2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』前回は、全成が呪詛の木人形を置き忘れるところで終わりました。
この記事では、『鎌倉殿の13人』の
- 第30回のネタバレあらすじ
- 見どころと「どこまで史実?」解説
- ドラマの感想
を、源平マニアのブログ主がまとめました。
ドラマを予習したい方、他の人の感想を知りたい方はぜひご覧ください
1話~最終話まで、以下のリンクで全放送回のネタバレあらすじを読めます。
【鎌倉殿の13人】来週のネタバレあらすじを最終回まで!考察や解説まとめも!
この記事は、主に公式ガイドブックを資料にまとめました。
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【鎌倉殿の13人】前回の振り返り・今回の要点
前回のプチ振り返り
前回の内容を簡単に振り返ってみましょう
- 早くも三代目鎌倉殿のデッドヒートレース
- りくに頼まれて、全成が頼家を呪詛
- 頼家が伊豆で名裁き
第30話の要点
今回の要点をまとめました。
- 全成が呪詛の罪で、流罪の後に死罪となる
- 北条と比企の対立が激化
- 頼家が意識不明の重体になる
くわしいあらすじは、次章をご覧ください。
【鎌倉殿の13人】第30回ネタバレあらすじ(8/7)
全成が呪詛を尋問される
建仁3(1203)年3月、義時の弟・時連は名前を「時房」と改名します。
蹴鞠の時に、床下に転がった毬を取ろうとして、平知康が呪詛の木人形に気づきます。
折あしく、頼家は急病で寝込んでいました。
比企能員は、頼家に呪詛の木人形を見せ、「突然の病気の病の原因はこれ。心当りは一人しかおりませぬ」と言います。
頼家は怒りに震えますが、叔父の全成の仕業とは信じられません。
大江広元は、義時に全成が疑われていることを教え、時政がからんでいるのではないかと心配します。
義時は大急ぎで全成の家へ行き、問いただしますが、全成も実衣も否定。
義時は、頼家から呼び出されても決して認めてはいけないと忠告します。
しかし、先手をうっていた比企能員は、頼家に命じられたと言って館をあらため、呪詛の道具を押収。
詮議にかけられても口を割らない全成は、監禁部屋で手荒な扱いを受けます。
全成が流罪になる
義時は、「ご自分のやったことが分かっているのですか?」と時政に詰め寄ります。
時政は責任を感じ、名乗り出て全成を許してもらおうと考えました。
義時は、「それこそ比企の思うつぼ」と制し、畠山重忠と考えた作戦を語ります。
- 戦支度を整え、比企が攻めてくれば応じる構えを見せる
- 他の御家人たちは、戦や比企の勝利を望まないだろう
- 北条が声を掛ければ、御家人たちは仲裁の立場をとるに違いない
- 実衣は、政子にかくまってもらう
義時は、「全成殿の次に捕らえられるのはお前だ」と言って、三浦義村と和田義盛に声を掛けます。
多くの御家人に声を掛けて、仲裁してもらおうとしたのでした。
頼家の側近たちが、実衣をひきわたすよう政子の部屋にやって来ますが、小競り合いの末、諦めて帰っていきます。
また、頼家のもとに全成の助命歎願の申し状が届き、話し合いとなりました。
頼家は、政子に免じて実衣の罪は問わず、全成は常陸へ流罪とします。
全成が死罪になる
https://twitter.com/nhk_kamakura13/status/1470244593492844547
ある日、宿老たちは御家人たちの所領の配分について、評議をしていました。
頼家の所領分配のやり方に、御家人たちから不服の声があがっていたのです。
比企能員が頼家に御家人の不満を伝えると、頼家は比企が手本を示して、比企の所領を分け与えるよう言います。
比企能員は怒り、常陸の全成に会いに行きます。
そして、頼家が実衣をひどく疑っていて、身が危ういと嘘を言い「守ってあげなさい」と呪詛の道具を渡します。
全成は悩みますが、呪詛の道具に手を出してしまいます。
事はすぐに発覚し、能員は「全成の謀反だ」と騒ぎ立てたため、頼家は全成を死罪に処したのでした。
頼家が意識不明の重体に
義時は、讒訴や死罪の連鎖をとめるには、比企能員と対決するしかないと覚悟を決めます。
義時は、能員と話し合いの場をもちました。
義時が「今、最も鎌倉殿に死んでほしいのは、あなたです。意のままにならない鎌倉殿に、もはや用はない」と比企の腹のうちを見抜きます。
すると能員は、自分が推す一幡が鎌倉殿になれば、武士の頂点にたてるから、力を貸さないかと打診。
義時は、話を断り、頼家の名前を呼びます。
実は、比企の魂胆を聞かせようと、頼家をひそかに招いていたのです。
しかし、このとき頼家は意識不明におちいって、話し合いの場に来ることができませんでした。
【鎌倉殿の13人】第30話の見どころ・史実解説
第30話の見どころ
第30話のみどころは
- 阿野全成の最期
- 北条義時と比企能員の対決
ではないでしょうか。
ドラマだと、頼朝の時代から全成は、よく呪詛を請け負っていました。
頼朝の弟たちは、何だかんだと罪人みたいになって次々死んでいきましたが、全成もついに最期を迎えます。
ドラマでは、ドジなところがあって憎めない感じの全成でしたし、
りくと時政に巻き込まれた感が強かったので、「かわいそう…」と思う視聴者も多そうです。
北条家と比企家の争いぶりも激化してきて、比企の乱のフラグが立ち始めた感じですね。
【解説】史実との違い
史実との違いが気になるのは、全成の最期です。
ドラマでは、りくと時政が全成に呪詛を頼んでいます。
ドジった全成が、御所の床下に置き忘れた呪詛の人形が見つかって、捕まってしまいます。
その顛末には、比企能員が深く関わっていました。
全成が、謀反の疑いありとして流罪の後に死罪となったのは事実です。
しかし、謀反の内容などについては、伝わっていません。
- りくと時政に頼まれて呪詛した
- 呪詛が発覚して捕まった
- 比企能員が、常陸まで押しかけて陥れた
というのは、ドラマの演出ですね。
頼家は、実衣を取り調べようとしましたが、りくや時政は何の尋問もなかったようです。
時政と全成が一幡を推していたという事実にからめて、「時政とりくが呪詛を頼んだ」という演出にしたのでしょう。
ドラマだと、全成は柔らかい雰囲気の優男ですが、史実では荒くれ者として有名で、悪禅師と呼ばれていました。
元々、評判の良くない人だったんでしょうね。
『吾妻鏡』の1203年のページを見ると、
- 3/10 頼家が病気で臥せる
- 3/14 頼家の体調が回復
- 5/19 全成に謀反ありとして監禁される
- 5/20 頼家が使者をたて実衣の引き渡しを依頼し、政子が拒否
- 5/25 全成が常陸に流罪になる
- 6/23 全成が誅殺される
- 6/24 全成の息子を誅殺するため、大江能範が上洛
- 7/20 頼家が急病
- 7/23 頼家の体調が悪化。卜占では「霊神の祟り」
- 7/25 「16日に全成の息子を誅殺した」と報告が入る
- 8/7 頼家が病に苦しむ
全成が流罪になってから誅殺されるまで、1カ月ばかりあります。
その間に、仲間がいたのかなど色々調べられたはず。
政子は「全成が2月に駿河国へ行ってから、連絡をとってないから、怪しいことは何もない」
と言って、妹の実衣を引き渡しませんでした。
史料からすると、全成とその息子が謀反を企てたとなっています。
そして、頼家の病は日を追って悪くなっていきます。
ドラマではラストで、義時が比企能員と話し合いの場を持ちますが、ドラマの演出ですね。
義時は主人公なので、視聴者の反感を買うわけにはいきません。
ストーリー的にも「義時の言うことは、もっともだ」みたいな流れが必要です。
そのため、比企能員が史実よりもかなり腹黒い狸にされてる印象があります。
【鎌倉殿の13人】第30話の感想
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【鎌倉殿の13人】30話ネタバレあらすじと感想まとめ
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