映画『スタンド・バイ・ミー』のポスター画像
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映画『スタンド・バイ・ミー』は、「青春映画の金字塔」「不朽の名作」と銘打たれることが多いですね。

しかしSNSなど見ると「つまらない」「どこが面白いの?」「なぜ名作?」と思っている人も、結構いるようです。

この記事では、『スタンド・バイ・ミー』が

  • つまらないのはなぜ?どこが面白い?
  • 何が言いたい映画なの?
  • 名作と言われるのはなぜ?

について、解説します。
※記事が一時見られない状態になっていたようで、ご迷惑おかけし申し訳ありませんでした。



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『スタンド・バイ・ミー』はつまらない?どこが面白い?

映画『スタンド・バイ・ミー』のポスター画像

映画『スタンド・バイ・ミー』は、1986年に公開され、大ヒットしました。

ラストは感動して涙を流した人も、多いでしょう。

一方で、

  • つまらない
  • どこが面白いのか、分からない
  • なぜ名作か分からない

と思う人も、結構いるようです。

意見や感想が大きく分かれるところは、『フォレスト・ガンプ』とちょっと似てるかなと思います。

個人的には、「つまらない」「名作というほど面白くない」と感じる人たちは、以下のいずれかにあてはまるのではないかと思います。

つまらないと感じる人
  • 20代以下の若い世代
  • 故郷を出て暮らしたことがない
    (ずっと同じ場所に住んでる)

逆に、感動する人たちは、以下のいずれかに当てはまるのではないでしょうか。

感動する人たち
  • 30代以上
  • 故郷を離れて暮らしてる(特に都会で)
  • 子ども時代の親友と、十年以上会っていない

映画『スタンド・バイ・ミー』は、「郷愁」を強く感じさせる映画です。

観ていると、自分の子ども時代を思い出す人も多いでしょう。

劇中で、大人のゴードンが言うように、年齢や環境によって、友達は変わったりします。

「昔はすごく仲良かったけど、今は疎遠になってしまった」

という経験は、誰にでもあるでしょう。

「仲良しで幼なじみだったAとは、もう何十年も会っていない」

「故郷には、もう何年も帰っていない」

という人ほど、ノスタルジーを強く感じる心理が働きます。

20代よりも30代、30代よりも40代と、年齢が上がっていくほど郷愁を感じるでしょう。

また、4人の子役と同年代40代~50代の世代は、あどけないウィル・ウィートンを見ると、かなり懐かしい感じがするのではないでしょうか。

さらには、リバー・フェニックスは23歳で亡くなっているので、「青春」を強く印象づけていると思います。

なので、振り返って懐かしむほど、過去が遠くない20代以下の人たちには、あまり響かない映画かもしれませんね。

また、ラストで大人のゴードンが「12歳の時の友達が、人生で一番最高の友達だった。誰でもそうなのでは?」というような感慨に浸ります。

少し決めつけている感じがするところも、違和感があるかもしれません。

しかし、パソコン画面の英文を読むと、「12歳の友達が一番だった」とは書いてないのです

「12歳の時のような友達をもつことは、その後なかった」と書いてあります。

吹き替えの訳は意味が誇張されているので、ちょっと誤解が生まれてしまっているのです。

大人になって仕事をすると、どうでもいいくだらないことで笑い合ったり、ましてや有名になるために死体探しの冒険になど出たりしませんよね。

ゴードンは、長い人生の中で、子ども時代(とりわけ12歳頃)は、とても特別な時期だと言いたかったのでしょう。

また、映画を観ると、監督に「12歳」という年齢にこだわりがあったことが伺われます。

実は、「12歳の時のような友達を、その後もたなかった」という述懐は、原作小説にはないからです。

映画オリジナルのセリフなのですね。

後の章でも述べますが、監督自身が有名人の父親との関係に、悩み苦しむという時期が長くありました。

だから『スタンド・バイ・ミー』は小説よりもはるかに、ゴーディを話の中心においています。

男の子が、「父親の愛を得られなくてつらい」と素直に悲しんで、友達の前で泣けるのは、たぶん12歳が最後の年齢だったろうと思うのです。

13歳になると「ティーンエイジャー」と呼ばれる世代に入りますから。

「ああ、自分は父親との関係に悩んで、とってもつらかったなあ」と一人苦しんだ自分の気持ちを、12歳のゴードンに代弁させたのではないかと思います。

『スタンド・バイ・ミー』で監督は何を伝えたかった?

名作映画だと期待して観たら、「つまらなかった」「意外とフツーだった」と感じて、「この映画は、何が言いたいんだろう?」と思う人もいるようです。

もちろんロブ・ライナー監督には、「伝えたかったこと」はあったでしょうが、どちらか言うと「感じてほしかった」のではないでしょうか。

『スタンド・バイ・ミー』は、

  • 大人になった主人公が、子ども時代を回想する
  • 4人の少年が2日間の旅で、少し成長する物語
  • 主人公が、12歳の時の友達が、人生で最高の友達だったと気づく

という、「成長物語」「友情物語」です。

主人公は、4人の思い出を大切にしていますね。

次の章で後述しますが、『スタンド・バイ・ミー』は、観る人が自分の人生を振り返るような仕掛けになっています。

監督は、観る人に自身の人生を振り返って、自分の大切な思い出を、愛おしく感じてほしかったのではないかと思います。

『スタンド・バイ・ミー』が名作とされる理由は?

思うに、『スタンド・バイ・ミー』が名作とされるのは、ひとえに「王道」だからではないでしょうか。

どの辺りが「王道」なのか、解説します。

「郷愁」が心を揺さぶるから

映画『スタンド・バイ・ミー』は、スティーブン・キングの小説『スタンド・バイ・ミー 恐怖の四季 秋冬編』を原作としています。

日本語のタイトルでは、映画のタイトルをそのまま転用していますね。

英語の原題は「The body」(「死体」の意味)という、かなりダイレクトなタイトルです。

原作には、大人のゴードンが「12歳の友達が人生で最高だった」と懐かしむ場面はありません

原作小説の方は、もっと淡々としているんですね。

映画は、「昔を懐かしむ」という感じを、かなり強く打ち出しています。

映画監督ロブ・ライナーは、どうして郷愁感ただよう映画にしたのでしょう?

1947年生まれのロブ・ライナーは、映画公開時は39歳

ちょうど人生の折り返し地点のような年齢の時に、『スタンド・バイ・ミー』を撮影しました。

そして、ロブ・ライナー自身が、有名なコメディアンである父親との関係に苦しんだ時期があり、ゴードンに自分自身を強く投影したと語っています。

つまり、監督自身も、自分自身の子ども時代を振り返り、気持ちを整理した映画だったと言えるでしょう。

そのため、「郷愁」がかなり色濃く出ているのです。

誰にでも、子ども時代はありますね。

「すごく仲良のいい友達だったけど、もう何十年も会ってない。どこにいるかも分からない」

「親に愛されていないと、すごく悩んでた」

という人などは、『スタンド・バイ・ミー』を見て、自分の子ども時代や昔の親友を、思い出すでしょう。

映画を観ながら、自分の子ども時代を観ているような気持ちになるのですね。

次から次に思い出がよみがえり、しんみりと感慨にひたる。

そういう時間というのは、日常生活の中で、実はそう多くありません。

映画が、「記憶を鮮やかに蘇らせてくれる」装置となっているのです。

それが『スタンド・バイ・ミー』が、「名作」と言われる大きな理由ではないでしょうか。

原作者のスティーブン・キングも、試写を観て感動し、涙を流してロブ・ライナー監督をハグしたそうです。

ストーリー構成が秀逸で鮮やかだから

『スタンド・バイ・ミー』は、小説も映画も、ストーリー構成が秀逸です。

日本人なら国語の授業で、「起承転結」を習ったことがあるでしょう。

この「起承転結」が実に分かりやすく、鮮やかなのです。

スティーブン・キングはホラー作家ですが、「人間ドラマ」を描かせると、本領発揮する作家。

キングが原作の『ショーシャンクの空に』『グリーン・マイル』『ミザリー』などは、映画化されても大ヒットしています。

さて、映画『スタンド・バイ・ミー』の構成のどこら辺が見事なのでしょうか?

起:少年の死体のことを知る
承:少年4人が、死体探しの旅に出る
転:ブタケツがパイ食い大会で復讐する話
結:死体を見つけるが、匿名で通報する

「基本に忠実」ということは、王道中の王道をいっているということ。

『スタンド・バイ・ミー』は、12歳の少年たちの「死体探し」の2日間の旅の話です。

まず、死体探しに行くという設定が、かなりレアです。

「非日常」「子ども時代の特別な思い出」というインパクトがありますよね。

「ツカミが大事」という鉄則を、しっかり守っているのです。

そして、汽車に追われるなど、様々なトラブルを乗り越えるという、飽きさせない工夫があります。

また、子どもたちの行動やセリフで、どういう性格の子どもなのか、上手に表現しています。

子どもたちの会話は

  • 取るに足りない、たあいもない内容
  • 深刻で、ナイーブな内容

と、大きく2種類ありますね。

思春期の子どもの心の複雑さや繊細さも、丁寧に表現されています。

「こういう馬鹿っぽい話、よくやってた」「思春期は、わたしも親との関係で悩んでたな」など、共感する人も多いでしょう。

個人的に一番すごいなと思うのは、「ブタケツのパイ食い大会」の話を挟んでいることです。

「何十年も前にこの映画を観たけど、ゲロ吐くシーンはよく覚えてる」という人は、多いのではないでしょうか。

これだけしっかり記憶に残る映画を作れる、というのは本当にすごいことだと思います。

「夜に焚火を囲んで、ゴードンが作り話を披露する」という何気ない場面ですよね。

ですが「起承転結」の「転」として、鮮やかに使われていると思います。

結末も、しっかりと記憶に残るよう「名言」になるセリフを言わせています。

映画は回想に始まり、回想に終わっていて、構成に揺らぎがありません

音楽が効果的に使われているから

音楽が効果的に使われていることも、「名作」のゆえんと言えるでしょう。

日本で興行収入ランキング上位の

  • 『タイタニック』
  • 『鬼滅の刃 無限列車編』
  • 『千と千尋の神隠し』

などを挙げても、「主題歌はアレね」と思い出せますよね。

それくらい、映画と音楽は密接な関係であり、重要な役割を担っています。

映画『スタンド・バイ・ミー』と言えば、ベン・E・キングの同タイトルの「あの曲」ですよね。

誰もが、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

「愛する人よ、そばにいて」というサビの歌詞も、映画の内容にピッタリです。

「親友クリスを生涯忘れないし、これからも人生の最高の友達だ」という結末の余韻を、しっかり高めてくれます

また、ベン・E・キングの名曲『スタンド・バイ・ミー』は、1961年の大ヒット曲

「懐メロ」が使われていて、やはり「昔を懐かしむ」という仕掛けがされているのです。

他にも『ロリポップ』など、往年のヒットナンバーが、挿入歌としていくつも使われています。

伝説の俳優リバー・フェニックスの代表作だから

映画で主人公の親友クリス役を演じたのは、リバー・フェニックス

14歳で「ジェームス・ディーンの再来」と称賛されたほど、イケメンで才能のある俳優でした。

『スタンド・バイ・ミー』では、まだあどけないリバーが、青春時代特有のナイーブさを秘めながら、熱演しています。

リバー・フェニックスは、23歳の若さで薬物中毒で急死という、かなりショッキングな亡くなり方をします。

24歳で交通事故死したジェームス・ディーンと、イメージが重なるのですね。

そのため「伝説の俳優」として今も語られますし、未だにファンも多くいます。

『スタンド・バイ・ミー』は、リバー・フェニックスの代表作のひとつです。

主役のウィル・ウィートンよりも、演技が目立っていると感じる人も多いでしょう。

「あのリバー・フェニックスが、輝いていた映画」という点でも、『スタンド・バイ・ミー』は高く評価されていると思います。

ちなみに、リバー・フェニックスが俳優としてピークだったのは、『マイ・プライベート・アイダホ』です。

キアヌ・リーブスとW主演で、3つの映画祭などで主演男優賞を受賞しています。

U-NEXTでは、リバー・フェニックスの以下の出演映画を配信中です。

  • 『マイ・プライベート・アイダホ』
  • 『旅立ちの時』
  • 『リトル・ニキータ』
  • 『殺したいほどアイラブユー』
  • 『恋のドッグファイト』
  • 『アメリカンレガシー』
  • 『スタンド・バイ・ミー』
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【スタンドバイミー】つまらないのに名作とされる理由まとめ

不朽の名作と称される『スタンド・バイ・ミー』ですが、「つまらない」「面白くない」と感じる人も、結構いるようです。

  • 20代以下の若い世代より、故郷を出て都会で暮らす30代以上の方が、映画に共感しやすい
  • 名作とされるのは、観た人が自分の子ども時代の思い出に浸れる仕掛けになっているから
  • 映画のストーリー展開や構成が秀逸
  • ベン・E・キングの主題歌も映画とマッチしており、効果的に使われている
  • 伝説の俳優リバー・フェニックスの代表作としても、名高い

というのが、この記事のまとめです。

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