映画『ボヘミアン・ラプソディ』の最後のライブエイドのシーンは、本当に圧巻ですよね。
観ていて「本当に7万人のエキストラを集めたの?」
「どこからどこまでがCG?」
「本物のライブエイドの映像を使ってるの?」
と思った人もいるのではないでしょうか?
気になったので海外サイトを調べたところ、「ライブエイドシーンのエキストラをやった」という人を見つけました。
この記事では、
- ライブエイドの撮影はどうやった?
- 観客エキストラは何人いた?
について、解説します。
【ボヘミアンラプソディ】ライブエイドの撮影はどうやった?
映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観ていて、「ライブエイドの撮影は、どうやったんだろう?」と思ったので、調べてみました。
すると、意外なことがたくさんあったのです。
スタジアムのステージを忠実に再現
映画スタッフたちは、ライブエイドをどう再現するか、実際の映像の研究にかなりの時間をさいたそう。
本物のライブエイドのイギリス会場は、ウェンブリー・スタジアムでした。
しかしスタジアムは、2003年に大改修されて、1985年当時とはだいぶ変わってしまったのです。
そのため映画では、ロンドン郊外のボビンドン飛行場でロケをしています。
ライブエイドと同じ寸法で、屋外ステージを組んだのです。
LIVE AID LIVES AGAIN It’s a Miracle ! IG’d for Bo Rhap the Movie !!! We are ON ! #queenwillrock #bohemianrhapsodythemovie #liveaid – Bri pic.twitter.com/PciBbZDlGw
— Dr. Brian May (@DrBrianMay) August 30, 2017
上のツイートは、ブライアン・メイ本人のもの。
「ライブエイド再演!奇跡だね!ボヘミアンラプソディが楽しみ!!!ここにいるよ!」
と、すごく楽しみにしてるのが伝わってきますね。
日付けは、撮影が始まる1カ月くらい前になってます。
ステージを組んでる途中の写真のようです。
だだっぴろい飛行場にステージを組み、スタジアムはCGで再現したというわけです。
観客席とステージは、別の日に撮影
撮影スケジュールは、以下のようなものでした。
- 撮影3日前:ステージリハーサル(クイーンのキャストは初顔合わせ)
- 初日:すべての空撮(群衆シーンとスタジアムのワイドショット)
- その後の1週間:クイーンのステージ撮影
これは、ラミ・マレックたちがリハーサルしてる写真ですね。
⠀⠀⠀⠀⠀ NEW┊Joe Mazzello, Gwilym Lee and Rami Malek in a new photo during the rehearsal for Live Aid
— Joe Mazzello News | fan (@JoeMazzelloNews) January 19, 2019
⠀⠀⠀⠀⠀ ⠀⠀⠀⠀⠀ © aelvishaye pic.twitter.com/pzdTdJf4DT
なんと、クイーンの4人の俳優全員がそろって演技をするのは、ライブエイドが最初の撮影だったようです。
インタビュー動画で「ライブエイドが撮影初日だった」みたいなことを言っていた時、「え?」と思ったのですが、他の記事にも「みんな面識がなかった」と書いてありました。
映画のストーリー順に撮影しないことは知っていましたが、ライブエイドが初日って、かなりチャレンジングですよね。
けれどラミは「これで俳優4人の結束が固くなった」みたいなことを言っていました。
毎日、ライブエイドの曲を毎日1曲ずつ撮影したそうです。
劇場版では4曲ですが、完全版では6曲歌っています。
海外の芸能ニュースサイトには、「最終日は、コンサート全体を3回通した」と書いてあったので、かなりハードな撮影になったと思われます。
いろんな角度から撮影するので、テイクが重なるのでしょうね。
「ラミ・マレックは、本当に歌ってるのか」については、別の記事にまとめていますので、ご参照ください。
歌ってるのはフレディとそっくりさん!ラミマレックの歌声は口パク!
観客エキストラは実は数百人
本物のライブエイドでは、イギリス会場は観客数7万2千人でした。
On this day in 1985, the world was blown away by Live Aid at @wembleystadium The epic @QueenWillRock performance pictured here is one of the greatest of all time. #liveaid #queen #FreddieMercury pic.twitter.com/kqC5rH6Ktf
— Headliner (@HeadlinerHub) July 13, 2019
上の写真は、本物のライブエイドのスタジアムです。
映画でも、スタジアムがぎっしり満員で、見渡す限りの人でしたね。
「どうやって映画撮影したのだろう?」と思って調べたら、「私は、ライブエイドのエキストラをやりました」という若いイギリス人女性をネットで発見しました。
イギリスのネット掲示板で、映画ファンと質問のやりとりをしていました。
実は、エキストラは数百人しかいなかったそうです。
別のサイトでは「約100人」というコメントも観たので、エキストラは予想以上に少なかった様子。
- ラミ・マレックなど、クイーンの俳優たちはいなかった
- 歌の吹き替えのマーク・マーテルも、来てなかった
- 代わりに、本物のブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ボブ・ゲルドフ(ライブエイド主催者)の3人がいた
- エキストラ全員で「We Are the Champions」を歌った
- とにかく大声で歌えと言われた
- ブライアン・メイがエキストラの歌を褒めてくれた
- 本物のコンサートのように楽しかった
- 9月中旬ですごく寒かったが、半そで短パンで撮影
- あまりに寒いので、撮影の合間に毛布が配られた
- 映画スタッフから「古着を持ってきて」と言われていた
- 自分は全部スタッフが用意した衣装を着た
- 撮影現場は、グリーンバックのスクリーンと、カメラクレーンに囲まれていた
- 会場に向かうシーンの聴衆も、同じエキストラで撮影
- エキストラは、様々な服・ヘアスタイル・ポーズで様々な角度から撮影された
数百人のエキストラをいろんな角度から撮影して、CGで7万人に加工したのですね。
スタジアムはCGで作るため、グリーンバックに囲まれた中で、エキストラ撮影してます。
イギリスは位置的に、北海道よりも北にあります。
9月中旬はもう寒かったそうですが、7月のライブエイド再現のために、エキストラは夏服でがんばったそう。
大変だったでしょうが、本物のクイーンメンバーが撮影現場に来てくれたので、楽しい思い出になったようです。
【ボヘミアンラプソディ】解説・考察記事一覧
【ボヘミアンラプソディ】ライブエイドの撮影まとめ
映画『ボヘミアン・ラプソディ』のクライマックスである、ライブエイドのシーン。
「どうやって撮影したの?エキストラを7万人集めたの?」と思ったので、調べてみました
- ライブエイドのロケ地は、ロンドン郊外のボビンドン飛行場
- ステージは、本物の同じ寸法で再現した
- スタジアムは、CG
- 観客エキストラは、実は数百人しかおらず、CGで7万人に加工
- 観客エキストラの撮影には、ブライアン・メイとロジャー・テイラー本人が立ち会った
- 観客とステージライブの撮影は、別の日に行われた