世紀の海難事故となったタイタニック号が沈没したのは、1912年4月です。
映画『タイタニック』でも、一流ホテルのような豪華客船だったことが分かりますね。
この記事では、
- タイタニック号の現在の姿は?
- 映画冒頭の海底シーンは、本物のタイタニック号
- タイタニック号が引き揚げられない理由はなぜ?
について、解説します。
なおこの記事は、
- BBCの動画映像
- ナショナルジオグラフィック日本版2012年4月号
- 映画『タイタニック』公式サイト
の内容を参照しています。
2023年6月に起きたタイタニックツアー潜水艇の事故については、別の記事にまとめたよ
【最新】タイタニック潜水艇の場所はどこ?乗客や内部はどうなってる?
【動画】タイタニック号の現在の姿は?
映画『タイタニック』で有名な豪華客船タイタニック号。
1912年4月10日にイギリスを出航し、ニューヨークへ向かう途中に氷山と衝突。
4月15日の深夜2時20分に沈没してしまいます。
タイタニック号は、どんな船だったのでしょう?
- 全長:269.1m
- 全幅:28.2m
- 高さ:53m
- 速度:23ノット
- 総トン数:46,328トン
というかなり大きな船です。
事故当時、実際に乗っていたのは、
- 乗客1320人
- 乗組員892人
- 合計2212人
このうち助かったのは、たった705人だけ。
約3分の2の1502人が亡くなったのです。
タイタニックが沈没したのは、大西洋のど真ん中。
水温はマイナス2度という冷たさ。
映画『タイタニック』では、海に落ちたジャックとローズの髪が凍っていました。
昔から王道1位の恋愛映画って言ったらタイタニックよな。後半、息できないくらい泣いた記憶がずーっとあるまだみてない人、早めに見て一緒に語ろ(あ、それと、20時に今日の動画上がるで)
— けいと【第4クォーター】 (@kit925925) April 30, 2021
“You must promise me that you’ll survive” pic.twitter.com/PVRFDTqSjY
冗談抜きで、リアルにあのような状況だったのでしょう。
水温マイナス2度では、低体温症を起こして15分~30分で死んでしまうそうです。
1912年に沈没したタイタニック号ですが、2019年にイギリスのBBCが現在のタイタニック号の映像を公開しています。
深海探検家の国際チームが、14年ぶりにタイタニック号を調査したそうです。
動画は、船の船尾か船首の映像で始まります。
ローズが飛び降りようとしたのは船尾で、ローズが両手を広げジャックが後ろから支えていたのは船首。
それを思うと、ちょっと胸に迫るものがありますね。
船はかなり腐敗が進んでおり、どんどん破損しているそうです。
タイタニック号が沈没した場所については、別の記事にまとめていますので、ご参照ください。
映画『タイタニック』の海底探査シーンは本物
映画『タイタニック』でも、冒頭でトレジャー・ハンターのブロック・ロペットが、海底のタイタニック号を探索するシーンがあります。
あれは本物のタイタニック号の映像なのです。
また、一部はミニチュア模型を使って撮影したそうです。
- 1995年9月に、映画の製作チームが撮影
- ロシアの深海探査船ケルディッシュ号をチャーターした
- 深海探査機ミール1号と2号でタイタニック号を探査
- 深海探査は12回行った
- 水圧に耐えられる特注カメラで撮影
- 機材開発は、監督の弟マイク・キャメロンが行った
- 潜水での撮影監督は、水中カメラマンのアル・ギディングス
- 海底へ降りていく時間は、片道2時間半かかった
ジェームズ・キャメロン監督のタイタニック号探査のドキュメンタリー映画『タイタニックの秘密』(原題は「GHOSTS OF THE ABYSS」)は、DVD化されています。
映画が公開された後の2001年と2005年にも、ジェームズ・キャメロン監督は、タイタニック号の潜水調査を33回行っています。
前掲のBBCの動画では、「14年ぶりの調査」とありましたが、前回調査というのはキャメロン監督だったのですね。
キャメロン監督は、船内スぺースの65%を撮影できたそうです。]
2005年の調査当時は
- 一等客のダイニングサロンやレセプション室のガラス窓は、無傷だった
- 手彫りのマホガニーの壁板や柱も、白いペンキが残っていた
- 一等船室のしんちゅうのベッドが、ほぼ完全な形で残っていた
- スイートルームの暖炉上の金の置時計も無傷状態
しかし現在では、船内の微生物などにより、腐食や破損が進んでいるようです。
タイタニックが引き揚げられない理由は?海底3800mに沈んでるから!
107年前に沈没した英豪華客船タイタニック号の現在の姿を、探査会社のチームが大西洋の約4000メートル海底で映像に収めた。海水やバクテリアにより腐食が進む船体の状況が明らかになった。タイタニックの有人探査は14年ぶりという。1.513人の犠牲者が、、、何だかミステリアスですね pic.twitter.com/Hwg1c5Q7kd
— 福新 (@fukudaeazy) August 23, 2019
沈没したタイタニック号は、現在も引き揚げられていません。
理由としては、
- 海底3800mに沈んでいるから
- 総トン数46,328トンに及ぶから
- 大西洋のど真ん中に沈んでいるから
- 金属の腐食が進んでいるから
が挙げられます。
ジェームズ・キャメロン監督が調査をした時は、潜水探査機がタイタニック号にたどりつくまで、片道2時間半かかっています。
映画でトレジャー・ハンターのブロックが、金庫を回収していましたね。
あんな感じで、一部の遺品の回収などはできるかもしれません。
しかし、船全体をというのは、ほぼ不可能といえるでしょう。
2023年6月に起きたタイタニックツアー潜水艇の事故については、こちらを見てね
【最新】タイタニック潜水艇の場所はどこ?乗客や内部はどうなってる?
【タイタニック】解説・考察記事一覧
タイタニック号の現在の姿まとめ
「絶対に沈まない船」と謳われながら、処女航海の5日目に沈没してしまったタイタニック号。
現在の姿は、どのようになっているかというと、
- 2019年の調査では、かなり腐食が進んでいた
- 映画『タイタニック』冒頭の海底シーンは、本物のタイタニック号の映像
- ジェームズ・キャメロン監督は、1995年、2001年、2005年にタイタニック号の潜水調査を行った
- タイタニック号が引き揚げられない理由は、大西洋の真ん中の海底3800mに沈んでいるから
2023年6月22日現在、U-NEXTでは、以下の関連動画が配信されています。
・『タイタニック 水との闘い』(BBC制作の再現ドラマ)
・『シン・タイタニック』2022年アメリカ制作
興味のある方はぜひどうぞ!
※本ページの情報は23年6月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。