不朽の名作『タイタニック』では、貧しい絵描きのジャックと上流階級のローズが、身分違いの恋に落ちます。
劇中の中盤で二人は結ばれますが、ラブシーンでジャックは震えていましたね。
この記事では、
- ラブシーンでジャックが震えていたのはなぜ?
- ジャックとローズが一緒にいたのは、2日間
(ロミオとジュリエットより短い!)
について、解説します。
【タイタニック】ラブシーンでジャックが震えてたのは微熱があったから!
ジャックが震えてたのは微熱があったから!
タイタニック号で出会った貧しい絵描きのジャックと、上流階級のローズ。
芸術を愛し、ヨーロッパの新進画家を絵を買うことで援助していたローズは、ジャックの絵の才能を見抜きました。
二人は身分を超えて恋に落ち、強い絆で結ばれていくことになります。
映画の中盤で、二人は逃げ込んだ倉庫の車の中で結ばれますね。
その時の二人の会話が、ちょっと不思議な感じでした。
ローズ「震えてるわ」
ジャック「大丈夫、心配しないで」
「ジャックはどうして震えてたの?」と思った人も多いでしょう。
英語でもネットを検索してみたところ、世界中の「知恵袋」的サイトで「ジャックが震えてたのはなぜ?」という質問があがっていました。
結論から言うと、ジャックは微熱があったのだそう。
『タイタニック』の完全版のメイキング集の本の中で、明かされているそうです。
けれど何の病気なのかまでは、記されていなかったそうです。
ジャックの微熱の伏線は、ディナーでの会話
どうしてジャックは微熱があったのでしょうか?
個人的には、
ジャックに微熱があったのは、
- タイタニックに乗る前夜に、橋の下で寝ていたから
- 3等船室は船の底に近く、寒いから
ではないかと思います。
1つ目の伏線になっているのは、ジャックが招待されたディナーでの会話。
ローズの母親ルースが、「本当のお住まいはどちら?」とジャックに尋ねるシーンがありました。
お金持ちばかりの席で、貧しい青年に住所を訊くのは、意地の悪い魂胆が見えますね。
しかしジャックは気にしません。
「いま、僕の住所はこのタイタニック号です」
「橋の下で眠る夜があるかと思えば、今はこうして世界一の船で素敵な人たちとジャンパンを飲んでいる」
と話します。
このセリフから、タイタニック号に乗る前夜は、橋の下で寝ていたのではないかと推測できます。
ジャックがタイタニック号に乗れたのは、出航直前にポーカーの賭けで買ったから。
日程的に見ると、タイタニック号がイギリスを出航したのは、1912年4月10日。
沈没したのは、4月15日の深夜2時20分です。
ジャックとローズが結ばれたのは、4月14日の夜ですね。
4月9日にイギリスの橋の下で寝ていたと考えると、夜は冷えたろうと思います。
また、ジャックが寝起きしていた3等船室は、
- 船底に近い=海面に近い
- 氷山の近くを通っていた
ので、冷えたはずです。
船底の倉庫もある車で二人が結ばれた時、窓は結露で曇っていました。
船底の倉庫では、車の中と外で気温差が大きいことが分かります(映画の演出の可能性はありますが)。
これらの状況から、ジャックは少し風邪気味で微熱があったのではないかと思われます。
ジャックとローズの恋は2日間!「ロミオとジュリエット」より短い!
映画『タイタニック』の最後は、悲劇でした。
マイナス2度の海でジャックは、弱気になったローズを励まし続けます。
板の上に乗っていたローズは助かり、ジャックは死んでしまいましたね。
- 許されない恋(身分違い)
- 悲劇で終わる
という悲劇の恋で有名なのは、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』。
一目惚れして恋心が燃え上がえりますが、最後はシェイクスピアらしく二人とも死ぬという悲劇で終わります。
実は『ロミオとジュリエット』は、出会ってから死ぬまでが5日間の物語なのです。
しかし『タイタニック』は。さらに上をいく短さ。
二人は、ジャックはローズの身投げを止めるという形で出会います。
それからタイタニック号が沈んでジャックが死ぬまで、まる二日ちょっとなのです。
振り返ってみましょう。
4月12日 | 夜 | ジャックがローズの身投げを止める (ジャックとローズが出会う) | |
4月13日 | 夜 | 約24時間後 | ジャックがディナーに招待される 3等室のパーティでダンス |
4月14日 | 23時過ぎ | 約48時間後 | タイタニック号が氷山に衝突 (直前にジャックとローズが結ばれる) |
4月15日 | 2時20分 | 約51時間後 | タイタニック号沈没 |
- 映画の上映時間が3時間19分
- 映画の内容が濃い
ので、なかなか気づけませんが、ものすごく短い時間ですよね!
しかしジャックは、こう言います。
「船の切符は、人生最大の贈り物だ。それで君に会えた。感謝でいっぱいだ」
はたから見ると、ものすごくツイてない不運に思えます。
しかし、ジャックは死ぬ最後の瞬間まで、そんな愚痴をこぼしませんでした。
ローズもジャックの思いに懸命に答えて、あきらめずに救援ボートを呼び戻します。
100歳のおばあちゃんローズは
「ジャック・ドーソンが救ってくれた。あらゆる意味でね」
「写真も残ってない。でも彼は私の心の中に生き続けてるの」
と語っていました。
ジャックとローズが一緒にいたのは、たった2日間だけでしたが、一生ものの関係になったのです。
このドラマチックな絆の強さが、映画『タイタニック』の大きな魅力と言えそうです。
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【タイタニック】ジャックが震えてた理由まとめ
身分の違いを超えて恋に落ちたジャックとローズは、タイタニック号の倉庫にあった車の中で結ばれます。
ジャックが震えていたことが気になった人も多いのではないでしょうか。
- ジャックが震えてたのは、微熱があったから
- ジャックに微熱があった理由は2つ考えられる
- 一つ目は、タイタニック号に乗る前に橋の下で野宿したから
- 二つ目は、ジャックの3等船室は海面に近く、寒かったから
- ジャックとローズが一緒にいたのは、丸2日間ちょっとで、「ロミオとジュリエット」より短い