映画『竜とそばかすの姫』には、ジャスティンというAZ(アバター)が登場します。
仮想世界Uの自警団ジャスティスのリーダーですね。
「ジャスティンの正体(オリジン)は、誰?」
「ジャスティンの正体って、恵の父親?」
と思った人も多そうです。
この記事では、
- ジャスティンの正体は、恵の父親?
- 恵の父親と共通点はあるが、決定的な違いもある
- なぜ、ジャスティンと父親を似たキャラにした?
について、独自の考察をまとめました。
【竜とそばかすの姫】ジャスティンの正体は何者?オリジンは恵の父親?
結論から言うと、ジャスティンのオリジンは、恵の父親ではないと思います。
すごーく似てるところがあるのですが、決定的な違いもあるからです。
まず違いから解説します。
ジャスティンの正体が恵の父親ではない理由
ジャスティンのオリジンは、恵とともくんの父親ではないはずです。
なぜなら、声優が違うからです。
・ジャスティンの声優は、森川智之さん
・恵の父親の声優は、石黒賢さん
他の登場人物は、リアルもUのAsも同じ声優さんが務めています。
つまり、Uの世界でも声は変わらないということですね。
Uは、本人の身体的特徴をスキャンしていますから、声は変わらないのでしょう。
そのため、ジャスティンは恵の父親に似てるけれども、別の人物と考えられます。
ジャスティンと恵(竜)の父親の共通点は?
ジャスティンと恵の父親は、別人だと述べました。
しかし、とてもよく似ています。
どのような共通点があるか、確認しましょう。
- 他人に対して支配的・暴力的
- 偽善的
- アピールパフォーマンスが過剰
- こぶしを振り上げるシーンがそっくり
それぞれ詳しく見ていきましょう。
他人に対して支配的・暴力的
映画『竜とそばかすの姫』は、「行き過ぎた正義」がひとつのテーマになっています。
ベルが見破っていたように、ジャスティンは「他人を従わせたいだけ」という印象が強かったですね。
「Uの秩序を守る」という大義名分のもとに、執拗に竜を追っていました。
竜の在りかを突き止めるために、ベルにも「竜の居場所を言わなければ、アンベールする」など強引な態度でした。
暴力的と言ってもいいくらいでした。
自警団というより、太平洋戦争下の憲兵みたいに高圧的で怖いですよね。
恵の父親も、子どもたちに対してずいぶんと支配的でした。
「しつけ」という大義名分の元、暴力をふるっていましたね。
他人に対して支配的で暴力的なところが、ジャスティンと恵の父親は似ています。
アンベールの意味や仕組み、ジャスティスとはどのような集団かについては、別の記事にまとめているので、ご参照ください。
アンベールの意味と仕組みを解説!ジャスティンに権限がある理由も!
偽善的
ジャスティンは、ジャスティスのリーダー。
ジャスティスは、仮想世界Uの秩序と平和を守る自警団です。
見た目からして「正義の味方」でしたね。
他のメンバーはともかく、ジャスティンが「偽善的」に見えるのは、「他人を支配したいだけ」というのが見え隠れするから。
「正義の味方」をやりたいのは、「Uの秩序と平和のため」というより、
- リーダーになって、他人に指図したいから
- 権力を振るいたいから
ではないかと思えてしまいます。
隠れ蓑として「正義」を使っている感があるので、「偽善」に見えるんですよね。
恵の父は、ネットの動画で
「母親がいなくても元気いっぱい。お互い支え合って、毎日楽しく過ごしてる」
と笑顔で言っていました。
しかし裏では、子どもを虐待する父親。
表の顔は、偽善者で通していることが伺えました。
「偽善的」という点が、ジャスティンと恵の父親に共通しています。
アピールパフォーマンスが過剰
前述しましたが、恵の父親は「家族仲良し」アピールをしていました。
あの動画が誰にアピールしているものか不明です。
しかし、子どもを虐待している親なので、落差が激しいですよね。
ジャスティンも、「アピールのためのパフォーマンスが過剰だな」と思う場面がありました。
それは、竜の城を燃やすシーン。
竜をあぶりだすために、城を燃やしていましたね。
城が燃えるシーンを、すずやしのぶたちも見ていました。
Uでも多くの人が竜の城の火事を見て、つぶやいています。
「ジャスティンのパフォーマンスな気がして好かん」
「スポンサーのためにアピールしてるんだよ。あの竜相手にってさ」
「『U』が混乱してる」
「竜も城燃やされたら黙ってないよな」
ジャスティンが竜の城を燃やしたのは、スポンサーへのアピールだったようです。
例えば、警察は容疑者を捕まえるために、容疑者の家を燃やしたりはしません。
正義をかかげていても、やはりジャスティンのパフォーマンスは、やりすぎでしょう。
このような「過剰なアピールパフォーマンス」が、ジャスティンと恵の父親に共通していると思います。
こぶしを振り上げるシーンがそっくり
映画を観ていると
- アンベールしようと、ジャスティンがこぶしを振り上げるシーン
- 恵の父親が、すずにこぶしを振り上げるシーン
がとても似ていて、既視感がすごかったです。
構図が似ていたので、制作側が意図的に似せているのだと思います。
恵(竜)の父親は自宅で仕事
ジャスティンと恵の父親には、前述の通りいくつかの共通点があります。
加えて恵の父親は、職業不明ですが自宅で仕事をしています。
竜の城が燃えたのは、平日の夕方くらいの時間帯で、父親は在宅してました。
すずやルカたちが、みんな制服を着て駅にいたことから、土日祝日ではなさそうと判断できます。
会社のサラリーマンが、平日昼間に仮想世界Uで活躍というのは難しいでしょう。
けれど、恵の父親がUにログインするのは、比較的簡単な気がしますすよね。
なので、「ジャスティンの正体は、恵の父親なのでは?」と思う人も多そうです。
なぜジャスティンと父親を似たキャラにした?
ジャスティンと恵の父親が別人だとすると、なぜこんなに似てるのでしょう?
理由は2つあると思います。
恵(竜)に暴力を振るうから
恵はリアル世界では父親に、Uではジャスティンに暴力を振るわれていました。
ストーリー構成上、どうしてもそういう設定にする必要があったんですね。
「リアルでも、Uでも殴られてる」という状況にしなければなりません。
そのため、殴るジャスティンと父親を似たキャラにする必要があったのではないでしょうか。
支配的な人は似てくるから
ジャスティンは、仮想世界でも警察組織は必要だと考えていました。
しかし本音のところは、他人を支配したいだけでした。
恵の父親も、子供たちに対してとても支配的でしたね。
暴力的かつ支配的な人というのは、言動や行動が似てるのではないでしょうか。
そのため、ジャスティンと恵の父親のキャラがかぶった格好になったのかもしれません。
【竜とそばかすの姫】解説・考察記事の一覧
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※当記事の情報は、2022年7月1日現在です。
最新情報は、公式HPからご確認ください。
【竜とそばかすの姫】ジャスティンの正体まとめ
映画『竜とそばかすの姫』で、自警団ジャスティスのリーダーであるジャスティン。
「行き過ぎた正義」を象徴するアイコン的存在です。
- ジャスティンと、恵とトモの父親には「支配的」「偽善的」「アピールパフォーマンスする」共通点がある
- ジャスティンと恵の父親がこぶしを振り上げるシーンは、既視感が強い
- しかし声優が違うため、ジャスティンと恵の父親は別人と考えられる