不朽の名作『スタンド・バイ・ミー』は、スティーブン・キングの小説を原作とした、青春映画です。
1986年公開ですが、30年以上たった今でも、違和感なく観られます。
この記事では、映画『スタンド・バイ・ミー』の
- 登場人物相関図とキャストの解説
- 簡単ネタバレあらすじ
- くわしいネタバレあらすじ
について、まとめています。
【スタンドバイミー】登場人物相関図&キャスト!
映画『スタンド・バイ・ミー』の登場人物ネタバレ相関図はこちら。
スマホは指で広げると、相関図が拡大します。
上の段が役名、下の段がキャスト名です。
カードの色分けは、以下の通り。
- ピンク=ゴードンの仲良し4人組
- ブルー=町の不良グループ
- オレンジ=ゴードンの家族
- ブラウン=大人のゴードン
作家になった大人のゴードンが、12歳の時の仲間を回想するという物語。
舞台は、1959年のオレゴンの小さな町。
50年代は、「電車」ではなくまだ「汽車」の時代ですね。
30年以上前の映画なので、キャストもみんな若い!
特にリヴァー・フェニックスは、子どもの頃から驚くほどイケメンですね。
主なキャスト一覧は、こちら。
役名 | キャスト名 |
ゴードン・ラチャンス | ウィル・ウィートン |
大人のゴードン | リチャード・ドレイファス |
クリス・チェンバーズ | リヴァー・フェニックス |
テディ・ドチャンプ | コリー・フェルドマン |
バーン・テシオ | ジェリー・オコンネル |
エース・メリル | キーファー・サザーランド |
ビリー・テシオ | ケイシー・シーマツコ |
アイボール・チェンバーズ | ブラッドリー・グレッグ |
デニー・ラチャンス | ジョン・キューザック |
ゴードンの父 | マーシャル・ベル |
【スタンドバイミー】簡単ネタバレあらすじ
- 12歳の4人の少年(ゴードン、クリス、テディ、バーン)の物語
- バーンが、「行方不明のブラワー少年の死体を、ハーロウ・ロードで見つけた」という兄の話を盗み聞き
- 4人は有名になるために、ブラワー少年の死体探しの旅にでる
- ゴードンは、4か月前に兄を交通事故で亡くし、父親との関係で悩んでいた
- クリスは、ゴードンに「進学組に入って、頭のいい友達と付き合え」と忠告
- 夜は焚火を囲んで、ゴードンが「デビー・ホーガンのパイ食い大会」の話を披露
- 犬や汽車に追いかけられ、ヒルに血を吸われるなどのアクシデントに見舞われながら、旅を続ける
- 4人はブラワー少年を見つけるが、エースたちの不良グループに横取りされそうになる
- ゴードンがピストルでエースを追い払ったものの、4人は匿名で警察に通報
- 中学に上がると、ゴードンはテディやバーンと疎遠に
- クリスは進学組に入り、努力して弁護士になったが、他人のケンカを止めようとして刺されて死亡
- ゴードンは、「12歳の時のような友達は、もうできない」と述懐
【スタンドバイミー】くわしいネタバレあらすじ
12. STAND BY ME (1986)
— Jeffrey Owens (@creepshowens) October 8, 2020
If you don’t love this movie, you may as well be The Body. It’s been years since my last viewing, but I don’t need to tell you it holds up! I met Wheaton once. I used to think he was rude but the reality is I probably was and didn’t realize it. 9/10 pic.twitter.com/Vmm3CKrpDR
死体探しの旅に出る
作家のゴードン・ラチャンスは、ある日「弁護士クリストファー・チェンバーズ刺殺される」という新聞記事を読みます。
クリスは、ゴードンの子どもの頃の親友でした。
ゴードンはクリスの死を知り、12歳だった1959年に、友達と4人で死体探しに出かけた時のことを、思い出します。
9月の労働者の日の2日前、ゴードンは秘密基地に集まって、友人のクリスやテディと、カードゲームに興じていました。
そこへバーンがやって来て、「死体を見たくないか?」と話を持ちかけます。
兄のビリーたちが、レイ・ブラワーという少年の死体を見つけたと話すを、盗み聞きしたというのです。
ブラワーは、3日前にブルーベリーを摘みに出かけたまま、行方不明になっていました。
しかしビリーたちは、自分たちがダッジを盗んだのがバレるのを恐れ、警察に通報できないというのです。
ゴードンたちは、「発見者になれば、新聞に載り、勲章ももらえる」と考えました。
4人は、「バーンの家の庭でキャンプし、翌日はドラッグレースを見物する」と口合せ。
そして、ハーロウ・ロードまで、死体探しの旅に出ることにしたのです。
兄の死と旅
死体探しの旅に出ることにしたゴードンですが、他の3人ほどは興奮していませんでした。
4ヶ月前に兄のデニーが交通事故になくなったため、ナーバスになっていたのです。
両親は何ヶ月も落ち込んだ状態で、父親は、何かにつけ優秀だった兄とゴードンを比較したからです。
昼過ぎに4人集まって、線路沿いを歩いてハーロウ・ロードまで向かうことに。
クリスは、家からピストルをも持ち出しており、誤って発砲するなど大騒ぎ。
誰も食料を持ってきておらず、所持金も全員合わせて2ドルちょっとという心もとなさ。
テディは、汽車が来ても線路からどかない肝試しまでします。
4人は、柵を乗り越えて鉄くず置き場に侵入。
買い出し担当になったゴードンが、お店に行くと、店主が「デニーの弟だろ?」と声をかけます。
優秀なクォーターバックだったデニーは、町の有名人。
ゴードンは、父親が「明日は一生の大試合だ。スカウトが来るぞ」と興奮していたことを思い出します。
気を遣ったデニーが「ゴードンの小説はすごく面白かった」と言っても、父親はまったく聞く耳をもちません。
暗い気持ちになって、ゴードンが鉄くず置き場に戻ると、家主のマイロに犬をけしかけられてしまいます。
4人は慌てて柵の外に逃げ、犬のチョッパーをからかいます。
怒ったマイロは、テディの父親をさんざん侮辱。
テディは泣きながら抗議して、言い争いに。
汽車に追われる
thinking about the bridge from stand by me pic.twitter.com/9jWjQG1NlM
— bibi (@_x_bibi_x_) January 19, 2021
線路を歩きながら、ゴードンは親友クリスに「僕、変人かい?」と尋ねます。
クリスは「人はみな変わってるさ」と答え、中学になったら自分たちはお別れだと言います。
中学に入ると、ゴードンは進学組に、クリスたち3人は就職組と別れるので、小学校のような付き合いはできないと言うのです。
クリスは、ゴードンの文才を褒め、「自分を落とすな」と諭します。
歩き続けて、4人は鉄橋のところまでやって来ました。
汽車が来ると、逃げ場がありません。
下流まで片道8キロ迂回するか、鉄橋を渡るか迷って、結局4人は鉄橋を渡ることに。
鉄橋の中ほどまで来たところで、運悪く後ろから追いかけるように汽車が現れます。
転びそうなバーンを追い立てながら、何とか汽車にはねられず、全員橋を渡り切ったのでした。
ブタケツのパイ食い大会の話
日が暮れると、4人は線路脇の森で焚火をして、夜を過ごすことに。
ゴードンはみんなからせがまれて、「ブタケツ」というあだ名のデビー・ホーガンの話をします。
病気のために体重80キロという巨体のデビーは、みんなからいじめられていました。
そして、3群対抗のパイ食い大会で、みんなに復讐することを思いつきます。
デビーは、次から次へとパイを食べまくります。
他の挑戦者よりも優勢でしたが、目的は優勝することではありませんでした。
パイ食い大会に出る直前、デビーはヒマシ油を1本と、生卵を丸呑み。
すると、ブルーベリーパイをたらふく食べたデビーのお腹は、ぐるぐると鳴り出したのです。
デビーが立ち上がって、隣の人に勢いよくゲロを吐きかけました。
それを見て気持ち悪くなった挑戦者や会場の見物客たちが、次々と隣の人にゲロを吐くという惨事に。
町中の人がゲロを吐くのを見て、デビーは満足するのでした。
ゴードンの作り話を聞いて、3人は大喜び。
そして夜がふけるまで、とりとめもないおしゃべりに興じるのでした。
クリスの給食費の話
コヨーテに襲われないよう、見張りを立てて交代で寝ることにした4人。
クリスが見張りをしていた時、ゴードンがうなされていました。
ゴードンは、兄の葬式で父親に「お前なら良かった」と言われる夢を見て、飛び起きます。
眠れなくなったゴードンは、「進学組に入ろう」とクリスを誘います。
クリスは「みんな家庭で判断する。給食費の時もそうだった」から無理だと言います。
クリスがくすねた給食費を、さらにサイモン先生が着服し、罪をクリスに押し付けたと告白。
それを人に言っても、「アイボールの弟」だから、誰も信じてくれない。
「僕のことを誰も知らない土地へ行きたい」と、クリスは泣くのでした。
少年の死体を発見
朝になると、4人はまた線路沿いを歩くことに。
空腹の4人は、ロイヤル川を突っ切って近道します。
ぬかるみが深くないことを確かめましたが、踏み出した途端、4人とも首まで水に浸かってしまいました。
お互いを沈め合ったりとふざけ合っていましたが、ふと気づくとバーンの首にヒルが。
大急ぎで服を脱ぐと、体中にヒルが吸い付いていました。
ゴードンは下着の中にまでヒルが入り込み、ショックで気絶してしまいます。
その頃、バーンの兄たちは、仲間のエースたちに「ブラワー少年の死体」のことを、話してしまいます。
エースは、俄然「死体を見つけて有名人になる」ことに興味をもち、車で現場へと急行。
一方、ようやくハーロウ・ロードに着いた4人は、森の中でブラワー少年の死体を発見します。
少年は、汽車にはねられて死んでいたのです。
みんなで木で担架をつくろうとしますが、ゴードンは死体を見てショックを受けてしまいます。
兄が死んだこと、父親に嫌われていることに落ち込むゴードン。
クリスが励ましているところへ、エースたちのグループも現れます。
死体を寄こせ、寄こさないで揉め、エースがナイフでクリスに切りかかろうとしました。
そこへゴードンが、ピストルを威嚇発砲。
エース相手に一歩も引かずに立ち向かい、年上の不良たちを追い払いました。
しかし、「こんなことで英雄になっちゃダメだ」とゴードンが反対し、匿名で警察に通報。
4人は帰りは黙って歩き、日曜の朝5時に町に帰り着き、それぞれ帰宅。
四人のその後(結末)
死体探しの旅の後、ゴードンは、テディやバーンとは、学校で顔を合わせるだけの付き合いになります。
バーンは、高校卒業後、4人の子どもの父親に。
テディは、目が悪かったため希望の軍隊に入隊できず、刑務所を出所後は、臨時雇用で働くことに。
クリスは、進学組に入って努力し、大学まで行って弁護士になります。
レストランでケンカしていた2人を止めようとして、喉を刺されて即死。
そのニュースを見て、作家のゴードンは、10年以上会っていなかったクリスを思い出したのです。
そして、「あの12歳の時のような友達は、もうできない」と思いにふけるのでした。
個人的な感想
『スタンド・バイ・ミー』では、4人組の中で、クリスが飛びぬけて大人ですよね。
主人公がかすむくらいの存在感を放っています。
『スタンド・バイ・ミー』は、リヴァー・フェニックスの表題作の一つで、いつ観ても感動があります。
リヴァー・フェニックスが早世したのは、本当に残念ですね。
U-NEXTでは、リヴァー・フェニックス出演の映画を7本観られます。
- マイ・プライベート・アイダホ
- 旅立ちの時
- リトル・ニキータ
- 殺したいほどアイラブユー
- 恋のドッグファイト
- アメリカンレガシー
- スタンド・バイ・ミー
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※本ページの情報は21年5月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
【スタンドバイミー】解説・考察記事一覧
【スタンドバイミー】登場人物相関図&キャスト!ネタバレあらすじまとめ
ローティーンの青春をみずみずしく描いた『スタンド・バイ・ミー』。
観た後に、もう会わなくなった子供時代の友達を、思い出す人も多いかもしれませんね。
- 作家になった大人のゴードンが、子供時代を回想する物語
- 有名になるために、仲間4人で、少年の死体探しの旅に出る
- 様々なトラブルに見舞われながら、2日間で少年たちは少し成長
- 一番の親友クリスは、ケンカの仲裁に入って刺されて死亡
- キャストの中でも、とりわけリヴァー・フェニックスが際立つ演技を見せている