ジブリ映画『ゲド戦記』のタイトル

ジブリ映画『ゲド戦記』は、魔法使いやまじない師が登場するファンタジーです。

中でもクモは、中性的で妖しげな雰囲気の、謎めいた魔法使いですね。

この記事では、

  • クモの正体とは?
  • ハイタカがクモにした仕打ちとは?
  • 世界の均衡が崩れたのは、クモが原因だった
  • クモが最後に怖い姿になったのはなぜ?

について、解説します。

この記事は、原作小説『ゲド戦記』を参照しています。

【ゲド戦記】怖いクモの正体は?ハイタカの学友の男の魔法使い

ジブリ映画『ゲド戦記』には、クモというミステリアスな魔法使いが登場します。

中性的で物静かだけれど、永遠の命に執着しており、ラストはかなり怖いですよね。

そしてハイタカとも過去に何か因縁のある関係のようです。

クモの正体は一体何なのでしょう?

原作小説では、ハイタカとクモは二人とも、ローク島の学院で学ぶ魔法使いでした。

『ハリー・ポッター』でいうと、ホグワーツ魔法学校に通う学生同士といった感じ。

ハイタカは、「ロークの学院始まって以来の秀才」と評されるほどの魔法使いでした。

しかし自分の才能におごったハイタカは、死者の魂と「影」を呼び出してしまいます。

昔のハイタカは、クモと似たようなことをしてたんですね。

ハイタカは「影」と戦った結果、顔に大きな傷を負うことになったのです。

映画では、「影」に付きまとわれるのはアレンという設定になっていますね。

クモもまた、「ハブナーのクモ」と呼ばれる優秀な魔法使いでした。

「ハブナー」というのは、原作小説の世界で一番人口の多い島の名前です。

ハブナーの魔法使いと言えばクモ、というくらい有名だったのでしょう。

映画では中性的に描かれているクモですが、原作では性別は男性となっています。

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【ゲド戦記】ハイタカがクモにした仕打ちとは?

映画の中で、ハイタカとクモが対面したとき、こんなセリフが交わされます。

「黄泉の国の境で別れて以来だな、ハブナーのクモ」

「大賢人になったそうじゃないか。祝いを言うぞ。きさまが私にした仕打ちを忘れんぞ」

二人の過去に、何かあったことがほのめかされますね。

「仕打ち」というからには、結構インパクトのある出来事だったようです。

一体、何があったのでしょうか?

かつてクモは、『知恵の書』を使い、お金をもらって死者を黄泉の国から呼び出していました

ある時、師の魂を呼び出されて怒ったハイタカが、クモを黄泉の国へと連れて行きます。

クモは、ハイタカにかなり抵抗したり、泣きわめいたりするのですが、敵いませんでした。

ハイタカから、恐怖の底に突き落とされます。

クモは改心することを誓い、ハイタカは東へ、クモは西へと別れます。

しかし、改心すると誓ったのは表面的なことで、腹の底ではハイタカへの復讐心をもっていたのですね。

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【ゲド戦記】世界の均衡が崩れたのはクモが原因

ハイタカにこらしめられたクモでしたが、まったく改心しませんでした。

映画では

「確かに教訓は得たよ、黄泉の国の境でな。私は決して死など受け入れないと」

と言っていましたね。

クモは、永遠の命にむしろ執着するようになりました。

古の魔法の書をかき集めて、「最大にして最終うの魔法」を編み出します。

生死両界の扉を分かつ扉をあけようとしたのです。

映画冒頭で、家畜が原因不明の疫病で大量に死んだり、竜が共食いしたりと「世界の均衡が崩れている」と言っていましたね。

均衡が崩れたのは、クモが魔法の力を誤った使い方をしていたためなのです。

原作でも同様の設定となっていました。

3作目の『さいはての島』で、世界の均衡が崩れている原因を探そうと、アレンとハイタカが旅に出るシーンから始まります。

ハイタカには、「クモのせいではないか」という心当たりがあり、クモを探しだして戦うというストーリーでした。

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【ゲド戦記】クモは最後なぜ怖い姿になった?

映画のラストでは、処刑されそうになるハイタカとテナーを助けようとして、アレンがクモに斬りかかります。

魔法の剣でクモの腕を斬ると、クモはみるみる老人の姿に。

魔法で隠していた本来の姿が現れました。

すらりとした肢体も変わり、目もおちくぼんでドクロのような顔になってしまいました。

どす黒いヘドロのようなものまで、あふれる始末。

「死んだ死んだ、かわいそう」とつぶやく姿も、理性を失っているようでした。

かなり怖かったですよね。

クモは最後に、なぜあんなにも醜く怖い姿になったのでしょう?

それは、クモの自分勝手さや、不死に執着することの愚かさや醜悪さなどを、分かりやすくビジュアル化したためと思われます。

『もののけ姫』でも、タタリ神となったナゴの神というイノシシから、生きてるヘドロのようなものが出てました。

恨みつらみのおどろおどろしさが、すごくよく表現されていましたよね。

『もののけ姫』より後につくられた『ゲド戦記』でも、同じ手法を使ったのでしょう。

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    【ゲド戦記】怖いクモの正体まとめ

    ジブリ映画『ゲド戦記』に登場する、いかにも悪い魔法使いのクモ。

    最初は中性的で妖しい美しさがありましたが、ラストはかなり怖い姿に変わりました。

    • クモは、ハイタカと同じローク島の学院で学ぶ魔法使いだった
    • 「ハブナーのクモ」と呼ばれる優秀な魔法使いだった
    • クモは、死者を呼び出す禁忌の魔法を使ったため、ハイタカに黄泉の国の恐怖の底に落とされた
    • クモはハイタカに改心を誓ったが、本心は逆で、不死の力を得ようとした
    • クモが、再び魔法の力を誤った使い方をしたために、世界の均衡が崩れ始めた
    • クモが最後に怖い姿になったのは、自分勝手さや醜悪さなどを、ビジュアル化したため
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