新海誠監督の大ヒット作『君の名は。』では、三葉と瀧が入れ替わります。
しかも、岐阜と東京と離れてる上に、3年も時間がズレてますよね。
「なぜ瀧くんが選ばれたの?」
と気になる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、
・瀧が選ばれた理由」についての監督コメント
・勅使河原のセリフが伏線?
・瀧は過去世で宮水の巫女だった?
について、解説と考察をまとめました。
入れ替わった理由については、別の記事に詳しくまとめましたのでご参照ください。
【君の名は】なぜ瀧くんが選ばれた?
映画『君の名は。』では、三葉と瀧が入れ替わります。
・2013年時点で、三葉は高2(糸守在住)
・2016年時点で、瀧は高2(東京在住)
従来の「入れ替わりもの」だと、
- 同じ時間に同じ場所にいる人
- 血縁者
という設定が多いです。
なぜ、3年後の東京に住む瀧が選ばれたのでしょうか?
新海誠監督のコメント
映画では、「なぜ瀧と入れ替わったのか?」については、説明されていません。
新海誠監督は、「なぜ瀧なのかという理由は、一切描かない」と決めたのだそう。
以下、新海誠監督のコメントです。
「誰かが誰かと出会う事、誰かを好きになる事には、実際には理由なんてないからです。」
「理由づけ、つじつま合わせは、時には物語を貧しくしてしまうと思うから」
引用元:Yahoo知恵袋
最初の構想では、
・三葉は、何人もの人と入れ替わりを体験する
・最終的に、瀧との入れ替わりを体験する
という設定だったそう。
ラジオをチューニングするようなイメージだったようです。
勅使河原のセリフが伏線?
新海誠監督最新作公開記念#君の名は。金曜よる9時
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) October 26, 2022
山深い田舎町に住む高校生
東京の生活に憧れを抱く
【宮水三葉】#上白石萌音
オカルトマニアで機械オタク
【勅使河原克彦】#成田凌
おっとりしているが常識人
【名取早耶香】#悠木碧#すずめの戸締まり pic.twitter.com/RVtiY6cDYU
前述の新海監督のコメントからすると、「なぜ瀧くんが選ばれたの?」と考察するのは、無粋と言えそう。
ただ、映画を観てて「これは伏線なんじゃない?」と思ったところがありました。
映画序盤の勅使河原のセリフです。
最初の入れ替わりを体験した翌日、三葉には自分の記憶がありませんでした。
校庭で、三葉が早耶香や勅使河原と3人で会話するシーンがありましたね。
その時、勅使河原は次のように言っています。
分かった、それって前世の記憶!
もしくはエヴェレット解釈に基づくマルチバースに無意識が接続したっちゅう
引用元:映画『君の名は。』
勅使河原は、オカルトマニアのようです。
持っていた雑誌は、たぶん『ムー』ですよね。
雑誌には、
- アカシックレコード
- 生まれ変わりと多世界解釈
という見出しがありました。
勅使河原のセリフは、なかなか興味深いです。
映画では、無意味なセリフはひとつも出てこないはず。
となると、勅使河原のセリフは伏線になってると考えられます。
【伏線1】前世から繋がってる?
前世が関係しているというのは、ありえそうですよね。
前世からの絆の強さが、今生にも持ち込まれているのかも。
途切れたかと思えば、またつながるのがムスビです。
時間を超えて人はまた繋がると考えられそう。
【伏線2】マルチバースに無意識が接続した?
勅使河原が言っていた「エヴェレット解釈に基づくマルチバースに無意識が接続」について、考えてみましょう。
エヴェレット解釈というのは、世界が枝分かれしていくという解釈ですね。
マルチバースとは、いわゆるパラレルワールドです。
どちらも、オカルトではなく量子論です。
勅使河原が言ってるのは、「同時進行している多元世界に、無意識レベルでアクセスしたんじゃない?」ということ。
映画後半で、勅使河原のセリフはそのまま再現されます。
・世界A:隕石がまだ落ちておらず、三葉は生きてる(2013年)
・世界B:糸守に隕石が落ち、三葉は死んだ(2016年)
Aの後にBの世界があるように思いますよね。
しかし、よーーく考えるとずれた世界なのです。
なぜなら、死んだはずの三葉と時間を超えて入れ替わってるからです。
また、一葉も三葉や瀧に「夢を見とるんやな」という話をしました。
一葉は、ふたりが夢という無意識の世界にアクセスして、入れ替わってることに気付いていました。
ということで「マルチバースに接続」というのは、
「瀧が選ばれた理由」というよりも、
「死んだ三葉と入れ替われた理由」の伏線と言えそうです。
【伏線3】アカシックレコードに接続した?
勅使河原が持っていた雑誌には、「アカシックレコード」という言葉もありました。
アカシックレコードとは、元始からの出来事がすべて記録されているソースを指します。
ネット風に言うと、「元始からの全情報がつながってるサーバー」みたいな感じです。
アカシックレコードも、映画後半で物語で再現されています。
瀧が宮水神社のご神体の祠で、口噛み酒を飲む場面がありました。
瀧は、三葉の受精卵が分裂してこの世に誕生し、成長していく姿を見せられています。
もちろん、神様が見せてるわけですよね。
別の言い方をすれば、「瀧は三葉のアカシックレコードを見た」ということなのです。
ということで、「アカシックレコードに接続した」というのは、
「瀧が選ばれた理由」というよりも、
「瀧が三葉の誕生から高2までを見た理由」の伏線と言えそう。
以上を通してみると、「なぜ瀧くんが選ばれたのか?」は、前世に関係があるのかもしれません。
瀧は過去世で宮水神社の巫女だった?
映画『君の名は。』では、三葉と四葉が神楽を舞うシーンがあります。
繭五郎の大火で古文書が消失して、祭りの意味などは分からなくなってましたね。
しかし、神楽にも組紐にも意味がありました。
三葉たちが神楽を舞った時、鈴を持ってました。
鈴の棒には龍が彫られてました。
小説では説明されているのですが、龍は彗星を意味しているのです。
棒についてる組紐は、彗星の尾を表してるんですね。
彗星が龍だとすると、「瀧」という名前とリンクしますよね!
人の名前には、ちゃんと意味があります。
そもそも瀧という名前って、珍しくないですか?
龍にさんずい(水)をつけると、瀧になります。
水(さんずい)は、宮水ともリンクしますよね。
そこで私は思いました。
もしかして、瀧くんの過去世は、宮水家の巫女だったんじゃない?
「1200年ぶりに、隕石落ちるでー」というのは一大事です。
歴代の宮水家の優秀な巫女が、時を超えて生まれ変わり、2010年代に集結していたのかも?
もちろん、神様が「ムスビ」をしたのです。
宮水家には、「糸守を守る」という大切な役割があります。
瀧くんは、生まれ変わって再び任務についたのかも?
勅使河原のセリフや雑誌の見出しにあった
- 前世の記憶
- 生まれ変わり
というワードにも沿ってますよね。
「実は瀧くんも、過去世で宮水家の巫女だった」と考えると、三葉と入れ替わりに抜擢されたのも納得ですよね。
考察というより妄想に近いですが、考えただけで楽しいです。
新海監督が、「理由は言わない」と余白を残してくれたので、いろいろ妄想できて面白いですよね!
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※本ページの内容は2022年10月27日現在です。
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【君の名は/まとめ】なぜ瀧くんが選ばれたのか?
・新海監督は、「理由は一切書かない」とコメント
・勅使河原のセリフが伏線と考えられそう
・瀧と三葉は、前世で関係があったかもしれない
・瀧の過去世は、宮水家の巫女だったかもしれない