アニメ映画『バケモノの子』タイトル

映画『バケモノの子』では、中盤で熊徹たちが諸国めぐりの旅に出ます。

宗師様から「真の強さ」を学んできなさいと紹介状を渡されましたね。

熊徹たちは、4人の賢者に出会い、教えを請います。

この記事では、

  • 4人の賢者の「強さとは?」の答えは何だった?
  • 猪王山は、強さについて何と言ってる?

について、解説します。

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【バケモノの子】強さとはすなわち?

映画『バケモノの子』では、中盤で宗師様が熊徹に紹介状を渡します。

  • 弟子と諸国行脚しなさい
  • 諸国の宗師に「真の強さ」を学んできなさい

と指示しましたね。

熊徹たちは、各地の宗師に会って「強さとは?」と尋ね歩きました。

劇中に登場した4人の賢者が、強さについて何と語っていたのか、まとめました。

マントヒヒの賢者の教え

熊徹たちがまず訪ねたのは、花の街の賢者でした。

藤の大木のところに座っていたマントヒヒの賢者に、「強さとは何ぞや?」と尋ねます。

「わしは腕っぷしは強くないが、幻は作り出すことができる」と言って、4人に蝶と花で幻を見せます。

「幻は時として真実よりもまことなり。すなわち強さなり」

と賢者は満足気に笑っていましたね。

熊徹は、「ケッ」という感じで聞いていました。

長老猫の賢者の教え

4人が2番目に尋ねたのは、陶器で有名な街。

陶器を焼くために土を露天掘りしているので、崖に穴がたくさん空いている土地でした。

長老猫は、念動力で陶器を浮かせて見せます。

そして、強さについて尋ねる4人に対し、「そんなものを求めて何になる?」と質問返しします。

「わしは念動力を少々たしなむが、いくら強さを誇っても勝てぬものがあってのう。

その……腰をもんでくれんかのう。腰痛に念動力は効かぬゆえ」と頼むのです。

何かに対して、突出した力や能力があっても、場面や次元が変わると役に立たないと言いたいのでしょう。

石仏の賢者の教え

https://twitter.com/UnoTatsu1/status/1389900418726068228

4人が3番目に尋ねたのは、何千もの羅漢石が並ぶ中に座っている賢者でした。

強さについて尋ねると、「それをわしに問うのは筋違いというもの」との返答でした。

「わしはただ雨の日も風の日も、石のようにここに座っておるだけ。

時を忘れ、世を忘れ、自分自身をも忘れ、現実を超越するため」

そして「すなわち…」と言いかけて、賢者はそのまま石になってしまいます。

この賢者は、『風の谷のナウシカ』の原作漫画に登場する、盲目の僧侶がベースになっているのでしょう。

見た目や言ってることが、似てます。

アシカの賢者の教え

4人が最後に尋ねたのは、海辺の街でした。

アシカの賢者に強さについて尋ねると、「わしゃ達観などせん」と、すげない返事。

「誰よりも早く獲物を釣り上げ、世のあらゆるものを味わった者勝ちじゃい。

スキあらば、むしゃぶりつくがよい」

と、かなりギラギラした感じの賢者でした。

多々良は、「スキあり!」と釣り上げられてましたしね。

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4人の賢者の話の意味は?

https://twitter.com/studio_chizu/status/1373840055194718211

4人の賢者に強さの話を聞いて、九太は「おもしろかった」と満足気。

しかし熊徹は「たわごとを聞いてたら、自分を見失うだけだ」と、ろくに聞いてない感じでしたね。

そして「意味なんか、てめえで見つけるんだよ」と言い、百秋坊をうならせました。

4人の中で「強さとは、すなわち」とストレートに語ってくれたのは、マントヒヒの賢者だけ。

他の3人は、「聞いてどうする」など言って、ダイレクトに答えていません。

これらのことから分かるのは、

  • 強さの定義やものさしは、人それぞれ違う
  • ある種の能力などの強度を「強さ」と言うとは限らない
  • ある場面では役立つ特殊能力も、別の次元ではまったく役に立たなかったりする

熊徹自身は、あまり言葉が達者ではないためか、「真の強さとは」という定義づけをしていないようです。

けれどおそらく熊徹は、腕っぷしの強さに一番こだわりがあるのではないかと思います。

理論的なことよりも、「ぶん殴ったら倒れた」とか「ぶっ飛ばしても倒れない」という分かりやすさの方が、熊徹らしい気がします。

猪王山は一郎彦たちに「力」を何と教えてた?

https://twitter.com/studio_chizu/status/1219852830653026305

さて、熊徹のライバルである猪王山は、「強さ」についてはどう考えているのでしょう?

本人が語る場面はありませんが、一郎彦が「父の教え」として話す場面があります。

ひ弱な人間の子である蓮を、二郎丸がいじめていたのを、一郎彦が止めます。

「力は見せびらかすためじゃない。

優しさのためにあると、いつも父上が言っているだろう」

とたしなめていましたね。

礼儀正しく紳士的な猪王山らしい教えです。

「強いものほど優しい」ということでしょう。

普遍的な一般論ですが、やはり説得力はありますね。

強さと人格は、密接につながっていることが分かります。


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【バケモノの子】強さとはすなわち何かまとめ

『バケモノの子』では、熊徹たちが「真の強さ」を学ぶために旅に出ました。

そして、4人の賢者に会いますが、みな答えは違っていました。

  • 強さの定義やものさしは、人それぞれ違う
  • ある種の能力などの強度を「強さ」と言うとは限らない
  • ある場面では役立つ特殊能力も、別の次元ではまったく役に立たないことがある
  • 熊徹は、腕っぷしの強さにこだわりをもっていると考えられる
  • 猪王山は、力や強さは優しさのためにあると考えている

というのが、この記事のまとめです。

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