映画『バケモノの子』は、九太がクジラの一郎彦を倒し、一件落着したところで終わります。
一郎彦は、意識が戻ったものの記憶を失っている様子でしたね。
猪王山は、人間の子どもを猪と偽っていたわけですが、親子はその後どうなったのでしょう?
小説では、一郎彦や九太のその後について少し書いてあります。
多々良が、人間界に九太の様子を見に行った「後日談」があるのです。
この記事では、
- 一郎彦は、その後どうなった?
- 九太や楓は、その後どうなった?
について、解説しています。
【バケモノの子】一郎彦のその後は?
青年になった一郎彦さんを演じたのは宮野真守さんマモさん、素敵な声ですーー「バケモノの子」テレビ初放送中 #一郎彦 #バケモノ #親子の絆 #九太 #バケモノ #マモ #宮野真守 pic.twitter.com/Ba26ocStuq
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) July 22, 2016
九太と渋谷や代々木で闘い、クジラを斬られた一郎彦は、意識を失いました。
その後、渋天街の自宅で意識を取り戻しましたが、記憶を失っていたようです。
ベッド脇には、両親と二郎丸が座ったまま寝ていました。
一郎彦を心配していたのですね。
その後、一郎彦がどうなったかについては、小説に少し書いてあります。
- 宗師と元老院議員が、一郎彦の処遇について長い話し合いをもった
- 闇をやどらせる人間は、バケモノ界に入れてはいけないのが通念だった
- しかし、九太は長年バケモノ界で育った
- さらに九太は、自分の闇を克服し、一郎彦の闇とも闘った
- 九太はすっかり渋天街に受容されており、「人間だから」で拒否できない
- 一郎彦と猪王山が親子としてやり直すことを、元老院が承諾
- 猪王山は、一郎彦をしっかり育て上げることを誓った
赤ん坊の時に捨てられていた一郎彦には、人間界に帰る場所がありません。
尊敬する父親や、兄思いの二郎丸とずっと暮らせることになって、良かったですね。
思うに、一郎彦も「自分は人間なのではないか」と疑ったことが、少なからずあるのではないでしょうか。
目や耳、鼻や口などが、「人間の九太と、自分は似ている」と気づかないはずはないからです。
猪王山を尊敬しているので、「そんなはずはない」と打ち消したでしょう。
父親の言葉を信じたいというより、すがる思いだったかもしれませんね。
「自分は父親の実子ではなかった。人間だった」
という事実は、一郎彦には重かったでしょう。
その一方で、出自がはっきり分かって、スッキリする気持ちもあったかもしれません。
九太が言っていたように、一郎彦も九太も「バケモノに育てられた、バケモノの子」なのです。
「氏より育ち」というのは、一郎彦自身が一番よく分かっているはずのこと。
じくじたる思いはあるでしょうが、猪王山とともに立ち直っていくでしょう。
九太は人間界で生きることを選び、帰って行きました。
死闘を繰り広げた二人ですが、時間をかければ、分かり合える良き友達になったのではないかと思います。
自分の闇を、「全部吸い込んでやる」というような受け止め方をしてくれる他人は、そうはいませんから。
【バケモノの子】九太と楓のその後は?
楓ちゃんの声を演じたのは広瀬すずさんですー可愛い声だな〜 九太さん(青年期)の声を演じたのは染谷将太さんです#バケモノの子 #九太 #染谷将太 #楓 #広瀬すず #細田守 #夏のスーパーアニメ王 #ミアちゃん #アンク pic.twitter.com/2j8GlWuKIQ
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さて、九太と楓は、その後どうなったのでしょう?
小説では、多々良が人間界に、九太の様子をこっそり見に行く場面があります。
- 夕方の商店街で、九太と父親が待ち合わせていた
- 父親は仕事帰りで、九太は両手いっぱいに買い物袋を提げていた
- 親子で楽しそうに話しながら、マンションへ帰宅
- 帰宅すると、ベランダで二人で洗濯物を取り込んでいた
- 九太は、高認の受験勉強を頑張っている
どうやら、多々良は九太の後ろをずっと付けて歩いたようです。
九太が渋天街に来たばかりの頃は、「さっさと帰れ」と言っていたのになあと、微笑ましいですね。
九太と父親の様子は、どちらかというと親子というより新婚さんのよう。
多々良の目撃情報には、楓は出てきません。
けれど、九太が大学に合格するまで、しっかりサポートしてくれるでしょう。
映画の最後では、広場で盛大な宴が催されていました。
楓も渋天街に招待されていましたね。
あれは何だったかというと、九太が一郎彦の闇クジラを退治したお祝いだったのです。
思うに、渋天街では九太は超有名人ですし、楓も受け入れられています。
なので、大学に合格した暁には、二人で渋天街に報告に行くのではないかと思いました。
百秋坊も多々良も、九太が元気にしているか気になりますよね。
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★『バケモノの子』の登場人物ネタバレ相関図★短い簡単あらすじ&結末★声優キャスト一覧
【バケモノの子】一郎彦や九太と楓のその後まとめ
『バケモノの子』の一郎彦や九太がその後どうなったかは、小説に少しだけ書いてあります。
- 一郎彦の処遇は、元老院で会議にかけられ、猪王山の息子としてやり直すことが決定
- 猪王山が、一郎彦を猪と偽っていた責任は、しっかり大人に育て上げることで果たすことに
- 多々良は、人間界に九太の様子をこっそり見に行っている
- 九太は父親と仲良く暮らし、受験勉強を頑張っていた
- 九太が大学に合格したら、楓と渋天街に報告に行くのではないか(考察)
というのが、この記事のまとめです。