映画『おおかみこどもの雨と雪』の主人公・花は、東京の大学に通う女子大生でした。
劇中では「東京のはずれにある国立大学の学生」と説明されています。
奨学金とアルバイトで生活しているとも言っていましたね。
「花はどこの大学生?」「モデルになった大学はどこ?」と思った人も、多そうですね。
花は、育児や畑仕事など、分からないことは何でも本を読んで調べる勉強家。
国立大生なので、頭のいい聡明な女性であることが伺えます。
また、映画には花が暮らしている町が、かなりリアルに描かれています。
この記事では、
- 花の通っていた大学はどこ?偏差値はどれくらい?
- 花のバイト先や、待ち合わせ場所の喫茶店は実在していた!
について、まとめています。
【おおかみこどもの雨と雪】花の大学モデルは一橋大学(国立東キャンパス)!
映画では、花の大学について「母は東京の外れにある国立大学の学生でした」とナレーションがはいります。
はじめ、校門から見える時計台を見て、「駒場の東京大学かな?」と思いました。
テレビでもよく出てきますよね。
しかし駒場は23区内なので、「郊外」とは言えません。
そこで、画像を手掛かりに調べてみました!
花は国立市の一橋大学・社会学部の学生
時計台の画像をもとに調べてみたところ、花の大学は一橋大学であることが分かりました。
時計台は、国立東キャンパスにあるんですね。
国立市にあるキャンパスで、
- 法学部
- 商学部
- 経済学部
- 社会学部
があります。
花が受けていた授業では、「ソクラテス」や「アニュトス」「リュコン」という古代ギリシャの人物の名前がいくつも出てきました。
調べてみたところ、一橋大学の社会学部では西洋古代史を学べるカリキュラムになっていました。
ということで、花は一橋大学の社会学部の学生だったのですね。
シングルマザーになって雪と雨を育て、田舎へ引っ越す時に、「大学を休学した」というナレーションが入りました。
また、新川自然観察の森の観察員の就職面接を受ける場面で、履歴書に「大学中退」と書いてありました。
東京から富山県の田舎町に引っ越したこともあり、復学することは諦めたのでしょう。
花が一橋大学生なのは、学費が安いから!
父子家庭で育ち、高校生の時にその父親も亡くした花は、奨学金とアルバイトで生活していました。
そのため、細田監督は「授業が安い国立大学」という設定で、一橋大学を選んだそうです。
調べてみたところ、映画公開時の2012年の国立大学の授業料は、年額535,800円です。
国立大学は通常の授業料は一律なので、東大でも京大でも同じ金額。
私立大学の社会学部と比較してみましょう。
大学 | 年度 | 授業料 | 諸経費 | 合計 |
早稲田大学 | 2013 | 767,000円 | 328,800円 | 1,095,800円 |
明治大学 | 2013 | 726,000円 | 277,400円 | 1,003,400円 |
慶応義塾大学 | 2021 | 88万円 | 263,350円 | 1,143,350円 |
私立大学は100万円超で、国立大の倍近くかかるのですね。
花は親からの仕送りもなく、授業料も生活費も稼がなければならないため、やはり私立大学に通うのはかなり厳しいですよね。
一橋大学社会学部の偏差値はどれくらい?
花は、出産・育児にしても、野菜の育て方にしても、分からないことはまず本で調べる勉強家。
映画の中でも、よく図書館にいましたね。
花はとても頭の良い聡明な女性であることが伺えます。
一橋大学の偏差値はどれくらいなのでしょう?
調べてみたところ、一橋大学の偏差値なんと67.5~72.5!
- 東京大学 67.5~72.5
- 京都大学 62.5~72.5
という点から見ても、相当優秀であることがわかります。
ランキング的には、国立大では日本で学力的に3番目に位置付けられているのです。
一橋大学の社会学部の偏差値は、67.5。
花は、東京大学や京都大学にも行けたのではないかという気がしますよね。
ただ、東大や京大だとインパクトが強すぎて、ストーリーよりも「どうして花はそんなに頭がいいのか」などに意識がいってしまいそう。
また、高学歴の女性に対して批判的な考えの人もいます。
花は主人公なので、やはり共感を得られるキャラクターの方がいいですよね。
そういう意味では、「とても聡明な苦学生」という設定に、一橋大学は絶妙な選択肢だったのではないでしょうか。
「おおかみおとこ」は、モグリで一橋大学の授業を受けていました。
「教科書がないと、あの授業は難しいと思うから」と、花が声をかけるシーンがありました。
教科書もなく、モグリで授業を受けていた「おおかみおとこ」も、相当な勉強好きですよね。
理解度がいかほどかは分かりませんが、本好きだったことからも知的好奇心が高かったことが分かります。
【おおかみこどもの雨と雪】喫茶店やクリーニング店も実在した!
映画では、花が「おおかみおとこ」と待ち合わせしたり、アルバイトしている場面が出てきます。
実はいずれも、実在しているお店なのです。
【待ち合わせ場所】喫茶店の白十字
花と「おおかみおとこ」が待ち合わせ場所にしていた、喫茶店の白十字。
「白十字」という大手チェーンのクリーニング店もありますよね。
「花は、バイト先のクリーニング屋で、恋人と待ち合わせしているのか~」と思っていたのですが、違いました。
老舗の喫茶店ですね。
お店はいくつかありますが、「南口店」の方です。
映画が公開された時は、ファンがたくさん来て、看板の写真を撮って行ったのだとか。
ちなみに白十字は、2021年7月4日に現店舗は閉店し、7月6日に同じ国立市のブランコ通りに移転するのだそう。
なので、「映画と同じお店の構えで写真が撮りたい!」という人は、金曜ロードショーが終わって2日しかチャンスがないのです。
地図を見て分かるように、引っ越し前の白十字は、
JR国立駅の南口を出て、まっすぐ行って右側
にあります。
場所はすごく分かりやすいですよね。
改札から5分で行けそうです。
さらに歩くと、すぐ一橋大学の国立東キャンパスです。
正門前で写真を撮るのもいいかもしれませんね。
【花のバイト先】ほくしんクリーニング本店
花は、クリーニング屋さんでアルバイトをしていました。
そのお店も実在していました。
ほくしんクリーニング本店で、場所は喫茶店白十字の目と鼻の先。
しかしこのお店は、現在は残念ながら閉店しました。
一時期は「花がアルバイトしていました」という張り紙もしてあったそうですよ。
花やおおかみおとこの年齢については、別の記事に詳しくまとめましたので、ご参照ください。
★履歴書では27歳★雪や雨を出産したのは何歳?★お父さんと出会ったのは何歳?★お父さんの年齢は?
★免許証から分かるお父さん情報は?★お父さんの名前は伊賀菴(いが・いおり)?★苗字が伊賀の理由★名前が菴の理由
★状況から川の近くで狩りをして転落死★玄関先に買い物袋を置いた理由を解説★お父さんはなぜゴミ回収された?
★「おみやげみっつ、たこみっつ」の意味や元ネタは?★フレーズの由来は、古い童謡だった!
★登場人物相関図★簡単ネタバレあらすじと結末★声優一覧まとめ
★【検証】雨ばかり可愛がられてる?★花が雪を迎えに行かず雨を追いかけた理由★【心理学的考察】なぜ雪がかわいそうに見える?
★原作小説や漫画での「その後」★雨・雪と草平・花の「その後」を考察!
★花の畑だけ、害獣被害がない理由は?★韮崎さんが、花に広い畑をつくらせた理由は?
【おおかみこどもの雨と雪】花の大学まとめ
- 花の通っていた大学は、国立市の一橋大学で社会学部の学生だった
- 一橋大学社会学部の偏差値は、67.5
- 花は親がいないため、監督が国立大学の学生という設定にした
- 花が待ち合わせ場所にしていた喫茶店の白十字は、2021年7月に移転
- 花がアルバイトしていた「ほくしんクリーニング本店」は、現在閉店した
というのが、この記事のまとめです。