映画タイタニック
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不朽の名作『タイタニック』は、実際にあった海難事故を元につくられています。

しかしドキュメンタリー映画ではないので、「どこからどこまでが実話?」と気になる人も多いでしょう。

この記事では、

  • 映画『タイタニック』は、どこまでが実話?
  • ジャックやローズは実在の登場人物?

について、解説します。

なお、この記事の参考文献等は以下の通りです。

  • ダニエル・アレン・バトラー『不沈タイタニック 悲劇までの全記録』
  • 英語版タイタニックwiki
  • 2021年2月3日放送『ワールド極限ミステリー』



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【タイタニック】どこまで実話?ローズやジャックは実在しない架空の人物!

映画『タイタニック』は、実話を元にしていますが、ノンフィクションのドキュメンタリー映画ではありません。

どこからどこまでが実話なのか、気になりますよね。

ジャックやローズは実在しない架空の人物!

主人公のジャックとヒロインのローズは、実在しません。

ただ実際、乗組員に「J・ドーソン」という名前の男性がいたそうです。

ただし、「ジャック・ドーソン」ではなく「ジョセフ・ドーソン」

ジョセフ・ドーソンは、帆の調整をするアイルランド人の船員で、海に落ちて低体温症で亡くなっています。

キャメロン監督は、ジョセフ・ドーソンの存在を知らずに、「ジャック・ドーソン」という架空の登場人物を描いています。

偶然にしては、すごいですね!

ローズも架空の人物なので、

  • ローズの母親のルース
  • 婚約者のキャルドン
  • キャルドンの執事のラブジョイ

も実在ではありません。

実在した登場人物は誰?

映画『タイタニック』の主要登場人物は、架空なのですね。

しかし、マーガレット・モリー・ブラウンなど、他の登場人物の多くは実在しています。

沈没する時に甲板で、牧師を囲んで祈る人たちも登場しますね。

実際に、バイルズ神父を囲んで三等客たちが祈っていたそうです。

乗組員も実在の人物ですが、映画と事実では、遭難時の行動が多少異なります

実在の登場人物の顔写真(キャストと本人)や、その後どうなったかについては、別の記事に詳しくまとめていますので、ご参照ください。

映画冒頭の海底シーンは本物

映画の冒頭で、トレジャー・ハンターのブロックが、沈没したタイタニック号の船内を探索する映像が出てきます。

あの海底シーンは、本物のタイタニック号です。

また、一部ミニチュア模型も使っているそうです。

キャメロン監督は、1995年9月に12回タイタニック号の深海探査を行っています。

タイタニック号は大西洋の真ん中、3800mの海底に沈んでいるとのこと。

探査機が船にたどりつくのに、2時間半かかったそうです。

最近では、2019年現在のタイタニック号の姿を、イギリスのBBCが放映しています。

別の記事にまとめていますので、ご参照ください。

タイタニック号の内装を忠実に再現

映画『タイタニック』の船内の内装は、実物にかなり忠実に作られています。

本物のタイタニック号の画像を見てみましょう。

上の写真は、船内でも印象深いホールの大階段ですね。

いまにもジャックとローズが下りてきそうです。

こちらは、階段の上から見たところ。

一等客室を見てみましょう。

料金は1500万円以上したそうなので、すごく豪華ですね。

下も一等客室のお部屋。一流ホテルのスイートルームという感じですね。

次の写真は、客用食堂

ジャックがディナーに招かれた場所です。

下は喫煙室です。

ディナーの後、男性陣は喫煙室でブランデーをたしなむ習慣がありました。

ちなみに、豪華客船タイタニック2号が、2022年に処女航海することが決まっているそうです。

外装や内装も、初号船をそのまま再現しているそうです。

世界中のお金持ちが乗船しそうですね。

氷山があるのになぜ速度を上げたの?

映画では、他の船から氷山の警告を受信した後、スミス船長が「速度を上げろ」と命じる場面があります。

実際、事故に遭った日は、22.5ノットで進んでいました。

タイタニック号の最高速度は23ノットなので、ほぼ最速といっていいでしょう。

どうしてスミス船長は、氷山の警告を朝から6回も受信していたのに、そんなにスピードを出していたのでしょう?

スミス船長は、氷山を警戒して予定より18キロ南の航路に変更しています。

しかし、タイタニック号を所有する会社のブルース・イズメイ社長の希望が、船長にはプレッシャーになったようです。

社長は、

  • 姉妹船オリンピック号の記録を更新したい
  • 予定より早くニューヨークに着きたい

と思っていました。

大きなニュースとなって、良い宣伝になるだろうと考えたのですね。

事故の経緯は、ほぼ事実通り

タイタニック号の事故の経緯や顛末は、ほぼ事実通りに描かれています。

映画『タイタニック』の公開に際して、タイタニック財団も学者たちを集めて、乗客の調査を行いました。

世界中から手記や資料が集まったそうです。

またこの調査により、日本人生存者の細野正文氏についても、詳しい経緯が判明しています。

氷山を見落としたのはなぜ?

タイタニック号の事故当時、見張り台にいたのはフリートとリーでした。

衝突したのは、海から18メートル出ていた大きな氷山

フリートやリーは、なぜ大きな氷山に直前まで気づかなかったのでしょう?

氷山を見つけるには、かなり条件が悪かったことが指摘されています。

  • 深夜の航行中だった
  • 月の光がまったくなかった
  • 凪で波がなく、海面がガラス板のように穏やかだった
  • 双眼鏡がなかった
  • 氷山の色が青かった

波が穏やかだと、氷山にうねりや船の三角波が当たらないため、水しぶきも上がらず、見つけにくいのです。

また、出航直前に乗組員の異動がありました。

双眼鏡責任者が船を降りる際、双眼鏡を自分のロッカーに入れてしまったのでした。

それで、フリートたちは双眼鏡なしで見張りをすることになってしまったのです。

不運な条件がいくつも重なって、氷山に気づけなかったと言えるでしょう。

氷山に衝突しても危機感のない乗客がほとんど

映画では、パニックにならないように、乗組員が客に「沈没する」とは伝えていませんね。

実際もそうだったようです。

また映画では、甲板で氷山の氷を蹴って遊ぶ客の様子も描かれていました。

これも事実で、客たちは事実を知らされていないこともあってか、あまり危機感がなかったそうです。

「氷山を見たことがないから、見に行こう」という感覚で、デッキに上がった客もいました。

氷をニューヨークへのお土産に持ち帰ろうとした客もいたそう。

しかし、それから1時間とたたないうちに、大変なことになったのです。

救命ボートが半数だったのは景観のため?

映画では、「景観が悪いから」という理由で、救命ボートが乗船者の半数分しか積んでありませんでした。

『不沈タイタニック 悲劇までの全記録』によると、

  • 救命ボートが半数分=事実
  • 景観のために数を減らした=創作

のようです。

景観のためではなく、経費削減のために減らしたと証言されています。

イズメイ社長は、会議で48隻の救命ボートを搭載する案を提示されますが、経費を理由にその場で却下したのです。

実は当時の法律だと、乗客数分のボートを用意しなくても違法ではありませんでした。

一応、商務省の規定の数のボートは乗せていたのです。

48隻案を提示した造船所の常務は、

「我々は二時間を費やして一等船室のカーペットについて議論し、救命ボートについては15分しか割かなかった」

と後に証言しています。

タイタニック号の事故の後、救命胴衣やボートは、乗船者の人数分そろえることが義務化されたそうです。

避難は女子供優先だった?男性はどれくらい助かった?

タイタニック号のスミス船長

スミス船長は、「女性や子供を優先避難」と乗組員に命じていました。

救命ボートは、

  • 右舷:1号艇~8号艇
  • 左舷:9号艇~16号艇
  • 折りたたみボート4

20艘しかありません。

左舷の乗組員たちは、船長の命令を厳格に守り、「女性と女の子と幼児の男の子」しか乗せませんでした。

10歳くらいの男の子すら乗せなかったのです。

右舷はまだ臨機応変で、女性と子どもがいなければ、男性も乗せていました。

映画で、婚約者のキャルドンが右舷に行ったのは、右舷の方が男性も乗れたからです。

事故当時、タイタニック号に乗っていたのは、

乗客1320人、乗組員892人、合計2212人でした。

このうち助かったのは、約3分の1の705人だけ。

男性の生存率は約20%なので、5人に4人は死んだのです。

一方、女性の生存率は74%、子供は50%ですので、やはり男性がかなり多く亡くなったことが分かります。

また、一等客の女性で亡くなったのは4人。

女性の一等客は97%が助かっていることから、一等客の女性優先で避難したことが分かります。

救命ボートには何人くらい乗ったの?

映画では、定員65人の救命ボートに12人しか乗せてない場面がありましたね。

あれは事実で1号艇には12人しか乗っておらず、あと30人は余裕で乗れたと言われています。

どのボートも、定員より少ない人数しか乗せていませんでした。

乗船者の3分の1しか助からなかったのは、そのためです。

特に左舷側は、ボートにはだいぶ余裕があるのに、10歳くらいの男の子すら乗せませんでした。

そのため、母親だけがボートに乗ったという親子もいたそうです。

マーガレットは乗組員を脅して救助に向かった

タイタニックの実在の登場人物であるマーガレット・モリー・ブラウン

映画では、一等客のマーガレット・モリー・ブラウンが、海に落ちた人を助けに行こうと呼びかけました。

しかし、他の人たちの反対で諦めていましたね。

あれは事実ではありません。

事実はこうです。

マーガレットが「助けに行こう」と言うと、操舵員のロバート・ヒッチェンスが強く反対しました。

しかし、同乗していた女性たちは「体を温めたいから」と言って、マーガレットに従って船をこいだのです。

ヒッチェンスは止めようとしましたが、マーガレットが「一歩でも近づいたら海に投げ込んでやる」と脅し、黙らせたのです。

しかしヒッチェンスと言い争っている間に、海に落ちた人たちは力尽きてしまったそうです。

この逸話から、マーガレットは「不沈のモリー・ブラウン」とマスコミからあだ名をつけられました。

また、他の複数の救命ボートでも「助けに行こう」と乗組員が提案しましたが、他の客に反対され断念しています。

映画でローズを助けに行ったボートがありますね。

実際に、ロウエ五等航海士のボートが、海に落ちた人たちを救助に向かっています。

航海士マードックが乗客を射殺して自殺したのは、創作

タイタニック号のウィリアム・マードック一等航海士

映画では、一等航海士のマードックが、無理やり救命ボートに乗り込もうとした三等客のトミーを銃で撃ちます

そして、自らも銃で自殺してしまいますね。

このシーンは、事実ではありません。

マードックは、傾いたタイタニック号から落ちて死亡しています。

無理やりボートに乗ろうとした男性を、船員たちが拳銃で威嚇していたのは事実です。

しかし、銃弾が入っているものと、ないものがあったことが分かっています。

結果、マードックは乗客を射殺してもいないし、自殺もしていません

つまりは「船員が客を射殺した」という場面は、創作なのですね。

そのため映画が公開されると、マードックの遺族が抗議し、20世紀フォックスの副社長が謝罪しています。








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【タイタニック】どこまで実話まとめ

映画『タイタニック』は、実話を元にしていますが、ノンフィクションではありません。

  • 主人公のジャックとローズは、架空の人物
  • 主要登場人物以外は、客も乗組員もほぼ実在の人物
  • 映画冒頭の海底シーンは、本物のタイタニック号
  • 映画では、タイタニック号の内装を忠実に再現している
  • 氷山があるのに最高速度で進んだのは、船長が社長の言葉にプレッシャーを感じたからと言われている
  • 映画では、遭難事故の経緯がほぼ事実通りに再現されている
  • 映画のように、氷山に衝突しても、危機感のない客がほとんどだった
  • 救命ボートが半数だったのは、景観のためではなく経費削減のためだった
  • 避難は女子供優先で、男性の生存率は2割ほど
  • 救命ボートは、定員以下しか人を乗せなかったため、乗船者の3分の2が死亡した
  • マーガレット・ブラウンは、乗組員の反対を押し切り、他の女性客と一緒に、海に落ちた人を助けようとした
  • 航海士マードックは、乗客を射殺していないし自殺もしていない

というのが、この記事のまとめです。

映画『タイタニック』は、U-NEXTで配信されています。

また、BBCが2011年に制作した『タイタニック 水との闘い』という再現ドラマも配信されていますよ。

タイタニック号の映画・ドラマはU-NEXTでどうぞ!

※本ページの情報は21年5月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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