映画『ボヘミアンラプソディ』タイトル

映画『ボヘミアン・ラプソディ』の最後のクライマックスシーンは、ライブエイド

クイーンの伝説のステージとして名高いですよね。

映画では、メンバーがステージに上がる直前、「触るな!!」と書いてあるのに、マイアミ・ビーチが音量ボリュームを上げるシーンがありました。

「どうして音量ボリュームをあげたの?」と思った人も多いのではないでしょうか。

この記事では、

  • マイアミはなぜ音量ボリュームをあげた?
  • 実は音量を上げたのは、マイアミではなかった
  • 本物のライブエイドとの比較(動画や曲数など)
  • 本物のライブエイドは?(ダイアナ妃も来場etc)

について、解説します。

【ボヘミアンラプソディ】ライブエイドで音量ボリュームを上げたのはなぜ?

https://twitter.com/69001231/status/1062837456272187395

映画『ボヘミアン・ラプソディ』では、1985年のライブエイドが再現されています。

映画のクライマックスなので、とても感動的ですよね。

ライブエイドの場面では、音響ミキサーに「DO NOT TOUCH!!(触るな)」とふせんが貼ってありました。

しかし、マイアミ・ビーチは、こっそり音量ボリュームを上げていましたね

無言で上げてたので、「どうして音量を上げたの?」と不思議に思った人もいるかもしれませんね。

音量ボリュームを上げた理由は?

マイアミ・ビーチは、なぜ音量ボリュームを上げたのでしょうか?

少し前の場面に、「周辺住民から騒音の苦情がきてる」というスタッフのセリフがありましたね。

そのため、ライブエイド会場では音量制限していたのを、マイアミがこっそり音量を上げたのです。

クイーンの演奏を、大音量で目立たせて、盛り上げたかったからなのですね。

音量ボリュームを上げたのは実話?誰が上げた?

気になるのは「マイアミ・ビーチが音量を上げたのは、実話なの?」というところ。

  • 音量を上げたのは実話
  • マイアミ・ビーチではなく、サウンドエンジニアが上げた

そうです。

音量を上げたのは実話

いろいろ調べてみたところ、音量を上げたかどうかは諸説あるようです。

ただ、「QUEENオフィシャルサイト」の中で、1985年のライブエイドについて、

「クイーンのサウンドエンジニアであるトリップ・カラフは、音量制限をオフにした」

と書いてあるので、実話と言えるでしょう。

また、フレディのバイオグラフィーを書いたアン・ジョーンズも、

  • クイーンは、サウンドエンジニアにシステムチェックしてもらった
  • エンジニアは、大幅に音量を上げた
  • ライブエイド当日、実際にクイーンの音は大きかった

    と言っています。

    アンは、当日はステージ脇でライブを見ているので、信ぴょう性は高いですね。

    音量を上げたのは、マイアミではない

    映画を観ていて「どうしてマイアミ・ビーチが音量を上げるの?」と思った人もいるでしょう。

    わたしも「弁護士のマイアミが、なぜステージに?」と思いました。

    フレディが、ジョン・リードをクビにした後、マイアミが2番目のマネージャーになっていたんですね。

    なので、クイーンのマネージャーとしてステージのところにいた、というわけです。

    しかし、本物のライブエイドでは、サウンドエンジニアの「トリップ・カラフ」という人物が、音量を上げています。

    本当に周辺住民から苦情があった?

    映画では、「周辺から苦情がくるから」という理由で、音量制限していました。

    海外のいろんなニュースサイトなどで調べましたが、「苦情対策のためだった」というのは、見つけられませんでした

    本物のライブエイドでは、クイーンがステージに上がる直前、警察官の格好をした男性2人が登壇しています。

    (次の章で紹介する比較動画にも登場します)

    この警官みたいな2人が冗談交じりに「ベルギー人からうるさいって苦情があった」とジョークを言ったそうなのです。

    イギリスのコンサート会場で、ベルギー人が苦情を言うというのは、「周辺住民」とは言い難いですよね。

    • 実際に苦情がきたが、「ベルギー人」と冗談めかした
    • そもそも苦情はきていなかった

    という可能性があります。

    スタジアムは、このライブエイドに限らず、スポーツやコンサートで普段から騒々しいはず

    普段から「スタジアムで音量あげないで」と周辺住民から要請されていた場合は、そもそもライブ会場に選ばなかったはず。

    調べたところでは「観客7万人が興奮して声を上げるので、音楽がかき消されそうだった」という記事がありました。

    下の写真は、本物のライブエイドのスタジアム。

    これだけ広くて人が多く、歓声があがってると、ステージの音を最大にしたい気持ちは理解できますよね。

    「音がひどかった」という当時の情報は、割と多く見ましたね。

    なので、スタジアム全体に音楽を響かせるために音量を上げたのかもしれません。

    本当のところがどうだったのか、調べた範囲では正確にはわかりませんでした。

    しかし「苦情が来てるから」というのは、映画オリジナルの理由の可能性があります。

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    【ボヘミアンラプソディ】本物のライブエイドと比較

    ライブエイドは、1985年に開催された伝説のチャリティライブです。

    会場はイギリスとアメリカの2カ所で、クイーンが出演したのは、イギリスのウェンブリースタジアムでした。

    映画と本物は、どう違うのか比較してみましょう。

    本物のライブエイドとの比較動画

    海外の映画ニュースサイトを見ていたら、映画のライブエイドシーンと、本物のライブエイドを比較している動画がありました。

    映画は、とても忠実に本物のライブエイドを再現しているのが、分かりますね。

    ラミ・マレックも、フレディ・マーキュリー本人に、すごく似ています。

    ステージ・パフォーマンスも、まったく同じようにやってますね。

    フレディを演じたラミ・マレックが、本当に歌ってるかどうかについては、別の記事にまとめました。

    映画を観ると分かりますが、ラミ・マレックはフレディになりきってますよね。

    動きなどは完コピですが、その裏には涙ぐましい努力があったのです。

    こちらも別の記事にまとめていますので、ご参照ください。

    ライブエイドのセットリストから2曲カット

    ライブエイドには多くのバンドが出演していたので、割り当てられた時間は、1組20分でした。

    クイーンが本物のライブエイドで演奏したのは、6曲

    けれど、劇場版では2曲カットされています。

    『ボヘミアン・ラプソディ』もフルで歌うと6分かかるので、最初のパートだけ歌ってますね。

    1『Bohemian Rhapsody』(最初の部分)
    2『Radio Ga Ga』
    3『Hammer to Fall』
    4『Crazy Little Thing Called Love』(劇場版ではカット)
    5『We Will Rock You』(劇場版ではカット)
    6『We Are the Champions』

    クイーンは、18時41分から21分間演奏しています。

    2148分から、フレディとブライアンの2人で、『Is This the World We Created…?』を演奏。

    邦題では『悲しき世界』と訳されてます。直訳すると「これが僕たちが創り出した世界?」ですね。

    フレディは自伝『フレディ・マーキュリー 自らが語るその人生』の中で、『悲しき世界』について次のように語っています。

    あの曲はライブ・エイドの話が出る遥か前に書いていたものなのに、このプロジェクトにまさにうってつけだよね。

    あれは困難や飢餓に苦しめられているこの惑星の子どもたちについて書いたもので、今度の場にこれ以上ないくらいふさわしい。

    それで、この曲は絶対にやろうと決めたんだ。

    引用:『フレディ・マーキュリー 自らが語るその人生』

    ライブエイドの主催者ボブ・ゲルドフは、「クイーンは、間違いなく最高のバンドだった」とライブエイドでのステージを絶賛。

    同じイギリス会場だったエルトン・ジョンも、クイーンに「この野郎、うまくやりやがったな」と悔しまぎれのジョークを飛ばしたそうです。

    劇場未公開の2曲も入った完全版『ボヘミアンラプソディ』が、Huluで配信されています。

    6/4の金曜ロードショー放送直後から、2週間限定の配信

    完全版の配信は、Huluが世界初だそう。

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    ※本ページの情報は21年6月時点のものです。最新の配信状況はHuluサイトにてご確認ください。

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    【ボヘミアンラプソディ】本物のライブエイドはどうだった?

    ライブエイドの募金額は254億円

    クイーンが伝説のパフォーマンスをした、1985年のライブエイドとは、どんなコンサートだったのでしょう?

    ライブエイド概要
    • 開催日:1985年7月13日
    • 会場:()ウェンブリー・スタジアム()JFKスタジアム
    • 目的:アフリカ(エチオピア)難民救済のチャリティーコンサート
    • スローガン:「1億人の飢餓を救う」
    • イギリス会場の観客数:72千人
    • アメリカ会場の観客数:89千人
    • テレビ中継:150カ国
    • 推定視聴者数:19億人
    • 募金総額:12700万ドル(254億円/当時レート)

    ライブエイドは、20世紀最大のチャリティコンサートでした。

    日本でも中継されて、司会者は逸見政孝さんと南こうせつさん

    新宿アルタに特設会場がつくられて、フジテレビが放送しました。

    アフリカ難民救済のための募金は、使い道の監視が甘かったようで、一部が武器購入でソ連に流れてしまいます。

    周囲が忠告していたにも関わらず、主催者のボブ・ゲルドフが聞き入れなかったという経緯もあり、後に批判もされています。

    本物のライブエイドの出演者一覧

    本物のライブエイドには、誰が出演していたのでしょうか?

    会場別・出演順に一覧にしてみました。

    ひとつのバンドから、ソロで別に出演している場合も記載しています。

    当日は、正午からライブが始まり、どちらの会場も23時頃に終演

    クイーンは、18時41分からという、当時のゴールデンタイムに出演しています。

    クイーンの次に歌ったのは、デヴィッド・ボウイ

    アメリカ会場の〆は、あの「We Are the World」でした。

    イギリス会場アメリカ会場
    1コールドストリームガーズバーナード・ワトソン
    2ステイタス・クォージョーン・バエズ
    3スタイル・カウンシルザ・フーターズ
    4ブームタウン・ラッツフォー・トップス
    5アダム・アントビリー・オーシャン
    6ウルトラヴォックスブラックサバス
    7スパンダー・バレエランDMC
    8エルヴィス・コステロリック・スプリングフィールド
    9ニック・カーショウREOスピードワゴン
    10サドクロスビー、スティルス、ナッシュ
    11スティング&フィル・コリンズジューダス・プリースト
    12ハワード・ジョーンズブライアン・アダムス
    13ブライアン・フェリービーチ・ボーイズ
    14ポール・ヤングジョージ・ソログッド&デストロイヤーズ
    15U2シンプル・マインズ
    16ダイアー・ストレイツプリテンダー
    17クイーンサンタナ
    18デヴィッド・ボウイアッシュフォード&シンプソン
    19WHOマドンナ
    20エルトン・ジョントム・ペディ&ハートブレイカーズ
    21フレディ・マーキュリー
    &ブライアン・メイ
    ザ・カーズ
    22ポール・マカートニーニールヤング
    23バンドエイドパワー・ステーション
    24トンプソン・ツインズ
    25エリック・クラプトン
    26フィル・コリンズ
    27レッド・ツェッペリン
    28クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング
    29デュラン・デュラン
    30パティ・ラベル
    31ミック・ジャガー
    32ボブ・ディラン、
    キース・リジャーズ、
    ロニー・ウッド
    33USA for Africa(We Are the World)

    ダイアナ妃もライブエイドに行った

    実は、当時チャールズ皇太子とダイアナ妃も、ライブエイドのイギリス会場に足を運んでいます。

    ダイアナ妃は、社会貢献活動をよくされていたので、ライブエイドにも関心が高かったのでしょう。

    お二人の後ろには、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーが座ってますね。

    昼間の明るい時間帯のようなので、出演前の余裕のある時だったのでしょう。

    ちゃんとネクタイにスーツ姿です。

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    【ボヘミアンラプソディ】解説・考察記事一覧

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    【ボヘミアンラプソディ】ライブエイド(音量ボリューム等)まとめ

    映画『ボヘミアン・ラプソディ』で、クライマックスシーンとなっているライブエイド。

    スクリーンやテレビなどで観ても、胸が震えるほど感動的ですよね。

    • 映画で、マイアミが音量ボリュームを上げたのは、騒音クレーム対策で音量制限されてたから
    • 実際に音量を上げたのは、サウンドエンジニア
    • 本物のライブエイドでは、6曲演奏しているが、劇場版では2曲カットされている
    • ライブエイドの募金額は254億円
    • 日本ではフジテレビが中継した
    • ダイアナ妃とチャールズ皇太子もライブエイドを観た

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