2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第19話は、義時が去っていく義経を見送るところで終わりました。
この記事では、『鎌倉殿の13人』の
- 第20回のネタバレあらすじ
- 見どころと「どこまで史実?」解説
- ドラマの感想
を、源平マニアのブログ主がまとめました。
ドラマを予習したい方、他の人の感想を知りたい方はぜひご覧ください
1話~最終話まで、以下のリンクで全放送回のネタバレあらすじを読めます。
【鎌倉殿の13人】来週のネタバレあらすじを最終回まで!考察や解説まとめも!
この記事は、主に公式ガイドブックを資料にまとめました。
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【鎌倉殿の13人】前回の振り返り・今回の要点
前回のプチ振り返り
前回の内容を簡単に振り返ってみましょう
- 鎌倉と法皇が、義経を取り合う
- 法皇が頼朝追討の宣旨を出す
- 義時が京都守護となって、法皇と交渉
第20話の要点
今回の要点をまとめました。
- 藤原秀衡が病死してパワーバランスが崩れる
- 義時が藤原泰衡を謀略にはめる
- 義経が自害
くわしいあらすじは、次章をご覧ください。
【鎌倉殿の13人】第20回ネタバレあらすじ(5/22)
義経を庇護する藤原秀衡が死去
1187年。源義経は、かつて庇護してもらっていた平泉の藤原秀衡を頼ります。
秀衡は奥州で強い勢力をほこっていました。
平家が滅亡した今では、頼朝の最大の脅威は奥州藤原氏です。
10月に秀衡は病で亡くなります。
秀衡は、嫡男の国衡ではなく次男の泰衡に跡を継がせるつもりでした。
「泰衡、国衡、兄弟で力を合わせよ。二人の間にひびが入った時、この平泉は滅ぶ」と仲の悪い兄弟に言い残したのでした。
義時が平泉で義経と会う
1189年4月。奥州が気になる北条義時は、平泉に行きたいと頼朝に申し出ます。
頼朝は「泰衡に取り入り、たきつけて九郎を討たせる」と言います。
泰衡が独断で義経を討てば、頼朝が平泉を討伐する大義名分ができます。
鎌倉の敵をすべて滅ぼせば、新しい世を作れるというのが頼朝の考えでした。
義時は平泉へ赴き、藤原泰衡・国衡と対面します。
「九郎殿は、鎌倉殿に謀反を企んだ罪人。かくまえば泰衡殿も同罪となりますぞ」
という義時に、泰衡は「今の九郎殿に謀反の気持ちはありません。会えば分かります」と返します。
義時が義経に会いに行くと、義経は妻の郷(さと)と畑仕事をしていました。
義経は「平泉に手を出して見ろ。決して許さない」と義時に釘をさすのでした。
翌朝、義時は再び義経に会いに行きました。
義時は「静さんのことは残念でしたね」と義経に話しかけます。
捕まった静御前は鎌倉へ送られ、妊娠していることが知られてしまいます。
そして生まれた子は男児だったため、殺されてしまうのです。
その後、静御前は行方知れずになっていました。
静の顛末を知った義経は怒り、刀でカカシを切り捨てます。
離れた場所で義経の様子を見ていた義時は、思惑通りに義経をたきつけられたと満足するのでした。
義時が藤原泰衡をそそのかす
翌日、義時はまた泰衡に会い、「義経は国衡と挙兵するだろう」と忠告。
泰衡は「私は鎌倉殿に盾突くつもりはない」と明言します。
義時は、敵意がないことを証明するために、義経の首を取り、鎌倉殿に送り届けるよう迫ります。
泰衡はさっそく戦支度をし、義経の館を囲います。
その頃、義経は義時を館に招いていました。
義経は、義時の謀略を見破っていたのです。
「それが分かって何故…」と絶句する義時に、義経は「この首で平泉が守れるなら本望だ」と言うのでした。
義経は、完璧な鎌倉攻略の作戦を考えていました。
その方法を書いた文を託し、義時を逃がします。
1187年6月13日、義経の首が鎌倉に届きます。
頼朝は「九郎、九郎、すまぬ」と言って泣いたのでした。
【鎌倉殿の13人】第20話の見どころ・史実解説
第20話の見どころ
第20話のみどころは
- 謀略家となっていく義時
- 討ち取られる義経
ではないでしょうか。
伊豆にいた頃の北条義時は、戦には興味がなく、年貢の勘定をするのが好きでした。
しかし兄の宗時が亡くなると、「坂東武者の世をつくり、頂点に北条が立つ」という遺志を継ぐ決意をします。
頼朝が挙兵して間もない頃は、上総広常を「坂東武者の世にしたい」とストレートに説得。
しかしドラマも中盤になると、「謀略家」という腹黒い感じが出てきましたね。
今はまだ主君・頼朝が生きていますが、死んだ後にどう変化していくのか、注視したいところです。
また、3年前はいまをときめく華々しい武将だった義経が、平泉ではお百姓となっています。
この落差というか、凋落ぶりも平家物語の「栄枯盛衰 盛者必衰」の視点で観れば、見どころと言えそうです。
【解説】史実との違い
第20話のドラマは、どこからどこまでが史実なのか、確認しておきましょう。
藤原秀衡が義経をかくまった
藤原泰衡が義経を襲撃した
泰衡が義経の首を鎌倉に送った
のは事実です。
史実と異なるのは、
義時が、平泉に交渉に行った
義経が、義時に鎌倉攻略法の文を託した
- 里が静御前を殺すために、京都で義経を襲わせた
というところで、ドラマの脚色でしょう。
義経が百姓仕事をしていたというのも、演出ではないかと思います。
ちなみに、義経は武将なので、討たれる前に自害しています。
また、ドラマでは頼朝が義経の首桶を抱いて泣きますが、あれもドラマの演出です。
「頼朝が泣いた」という話は、後世に伝わっていません。
頼朝の性格だと泣くというよりも安堵したのではないかと思います。
義経が平泉に逃げて秀衡が病死した後、頼朝は義時ではなく朝廷を通して、再三「義経を討て」と催促しています。
朝廷から「頼朝自身で討て」と宣旨を出されると、頼朝は非常に困った立場になります。
なぜなら、戦の天才・義経が、奥州の覇者で経済力のある藤原家と組むと、鎌倉が負けるかもしれないからです。
そこで、義経と藤原泰衡たちを仲たがいさせる作戦に出たのですね。
頼朝は、「亡き母を供養するために五重塔を造るので」とか「厄年で殺生できないので」とか言い訳して、
朝廷に「藤原氏よ、義経を追討せよ」と宣旨を出させたのです。
再三しつこく「追討せよ」と言われて、泰衡は根負けして義経を襲撃します(衣川の戦い)。
そして義経の首を鎌倉に送ります。
しかし「これまで罪人・義経をかくまっていた罪は重い」として、結局は藤原氏も滅ぼされてしまうことになるのです。
平泉で三代にわたって栄華をきわめた藤原氏も「諸行無常 盛者必衰」となったのでした。
さて、毎回言ってますが、ブログ主は大の義経ファン。
もちろん平泉にも旅行したことがあります。
義経が暮らしていた衣川館跡地には、高舘義経堂があります。
お堂の中には、鎧兜などが置いてありました。
館からは衣川が見下ろせます。
芭蕉の「夏草や つわものどもが夢の跡」という雰囲気が、今でもしますよね。
藤原泰衡の手勢500人に館を囲い込まれると、武蔵坊弁慶ら十数人の家人は次々と討たれました。
弁慶が矢面にたつ「弁慶の仁王立ち」という最期のエピソードは有名ですね。
弁慶たちが時間稼ぎをしている間に、義経は妻と娘を殺し、自分も自害したのでした。
ちなみに、弁慶のお墓は中尊寺の参道入口にあります。
国道1号線の真横で、排気ガスがもうもうとしているところにあったので、結構驚きました。
中尊寺に行かれることがありましたら、こちらもお参りしてみてくださいね。
中尊寺の金色堂は、実に絢爛豪華できらびやかですので、一見の価値ありです。
藤原秀衡を頂点とした藤原家の繁栄ぶりが、よく分かります。
義経の妻子や子孫については、別の記事にまとめましたので、ご参照ください。
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【鎌倉殿の13人】20話ネタバレあらすじと感想まとめ
- 藤原秀衡が病死してパワーバランスが崩れる
- 義時が泰衡を謀略にはめる
- 義経が藤原泰衡に討たれる
- 義時が平泉に行ったのは史実ではなくドラマの演出
- 義経が義時に鎌倉攻略法を託したのも史実ではない