『アナと雪の女王2』では、不思議な声がエルサを呼び続けます。
「Ah~AhAh~」と、透明感のある美しいソプラノの声ですね。
「あの謎の声の正体は誰?」と思った人もいるのではないでしょうか。
実は、製作スタッフの間でもずいぶん議論されたそう。
共同監督のジェニファー・リーさんが、メイキング動画で「声はお母さんのイドゥナ」と正体を明かしています。
この記事では
- 謎の声の正体は、母親イドゥナ
- 声の正体がイドゥナという根拠やヒントは?
- イドゥナも実は精霊だった?
- 謎の声の声優は誰?
について、まとめています。
【アナと雪の女王2解説】声の正体は母親のイドゥナ王妃だった!
声の正体はお母さんのイドゥナ王妃
『アナと雪の女王2』で「Ah~AhAh~」とエルサを呼ぶ声の正体は、母親のイドゥナ王妃です。
ストーリー展開からして、声の正体は
- エルサ自身(無意識の声)
- 伝説の川・アートハラン
- 他の精霊
という可能性が考えられましたよね。
母親イドゥナ役の声優の吉田羊さんが、映画の冒頭で子守歌を歌うシーンがあります。
歌自体に特に高音パートがなく、吉田羊の声も美しいアルトでした。
しかし「Ah~AhAh~」の声は、かなり高温のソプラノ。
全然声が違うので、「エルサを呼ぶ謎の声=母親のイドゥナ」というのに、わたしはなかなか気づけなかったです。
話の展開から、前半では「アートハランが呼んでるのかな?」と思いました。
でも、違いましたね。
エルサがアートハランの氷河で、過去の記憶を見る場面でようやく分かりました。
【声の正体・根拠1】監督がメイキングで公表
「エルサを呼ぶ謎の声=母親のイドゥナ」は、ディズニーの公式見解です。
ジェニファー・リー監督が『Intothe Unknown:Making of Frozen 2』で明かしています。
「あの不思議な声は誰なの?」というのは、スタッフの間でもかなり議論されたそう。
そこで、リー監督は「お母さんの声です」と明かすことで、決着しているのです。
監督自身が言ってることなので、疑いようがないですよね。
けれど、「映画のどこら辺にヒントがあったのか知りたい」という人のために、根拠を3つ解説します。
【声の正体・根拠2】アートハランの氷河で見た過去
エルサが馬(水の精霊)に乗って、アートハランにたどり着くと「Ah~AhAh~」と呼ぶ声が聞こえました。
声のする方へ行くと、過去の記憶を見せられます。
戦いにまきこまれて負傷したアグナルを、イドゥナが助けようと懸命に助けを呼んでましたね。
それが「Ah~AhAh~」の声だったのですね。
さらにはイドゥナが「愛する子よ、おかえり」と呼び掛けます。
この場面から、「エルサを呼んでいた声の正体は、母親イドゥナだった」ということが、明確に分かります。
【声の正体・根拠3】父親アグナルも聞いた
『アナと雪の女王2』で「Ah~AhAh~」の謎の声を聞くことができたのは、3人です。
- 死にかけた若き日のアグナル
- 火の精霊
- エルサ
映画冒頭で、父親のアグナル国王は、幼いエルサとアナに次のことを話します。
- 若い頃、ノーサルドラの民と戦争になった
- アグナルは巻き込まれて、死にかけた
- 死にかけた時に「あの声」を聞いた
- 誰かが助けてくれたが、誰なのかは分からない
アグナル国王が「あの声を聞いたんだ」と語った時に、「Ah~AhAh~」という声が入りました。
アグナル国王も、エルサと同じ声を聞いていたんですね。
アグナルが死にかけたのは、エルサが生まれるずっと前のこと。
なので、「謎の声は、エルサ自身の声」という可能性はなくなります。
誰の声だったのかは、やはりアートハランで明らかになったわけですね。
【声の正体・根拠4】「Show Yourself」の歌詞
『アナと雪の女王2』では、「Show Yourself」という劇中歌があります。
「Ah~AhAh~」と呼び掛けてくる声に対して、エルサが「あなたは誰なの?姿を見せて」という感じで歌う歌ですね。
この歌の歌詞にも、母親をほのめかすような言葉がいろいろとあるのです。
Something is familiar
Like a dream I can reach but not quite hold
直訳すると
「よく知ってる何か、手は届くけれどしっかりと抱きしめられない夢みたいな何か」
という意味。
何と言っても「familiar」という言葉はヒントになりますよね。
「ファミリー(家族)」と語源は同じですしね。
I’m arriving
And it feels like I am home
直訳すると、
「もうすぐたどり着くわ なんだか我が家にいるみたいな気分」
という意味です。
やはり、エルサは声に「家」とか「家族」に近いものを感じているわけです。
だからアナに「悪い人じゃない。いい人よ」と言ったのですね。
「Ah~AhAh~」は女性の声なので、「女性の家族」と考えると
- アナ
- イドゥナ王妃
のどちらか、ということです。
- アナと一緒にゲームしている時にも声が聞こえた
- アナには声が聞こえない
ということから、消去法で「イドゥナ王妃」が残るというわけです。
極めつけは、「Show Yourself」の最後のパートを、エルサとイドゥナが二人で歌っています。
「わたしを呼ぶあなたは誰?姿を見せて」とエルサが歌います。
そして最後はイドゥナと掛け合いしながらハモるのです。
劇中歌からも「声の正体はイドゥナ」であることが分かります。
【アナと雪の女王2解説】母親も実は精霊だった?
母親も第5精霊だった?
「エルサを呼ぶ声の正体は、お母さんのイドゥナだった」と前述しました。
4つの根拠を呼んで、「母親のイドゥナも精霊だったのでは?」と思った人もいるのではないでしょうか。
母親イドゥナの「Ah~AhAh~」の声は、
- 精霊(ブルーノ等)には聞こえている
- 娘のアナ(普通の人間)には聞こえない
- 第5精霊のエルサには聞こえる
ということから、「イドゥナは精霊」であることのほのめかしに感じますよね。
「イドゥナが先代の第5精霊で、エルサが新・第5精霊ってこと?」と思いますよね。
イドゥナが精霊ではなく人間の根拠は?
いろいろ考えた結果、個人的には「イドゥナは精霊ではなく人間」だと結論しました。
というのも、
- 死にかけたアグナルも、「Ah~AhAh~」を聞いている
- ダークシーで水の精霊ノックに殺された
- イドゥナはノーサルドラの由緒ある家柄
- 子どもの頃から精霊と親しく遊んでいた
からです。
死にかけたアグナルも「Ah~AhAh~」を聞いてるので、声を聞けるのは精霊だけとは限らないと分かります。
もしかすると、「死にかけた」という特別な状況が影響している可能性はありますが。
【考察1】ダークシーで水の精霊に殺された
アグナルとイドゥナは、アートハランへ行く途中、ダークシーで遭難しました。
水の精霊ノックに、海に引きずり込まれてしまったのですね。
もしもイドゥナが第5精霊なら、精霊が精霊を殺したことになります。
精霊は、人間同士が争うのを嫌いますよね。
そんな精霊が、「仲間を殺すだろうか?」と考えると疑問が残ります。
そのため、やはりイドゥナは人間と考えられそうです。
【考察2】ノーサルドラの由緒ある家系の生まれ
またイドゥナが人間であるという根拠は、イドゥナがノーサルドラの由緒ある家系の娘ということ。
民話や神話で「由緒ある家系」というと、先祖はだいたいが「神官」とか「シャーマン」なのです。
そういうスピリチュアルな特殊能力をもった家系が、王などの高貴な人とされるのですね。
ノーサルドラは、もともと自然と共に生きる民族。
リアルの世界でいうと、ネイティブアメリカンとかのインディアンみたいな民族に近いでしょう。
シャーマンの家系だとすると、精霊たちと交信できても不思議ではありません。
実際、若き日のイドゥナが、風の精霊ゲイルと楽しく遊んでいるシーンが、冒頭で出てきます。
つまり、イドゥナは子どもの頃から精霊たちと、意思疎通できたと考えられます。
アグナルが死にかけた時に、イドゥナは「Ah~AhAh~」と呼んでいます。
誰を呼ぼうとしたかというと、精霊のはずなのです。
なぜなら、
- イドゥナは精霊と親しい
- 「Ah~AhAh~」は精霊にはよく聞こえる声
からですね。
精霊に頼んで、アグナルを助けてもらったはずなのです。
で、精霊は「敵を助けるなんて、素晴らしい」と讃えたという展開なのですね。
精霊と親しいイドゥナは、人間のアグナルと結婚しました。
敵を助けたイドゥナを祝福して(あるいは見込んで)、精霊たちは娘のエルサを「第5精霊」にしたわけですね。
以上のことから、
- イドゥナは人間
- エルサは第5精霊
と言えそうです。
「あのイドゥナの娘だから」と見込んで祝福し、エルサを精霊に抜擢したのではないでしょうか。
【アナと雪の女王2解説】謎の声の声優はノルウェーのオーロラ
エルサを「Ah~AhAh~」と呼ぶ声は、ちょっと浮世離れした、とても透明感のある声ですよね。
一体誰なのかというと、ノルウェーのシンガーソングライターのオーロラさんです。
オーロラのwikiプロフィール
- 出生名:オーロラ・アクスネス
- 生年月日:1996年6月15日
- 年齢:25歳(2021年現在)
- 職業:シンガーソングライター
- ジャンル:エレクトロ・ポップ
オーロラの生い立ち
オーロラさんは、ノルウェイの自然豊かな町に生まれ育ちました。
父親はサラリーマンで、母親は助産師。
3人姉妹の末っ子です。
音楽一家というわけではありませんが、6歳から音楽をはじめます。
屋根裏部屋の電子ピアノの鍵盤を押してみたことがきっかけでした。
9歳のときには、曲に歌詞をつけて歌うようになります。
オーロラさんは、もともとは医者や物理学者になるつもりで、音楽は好きな趣味として楽しんでいました。
しかし、中学最後の音楽の授業で自作の曲を歌ったところ、同級生がfacebookに動画をアップロード。
それをノルウェイの会社が聞いてオファーし、17歳の時にデビューしたのです。
下がその時の動画ですね。
自作の「I had a dream」を歌っています。
影響を受けたミュージシャンとして
- エンヤ
- レナード・コーエン
- ボブ・ディラン
を挙げています。
エンヤの影響を受けているというのは、納得いきますね。
2016年の20歳の時には、デビューアルバムをリリース。
その後ヨーロッパツアーを行い、アメリカのTV番組にも出演するようになります。
さらには2019年に、アジアツアーも行い、順調に活動の幅を広げていきます。
2019年には『アナと雪の女王2』の「Into the unknown」でバックボーカルに抜擢。
アカデミー賞授賞式では、イディナ・メンゼルや松たか子さんとも一緒に歌っています。
松たか子さんが世界のエルサと共に歌唱!#アカデミー賞 授賞式『アナと雪の女王2』pic.twitter.com/lnt7eJx80D
— Dtimes Drama (@DtimesDrama) February 10, 2020
とても神秘的というか、人間というよりも「精霊の声」という感じがしますよね。
『アナ雪2』の雰囲気やテーマには、ぴったりの声と言えそうです。
なお、『アナ雪2』の日本語版でも、吹き替え声優なしで、オーロラさんの声をそのまま使っています。
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『アナと雪の女王2』を観て、「他にアナ雪の作品はあるの?」と思った人もいるのではないでしょうか。
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長編 | アナと雪の女王 | ● | ● |
アナと雪の女王2 | ● | ● | |
短編 | アナと雪の女王/ 秘められた神話 | ● | |
アナと雪の女王/ 家族の思い出 | ● | ● | |
アナと雪の女王/ エルサのサプライズ | ● | ||
アニメーション | LEGOアナと雪の女王/ オーロラの輝き | ● | |
ボーナスコンテンツ | 未公開シーン:雪と氷の力 | ● | |
イントゥ・ジ・アンノウン マルチ・ランゲージ・メドレー | ● | ||
Disney+ オリジナル | イントゥ・ジ・アンノウン ~メイキング・オブ・ アナと雪の女王2 | ● |
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※当記事の情報は、2022年4月14日現在です。
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【アナと雪の女王2】声の正体の解説まとめ
『アナと雪の女王2』では、不思議な声が「Ah~AhAh~」と歌うようにエルサを呼びます。
声に導かれてエルサは、伝説の川アートハランまで未知の旅をしますね。
- 謎の声の正体は、母親のイドゥナだった
- 共同監督のジェニファー・リーが、メイキング動画で声の正体を明かしている
- 劇中での声の正体のヒントは
アートハランが見せてくれた過去
父親アグナルも死にかけた時に聞いた
「Show Yourself」の歌詞 - イドゥナ自身は人間で、精霊ではない
- 謎の声の声優は、ノルウェイのシンガーソングライター・オーロラさん
というのが、この記事のまとめです。