2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第18話は、義経が腰越状を出すも頼朝と仲たがいするところで終わりました。
この記事では、『鎌倉殿の13人』の
- 第19回のネタバレあらすじ
- 見どころと「どこまで史実?」解説
- ドラマの感想
を、源平マニアのブログ主がまとめました。
ドラマを予習したい方、他の人の感想を知りたい方はぜひご覧ください
1話~最終話まで、以下のリンクで全放送回のネタバレあらすじを読めます。
【鎌倉殿の13人】来週のネタバレあらすじを最終回まで!考察や解説まとめも!
この記事は、主に公式ガイドブックを資料にまとめました。
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【鎌倉殿の13人】前回の振り返り・今回の要点
前回のプチ振り返り
前回の内容を簡単に振り返ってみましょう
- 平家が壇ノ浦で滅亡
- 後白河法皇が義経を囲いこもうとする
- 頼朝と義経の関係が悪化
第19話の要点
今回の要点をまとめました。
- 鎌倉と法皇が、義経を取り合う
- 法皇が頼朝追討の宣旨を出す
- 義時が京都守護となって、法皇と交渉
くわしいあらすじは、次章をご覧ください。
【鎌倉殿の13人】第19回ネタバレあらすじ(5/15)
義経の取り合い
源義経は、鎌倉へ入ることなく腰越から京に戻ってしまいました。
義経に鎌倉へ戻ってきてほしい北条義時は、大江広元と相談します。
大江広元は「法皇様にお願いして、九郎殿を受領にしていただこう」と妙案を思いつきます。
受領とは、諸国の長官職のことです。
頼朝としても義経と会って手柄をほめてねぎらえなかったので、後味の悪い思いをしていました。
そこで頼朝は、伊予の受領に義経を推挙します。
受領と検非違使は兼任できないため、義経は鎌倉へ戻ることになります。
後白河法皇は了承し、義経を伊予守に任命します。
そして「検非違使はそのままでよい」と兼任させたのでした。
義経は落胆したが、後白河法皇には逆らえません。
頼朝は「自分より法皇を優先するのか」と、またも腹をたてます。
義時は、義経の群を抜いた戦の強さを危惧していました。
義経は後白河法皇に気に入られているため、頼朝が新しい世をつくる妨げになるかもしれません。
阿野全成は、義経を鎌倉に招く大義名分を考えます。
「この十月、我らが父・義朝の菩提を弔うため、勝長寿院で供養を行うことが決まっています」
義時は名案だと喜び、頼朝に知らせに行きます。
頼朝は、京から来ていた三善康信と会っているところでした。
三善康信は「法皇様は、鎌倉殿が義経殿とぶつかることを喜んでおられる節があります。
大きな力が生まれると、必ずそれに抗う力を作ろうとなさるのです」と分析。
義時はすぐに京へ出立し、義経を訪ねます。
後白河法皇が義経を引き留める
父・義朝の供養に鎌倉へ戻り、そのまま頼朝に仕えるよう勧めたのでした。
義経は了承しますが、叔父の源行家は「義経を鎌倉に拘束するための頼朝の罠だ」と引き止めます。
義経は行家の制止を振り切り、後白河法皇に鎌倉へ供養に戻る許しを求めます。
後白河法皇は理解を示すも、ふいに崩れ落ちて、駆け寄る義経に「行かないで」とささやくのでした。
その頃、義経の妻・郷(さと)は、妾である白拍子の静にヒステリーを起こします。
行家と共に男たちを雇って、義経と静の部屋を襲わせたのでした。
義経が無頼者を叩き出した後、庭の隅で見ていた行家が「間違いない。鎌倉が送ってきた刺客だ」と言います。
行家は義経の不安をあおって、挙兵を勧めたのでした。
10月18日、後白河法皇は、義経と行家の要請に応じて、頼朝追討の宣旨を出します。
頼朝が全軍で京へ
頼朝追討の宣旨を受けて、頼朝は「全軍で京へ攻め上る」と決断。
義時も、鎌倉を守るためには仕方ないと覚悟するのでした。
しかし御家人たちは義経の強さを知っているので、戦うことに気が進みません。
梶原景時が総大将を買って出たものの、誰もついていこうとしませんでした。
義時が目配せして頼むと、三浦義村が周りを鼓舞すと、畠山重忠や和田義盛が名乗り出ました。
三浦義村は義時に「九郎のやつは戦わずして負ける」と言います。
というのも、京で義経を取り巻いているのは、戦に出なかった者たちばかりだったからです。
戦に巻き込まれるのを嫌って、兵たちは参戦しないだろうから、鎌倉が全軍で攻めれば義経は負けると考えたのです。
10月29日、頼朝は自ら鎧を着て、軍勢を率いて出陣。
義経は兵が集まらず、挙兵をたきつけた行家は早々に義経を見限って去っていました。
後白河法皇は、頼朝と義経のどちらも力を持ちすぎない状態を望んでいましたが、もくろみが外れて焦ります。
「頼朝追討の宣旨は取り消しじゃ!改めて義経追討の宣旨を与えよ」
頼朝は、黄瀬川まで進軍していましたが、義経失踪を知って鎌倉へ引き返します。
義時が京都守護に
頼朝は、今後は後白河法皇とも渡り合っていかなくてはなりません。
「法皇様と鎌倉の橋渡しをしてもらいたい」と言って、頼朝は義時を京都守護職に任命します。
義時は、軍勢を率いて上洛しました。
後白河法皇は、頼朝追討の宣旨を出したことを義経のせいにします。
義時は「わが主は疑っております。法皇様は日本一の大天狗。お言葉を信じてよいものかと」と詰め寄るのでした。
そして「義経を捕らえるため」という名目で、畿内はじめ西国諸国を頼朝が統治することを認めさせたのでした。
夜、義時と時政が語り合っていると、ふいに義経が現れます。
義経は、後白河法皇を信じたがために、頼朝との関係を修復できなくなり、途方に暮れていました。
義時と時政は、去っていく義経をただ見送ります。
義時は「九郎殿はまっすぐすぎたのです」とつぶやいたのでした。
【鎌倉殿の13人】第19話の見どころ・史実解説
第19話の見どころ
第19話のみどころは
- 頼朝側と後白河法皇の義経の取り合い
- 義経の凋落ぶり
ではないでしょうか。
義経の弱点は、政治に弱く、自分の行動で他人の立場がどうなるか、考えられなかったことです。
「京で一番偉い法皇様が、自分を認めて下さったんだから、兄も当然喜ぶだろう」くらいにしか思っていなかった節があります。
後白河法皇は、義経の弱点を利用して、頼朝の立場を揺さぶります。
頼朝の許可なく、法皇から任官された武士たちを、頼朝は厳しく処分しました。
義経は、平家追討の大きな立役者ですよね。
あれだけ大きな働きをしたにも関わらず、あっという間に今度は自分が追われる立場になってしまうのです。
ドラマでは、後白河法皇が義経に「行かないで」と泣きつきます。
西田敏行さんならではのチャーミングさで、笑ってしまいますね。
【解説】史実との違い
今回も史実と脚色が、絶妙に入り混じっていて、「あれ?」と思うところがたくさん。
「義経と行家が、アンチ頼朝になる」というのは、史実と同じです。
しかし、行家がドラマのように義経を焚きつけたか、怪しいです。
というのも、ドラマでは行家と郷(さと)が、義経と静を襲撃させたことになっています。
史実では、
- 頼朝は、梶原景季(景時の息子)を使者にたて、義経に「行家を追討せよ」と命じた
- 義経は、病気であること、行家も源氏であることを理由に断った
- 頼朝が、土佐坊昌俊などの家人を京へ送って、義経を襲わせた
- 襲撃は失敗し、返り討ちにあった
- 義経は、土佐坊昌俊から頼朝の命だと知り、頼朝追討の宣旨を法皇に頼む
という流れになっているからです。
ドラマでは、北条義時が京へ行って義経と交渉したことになってますが、違います。
源行家は、木曽義仲の軍についていました。
義仲が討たれた後は、法皇に召し出されて京に戻っていたのです。
そして、義経らの平家追討には加わっていませんでした。
頼朝からすると、
- 行家は義仲についた敵のような存在だったので、始末したい
- 義経が自分に服従するか確かめたい
という気持ちだったのでしょう。
兄から命を狙われた義経は、行家とともに明確な「反・頼朝」に転じます。
ドラマでもうひとつ気になったのは、「北条義時は、京都守護職になったっけ?」ということ。
調べても、そんな記録はでてきません。
頼朝の使いとして京都へ義経の様子を見に行ったのも、義時ではなく梶原景季です。
また、「法皇様は日本一の大天狗」と言ったのも、史実では義時ではなく頼朝です。
『鎌倉殿の13人』の主人公は北条義時なので、義時が義経と頼朝を取り持とうとした、というストーリーになっているようです。
なお、19話では義経の正室・郷御前と静御前が登場します。
義経の妻子や子孫については、別の記事にまとめましたのでご参照ください。
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【鎌倉殿の13人】第19話の感想
【鎌倉殿の13人】解説・考察記事の一覧
【北条義時】
【八重】
【北条政子】
【三浦義村】
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【鎌倉殿の13人】19話ネタバレあらすじと感想まとめ
- 鎌倉と法皇が、義経を取り合う
- 法皇が頼朝追討の宣旨を出す
- 義時が京都守護となって、法皇と交渉する
- 義経に頼朝を追討させるため、行家が男たちを雇って襲わせたのは脚色
- 義経に会いに京都へ行ったのは、義時ではなく梶原景季(史実)
- 「法皇様は日本一の大天狗」と言ったのは、義時ではなく頼朝(史実)