映画『崖の上のポニョ』のタイトル

ジブリ映画『崖の上のポニョ』では、海が大荒れになって津波が起こります。

港の人に止められたにも関わらず、リサは車を飛ばして家に帰りました。

しかし翌日、宗介たちを残して職場に向かいました。

「なぜ家に帰ったの?」と思った人も多いでしょう。

また職場に戻るなら、ずっと職場にいたほうが良かったのに、と思いますよね。

この記事では、

  • リサは嵐なのになぜ家に帰った?
  • リサはなぜ運転が荒い?
  • リサの車の車種は?

について、解説と考察をまとめています。

【崖の上のポニョ】リサはなぜ台風なのに家に帰った?

『崖の上のポニョ』では、フジモトに海へ連れ戻されたポニョが、宗介に会うために陸に行こうとします。

すると局地的な超小型の台風が起こって、海は大シケに。

リサは、仕事仲間に「帰れるうちに帰りなさい」と言われ、宗介と車で帰宅します。

途中、港で「もう通れない」と止められますが、押し切って家に帰りました。

「子供を危険にさらして危ないな」

「なぜ家に帰ったの?」

とちょっと思いますよね。

押井監督が鈴木敏夫Pに「何のために帰ったの?」と質問

まずは、鈴木敏夫プロデューサーの答えを確認してみましょう。

押井守監督と鈴木敏夫Pの対談で、押井監督が質問してるのです。

押井:あのお母さん、何のために家に帰ったの?

鈴木:家に帰ってる?

押井:家に帰ってから、もう一度、「ひまわり」に戻ってるじゃない。
だったら、なんで、ずっと「ひまわり」にいないのよ。

鈴木:そりゃ、だって、ポニョと宗介とのやりとりをしたかったからでしょう?

押井:あの映画の世界で、どういう意味があるんだ、って聞いてんの!(笑)
最低限の必然性がなかったら、誰も納得しないんだよ。
それでも、ついつい見せちゃうのは、表現力が圧倒的だからだよ。

鈴木:だから、そういうもの作りたかったんだろうね。

引用元:https://ghibli.jpn.org/report/suzuki-oshii-2/

ポニョや宗介と話したいということなら、ひまわりの家でもできたと思うんですよね。

押井監督は「映画の中での必然性は?」と訊き直しています。

リサが家に帰った理由は、別のところにありそうです。

リサが帰った理由は「灯台」だから

リサが危険を冒しても自宅に帰った理由は、宗介たちがラーメンを食べた後の会話がヒントになりそうです。

リサは、ふたたび職場に戻ろうとします。

宗介もついていこうとしますが、リサは留守番を頼みました。

 今この家は嵐の中の灯台なの 真っ暗な中にいる人は

みんなこの光に励まされているわ だから誰かがいなきゃダメ

引用元:映画『崖の上のポニョ』

 

沖にいる船にとって、崖の上の宗介の家が灯台代わりだったんですね。

船乗りの夫をもつリサは、夫や他の船を心配したのでしょう。

緊急事態の中で、自分にできることをやろうとしたのではないでしょうか。

なぜ宗介を家に残して職場に戻った?

考えてみると、リサはいろんな人のことを心配し、気遣っています。

リサは、宗介が「海に女の子がいる」というと車を止めて、確かめました。

崖の上の自宅は、津波でも大丈夫そうと思うと、今後はひまわりの家の人たちを心配します。

「5歳の宗介を残して心配じゃないの?」とも思いますよね。

リアル世界だと「ありえない」と思いますが、アニメ映画なので「息子を信頼してる」という表現なのかもと思いました。

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【崖の上のポニョ】リサはなぜ車の運転が荒い?

リサの運転が荒い理由は?

SNSを見ていると、リサの運転の荒さが気になる人もいるようです。

個人的には「宮崎駿アニメらしいな」と思いました。

宮崎駿監督のアニメで、車の運転が荒いのは今に始まったことではありません。

『カリオストロの城』の崖の壁を走るルパンのフィアットとか、典型的ですよね。

車に限らず、宮崎駿監督のアニメは「スピード感」「疾走感」が見せ場であり、大きな魅力だと思います。

ナウシカのメーヴェ、紅の豚のサボイア、トトロの猫バスなど、どれもスピード感がありますよね。

乗り物ではなく、人も全力疾走する場面が多いです。

『崖の上のポニョ』は、リサが母親で子供を乗せていたために「運転が乱暴」と批判的に見られるのだろうと思います。

これが「父親の耕一が、港から車で急いで帰宅」という場面なら、視聴者の反応も全然違うのではないでしょうか。

個人的には、リサの運転が荒いのも

てきぱき・サバサバして快活な性格をアニメらしく表現した

と受け取りました。

映画が公開された後に、ドキュメンタリー番組で鈴木敏夫Pが、

「スピード出てないと、宮さんも年取ったなって思ってしまうし、そういうのはちょっと悲しいじゃない」

みたいなことを言っていたように記憶します。

「疾走感」というのは、宮崎アニメの特徴であり、見せ場です。

リサの運転が荒くスピード出し過ぎなのは、「だって、宮崎アニメだから」と言えるでしょう。

リサの車の車種は?

リサの車の車種も気になりますよね。

ネットでは、「三菱ミニカのトッポ」という見方が大多数のようです。

ミニカトッポは、1990年に販売開始され、1998年に生産終了しました。

ミニカをベースに、背を高くして車内を広くしたつくりになってます。

ホイールやルーフの感じから、年式は1995年か1996年かなあと思いました。

リサの車はATとマニュアルのどっち?

SNSで知ったのですが、リサの車は場面によってオートマだったり、マニュアルだったりするんですね。

オートマだとペダルは2つですが、場面によってはペダルが3つに。

クラッチがあるということは、マニュアル車ですよね。

なぜ場面によって、AT車だったりMT車だったりするのか、理由はわかりません。

リサがマニュアル運転してたら、かっこいいですね。

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    【崖の上のポニョ】リサの運転・帰宅理由まとめ

     まとめ
    • リサが、嵐の中を止められても帰宅したのは、家を沖にいる船の灯台代わりにするため

    • リサの運転が荒いのは、スピード感のある場面は宮崎アニメの見せ場だから

    • リサの車の車種は、三菱ミニカトッポ

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