長の希望が、プレッシャーになったと言われています。

スミス船長は午前215分頃に海に落ち、亡くなりました。

海中では、落ちた子どもを抱きかかえていた姿が目撃されています。

ブルース・イズメイ社長(生存者)

映画タイタニックの実在の登場人物ブルース・イズメイ社長

ブルース・イズメイ社長
  • キャスト:ジョナサン・ハイド
  • イギリス人
  • タイタニック号を保有するホワイト・スターライン社の社長

船が氷山に衝突後は、右舷側でマードックらと一緒に、女性子どもを避難させる作業を行っていました。

しかし映画通り、降ろし始めたボートにサッと飛び降り乗り込みます。

  • 経費削減のために、救命ボートを48隻ではなく20隻しか搭載しなかった
  • 予定より早くニューヨークへ到着するよう、船長に圧力をかけた
  • 社長という立場にありながら、女性と子ども優先のボートで避難した

などから、生還後は大バッシングされたそうです。

後年は糖尿病を患い、右足を切断し、車いす生活となりました。

脳卒中がもとで、74歳で亡くなっています。

トーマス・アンドリュース設計主任(死亡)

映画タイタニックの実在の登場人物トーマス・アンドリュース設計主任

トーマス・アンドリュース
  • キャスト:ヴィクター・ガーバー
  • アイルランド出身
  • タイタニック号の設計主任
  • 享年39

タイタニック号が氷山に衝突したという報せを受けると、アンドリュースは船長とともに、ただちに船内を見て回ります。

映画の中で、女性の客室係に救命胴衣をつけるよう指示するシーンがありますが、あれも事実通りです。

また、劇中で「もっと頑丈な船を造るべきだった」とローズに吐露する場面もありましたね。

  • 船底と同様、船体も二重になっていたら
  • 防水隔壁が、もう1階分高かったら

タイタニック号は沈没しなかっただろうと言われているのです。

映画だとローズと最後に会話していますが、実際には午前210分頃、客室係がアンドリュースの姿を、一等喫煙室で目撃しています。

「お逃げにならないのですか?」と声をかけても、黙って腕組みをして壁の絵を見ていたそうです。

ヘンリー・ワイルド航海士長(死亡)

映画タイタニックの実在の登場人物ヘンリー・ワイルド航海士長

ヘンリー・ワイルド
  • キャスト:マーク・リンゼイ・チャップマン
  • リバプール出身のイギリス人
  • 事故当時39

ワイルド航海士長は、もともとタイタニック号に乗船する予定ではありませんでした

はじめはマードックが航海士長に選ばれていたのですが、大型船の経験がないことに、スミス船長が不安を感じたのです。

急きょマードックは降格されて、ワイルドが航海士長を務めることに。

ワイルドは

  • 友人マードックのポジションを奪いたくない
  • タイタニック号が好きではない

という理由から、断ろうかと悩みます。

妹に「私は、やはりこの船が好きになれない…この船からは嫌な感じを受ける」と手紙を書いています。

不吉な予感とでもいうのか、虫が知らせたのかもしれませんね。

しかし、航海士長の仕事を引き受けると、スミス船長が引退した後のタイタニック号か姉妹船オリンピック号の船長になれる可能性が高くなります。

家族から強く勧められて、ワイルドはタイタニック号に乗ったのでした。

船が氷山に衝突すると、ワイルドはピストル6丁を持ち出し、航海士に配ります

映画では、無理やりボートに乗り込む男性客を銃で威嚇していましたが、あれは事実です。

映画だと、ワイルドはマードックと右舷側で救命ボートの作業をしています。

しかし実際には、救命ボートの辺りでワイルドを見かけた人はいませんでした。

複数の目撃情報から、甲板で拳銃自殺をした航海士がいることが分かっており、ワイルドではないかと言われています。

ウィリアム・マードック一等航海士(死亡)

映画タイタニックの実在の登場人物ウィリアム・マードック

ウィリアム・マードック
  • キャスト:ユアン・スチュワー
  • スコットランド出身
  • 祖父とその兄弟や、父も船乗りという家系
  • 事故当時39

はじめは、マードックが航海士長に任命されていましたが、大型船の経験がなかったため、急きょ一等航海士に降格されています。

タイタニック号が船に衝突すると、スミス船長から右舷側の救命ボートの担当に命じられました。

「女性と子ども優先」を守りつつ、女性や子供がいなければ、夫婦、独身男性の順に乗せるなど、できるだけ多くの客を逃がそうと、臨機応変な対応をしています。

だから映画で、婚約者のキャルドンがマードックに金をつかませ、右舷側からボートに乗ろうとしたのですね。

劇中では、無理やり乗り込もうとした三等客トミーを拳銃で撃ち、自身も自殺したことになっていますが、事実と異なります。

マードックは客も自分も撃っておらず、傾いたタイタニック号から落ちて死亡しました。

マードックが水にのまれるところを、同僚のライトラーが目撃しています。                               

事実と異なる映画の内容に遺族が抗議したため、20世紀フォックスが謝罪しました。

チャールズ・ライトラー二等航海士(生存者)

映画タイタニックの実在の登場人物チャールズ・ライトラー

チャールズ・ライトラー
  • キャスト:ジョニー・フィリップス
  • 子供のころから船に乗っていて、船長の免許も保有
  • ロウエ五等航海士と共に、左舷側の救命ボートを担当

ライトラーとロウエは、船長の「女性と子ども優先」を厳格に守ります

10歳くらいの男の子すらボートに乗せませんでした。

「まだ全然乗れるのだから、乗せてくれてもいいのに」と泣いた母親もいたようです。

映画でも、設計士のアンドリュースが「定員65人なのに」と、ライトラーに苦言を呈していましたね。

タイタニック号が大きく傾いた時、ライトラーは海に落ちますが、泳いで折りたたみボートBへたどり着きます

しかしボートBはひっくり返っており、ライトラーたちは、ボートによじのぼって耐え忍びました。

映画でも、ひっくり返ったボートにしがみつく人たちのシーンがありました。

ライトラーがリーダーシップを発揮して、30人ほどでバランスを取り合いますが、寒さに耐えきれず、次々と海に沈んでいったそうです。

ライトラーは生還後、第一次世界大戦ではイギリス海軍の将校となりました。

乗っていた船がドイツのUボートに撃沈されるなど、何度も死線を超える思いをしています。

戦後はホワイト・スターライン社に復帰しますが、タイタニック生存者への扱いは良くなく、間もなく退職しています。

心臓病で78歳で亡くなりました。

ちなみに、日本人生存客は、ライトラーが担当した左舷側からボートに乗って助かっています。

ハロルド・ゴッドフリー・ロウエ五等航海士(生存者)

ハロルド・ゴッドフリー・ロウエ
  • ウェールズ出身のイギリス人
  • 事故当時は30
  • 事故の翌年に結婚
  • 第一世界大戦では、王立海軍の予備役将校となった
  • 戦後は海にもどらず、62歳で亡くなった

氷山衝突時、ロウエは寝ていました。

異常に気づいてデッキにあがり、まず右舷で五号艇を降ろし、その後左舷でボートの作業をしました。

イズメイ社長に話しかけれるも、社長の顔を知らなかったロウエは怒鳴りつけています。

ロウエはライトラーとともに、「女性優先」を厳守しており、男の子でも容赦しませんでした

ボートに乗ろうとする男性が殺到したため、海に向かってピストルを3発発射

14号艇の漕ぎ手としてボートに乗り、生き延びています。

映画では、一隻だけボートが救援に回り、ローズを助けました。

あのボートの航海士がロウエです。

現実には、複数のボートで航海士が救助に行こうとしましたが、同乗の客たちに反対されています。

ロウエはてきぱきと指示し、目につく限りのボートを集め、互いにロープでつないで船団をつくりました。

そして14号艇で救助に向かったのですが、ドアに体をくくりつけた東洋人がうつぶせになっているのを見つけます。

しかし「ジャップ(日本人の蔑称)よりも、助ける価値のある人たちが他にいるじゃないか」と無視しようとしました。

しかし思い直して助けたところ、たちまち息を吹き返して、船に引き揚げられるとオールをもって、一緒に船をこぎ始めたそうです。

ロウエは驚いて、自分の考えを恥じたと証言しています。

ちなみに、この東洋人は日本人ではありませんでした。

唯一の日本人乗客だった細野正文氏は、ロウエのいた左舷側から10号ボートに乗って助かっています。

フレデリック・フリート(生存者)

映画タイタニックの実在の登場人物フレデリック・フリート

フレデリック・フリート
  • キャスト:スコット・アンダーソン
  • リバプール出身のイギリス人
  • 見張り台を担当

双眼鏡がない、月明りもない、凪で波が立たないという悪条件が重なり、フリートが氷山に気づいたのは、衝突寸前でした。

氷山衝突後は、救命ボートを降ろす作業を行います。

そして6号艇の漕ぎ手としてボートに乗り、生き延びました。

第一次世界大戦中は商船に乗船し、戦後はホワイト・スターライン社のオセアニック号の見張り役を務めています。

1936年からは造船所で働き、妻の兄弟と一緒に暮らすようになりました。

1964年に妻が亡くなると、妻の兄がフリートを家から追い出したため、重度のうつ病となり、最後は自死しています。

享年77歳でした。

ジャック・フィリップス無線士(死亡)

映画タイタニックの実在の登場人物ジャック・フィリップス

ジャック・フィリップス
  • キャスト:グレゴリー・クック
  • イギリス人の上級通信士
  • 航海中の411日に、25歳になったばかり
  • リバプールの学校を主席で卒業

タイタニック号の無線通信士は2人という激務でしたが、安月給(8ポンド)

乗客が大西洋から友人や家族に電報を打ちたがるため、仕事は山積みでした。

タイタニック号沈没時は、何度も救援通信を打電しています。

無線士の二人は、タイタニック号の従業員ではなく、無線会社から派遣されてきたスタッフでした。

スミス船長は避難するよう指示しますが、救難信号を打電し続けています。

海に投げ出された後は、折りたたみボートBに泳ぎ着きますが、カルパチア号がたどり着く少し前に力尽き、海に沈んでいったそうです。

ハロルド・ブライド無線士(生存者)

映画タイタニックの実在の登場人物ハロルド・ブライド無線士

ハロルド・ブライド
  • キャスト:クレイグ・ケリー
  • ロンドン出身のイギリス人
  • 事故当時21

ブライドもフィリップ同様、ギリギリまで救難信号を打電し続けますした。

そしてブライドは、折りたたみボートBを降ろす作業中に、ボートごと海に落ちてしまいます。

ブライドは、逆さまになったボートBに閉じ込められる格好に。

海に潜って抜け出し、ボートの上によじのぼって、何とか生き延びました。

救助されると、カルパチア号の無線士とともに、生存者リストと生存メッセージを大量に打電

マスコミからの質問電文はすべて無視して、生存者を優先したことにより、英雄として扱われています。

1956年に66歳で肺がんで亡くなりました。

ウォレス・ヘンリー・ハートリー楽団長(死亡)

映画タイタニックの実在の登場人物ウォレス・ヘンリー・ハートリー楽団長

ウォレス・ヘンリー・ハートリー
  • キャスト:ジョナサン・エヴァンス・ジョーンズ
  • 楽団長で第一バイオリニスト
  • タイタニック号に乗るまでは、別の船で楽団長

上流階級の乗客が多いタイタニック号では、お金を惜しまずに最高級の船上楽団を招いていました。

タイタニックの乗組員ではなく、他の会社から派遣されていたので、二等室があてがわています。

楽団メンバーは7人で、バイオリンとピアノが各2人、ビオラ、チェロ、コントラバスが各1名という編成。

映画では、弦楽奏者が最後まで演奏を続ける様子が、描かれていましたね。

ハートリー楽団長は、何年も前に友人から「乗った船が沈没しそうになったらどうする?」と訊かれて「楽団員を集めて演奏するよ」と答えています。

もしもの時どうするかを以前から考えていて、その通りに行動したのでした。

ジョック・ヒューム楽団員(死亡)

  • 本名:ジョン・ロー・ヒューム
  • スコットランド出身
  • 事故当時21歳

第二バイオリニストのジョック・ヒュームは、タイタニック号に乗る前に、5つの客船で音楽隊メンバーとして活動した経歴がありました。

バイオリンの腕を認められ、タイタニック号で働かないかと声がかかります。

母親から乗船を止められますが、給料が良かったので仕事を引き受けたのでした。

ジョックは結婚目前で、子どもも生まれる予定だったので、稼ぎたかったのですね。

さらには、タイタニック号での仕事を最後に、船での仕事を辞めることになっていたのです。

ジョックに死なれた婚約者メアリーの悲しみは、いかほどだったかと思います。

ジョックの死後、メアリーにジョックから葉書が届きます。

ジョックが、タイタニック出航直前に投函していたのです。

葉書には、メアリーへの愛の言葉がつづられていました。

メアリーは、半年後に女の子を出産し、夫のちなんで「ジョアン」と名付けたそうです。

[quads id=4]
スポンサーリンク

【タイタニック】乗船キャンセルして助かった著名人は誰?

タイタニック号の処女航海を予約したものの、キャンセルしたことで命拾いした人も何人かいました。

一番有名なのはJP・モルガン氏。

アメリカの鉄道王にして、大財閥の創始者ですね。

現在は、世界的な金融機関グループとなっています。

日本にも「三菱UFJモルガン・スタンレー証券会社」がありますね。

JP・モルガンは、インフルエンザで寝込んでしまい、医者から渡航を禁じられたのです。

インフルエンザも大変だったでしょうが、死なずに済んだわけですから、ほんと幸運でしたね。








[quads id=1]
スポンサーリンク

【タイタニック実話】生存者のその後まとめ

この記事では、映画『タイタニック』の実在の登場人物21人の経歴や、その後どうなったのかについて、まとめました。

生存者も死亡者も、みなそれぞれの選択と決断がありました。

生存者はドラマティックに報道され、英雄視された人もいれば、大バッシングされた人もいます。

  • ヒロインのローズは、架空の人物で実在しない
  • 英雄視されたのは、マーガレット・ブラウン、ロテス伯爵夫人、ハロルド・ブライド無線士たち
  • バッシングされたのは、ブルース・イズメイ社長、ダフ・ゴードン夫妻
  • マードック一等航海士については、映画が事実と異なるとして遺族が抗議し、20世紀フォックスが謝罪

というのが、この記事のまとめです。

映画『タイタニック』は、U-NEXTで配信されています。

また、BBCが2011年に制作した『タイタニック 水との闘い』という再現ドラマも配信されていますよ。

タイタニック号の映画・ドラマはU-NEXTでどうぞ!

※本ページの情報は21年5月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

[quads id=2]
[quads id=3]
スポンサーリンク
スポンサーリンク