2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第24話は、巻狩りから無事帰還した頼朝が、範頼に怒るところで終わりました。
この記事では、『鎌倉殿の13人』の
- 第24回のネタバレあらすじ
- 見どころと「どこまで史実?」解説
- ドラマの感想
を、源平マニアのブログ主がまとめました。
ドラマを予習したい方、他の人の感想を知りたい方はぜひご覧ください
1話~最終話まで、以下のリンクで全放送回のネタバレあらすじを読めます。
【鎌倉殿の13人】来週のネタバレあらすじを最終回まで!考察や解説まとめも!
この記事は、主に公式ガイドブックを資料にまとめました。
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【鎌倉殿の13人】前回の振り返り・今回の要点
前回のプチ振り返り
前回の内容を簡単に振り返ってみましょう
- 巻狩りで、曽我兄弟が工藤祐経を討つ
- 頼朝が死んだという誤報で、鎌倉御所が大騒ぎ
第24話の要点
今回の要点をまとめました。
- 範頼が謹慎の末、善児に暗殺される
- 義時と比奈が結婚する
- 頼朝が、大姫を入内させようとするも夭逝
くわしいあらすじは、次章をご覧ください。
【鎌倉殿の13人】第24回ネタバレあらすじ(6/19)
範頼が謹慎・幽閉される
頼朝と万寿が無事に御所に戻ると、政子をはじめ家族はみな安堵しました。
家族が下がった後、頼朝、義時、大江広元、安達盛長で協議を始めます。
広元は、義時に三善康信が朝廷に送ろうとした後継者についての書状を見せます。
梶原景時が、使者を途中で取り押さえ、頼朝に差し出していたのでした。
義時は、混乱を収めるためでしょうと範頼をかばいます。
しかし、広元は「なぜああまで急いで跡を継ごうとされたのか解せません」といぶかしみます。
そのため、頼朝は疑心暗鬼になったのでした。
困った範頼は、頼朝へとりなしてもらおうと、跡継ぎを最初に言い出した比企能員に会いに行きます。
しかし、能員は仮病をつかって会おうとしません。
義時は、比企が絡んでいるのではと疑い、「はっきり鎌倉殿に言った方がいい」と範頼に助言します。
しかし、範頼は「すべては私の一存でやったこと」と責任を背負おうとします。
範頼は、起請文を書いて身の潔白を示すことにしました。
しかし、広元が起請文に偽りがあるなどと難癖をつけ、頼朝も厳しく追及。
範頼は次第に釈明するのが虚しくなってしまいます。
そんな範頼を、頼朝は野心があったからだとみなし、謹慎を命じます。
安達盛長は、頼朝の乳母である比企尼に間をとりなしてほしいと頼みました。
政子や比企尼は、範頼は謀反を起こすような人ではないと、頼朝に進言。
しかし、「疑われるようなことをしただけでも罪だ」と頼朝は頑なに拒みます。
比企尼は、頼朝の心優しい少年時代をふりかえって「立場は人を変えますね」と寂しく言うのでした。
範頼は、死罪を免れて伊豆の修善寺に幽閉・謹慎となりました。
また、岡崎義実は頼朝襲撃の関与を疑われましたが、これまでの功績が大きかったため、罪を免れ出家を命じられたのでした。
事件が決着すると、義時と比奈は一緒に暮らし始めます。
穏やかな日々でしたが、義時は頼朝の頑なさや制裁に納得がいかず、気持ちが落ち着きませんでした。
大姫の縁談
後白河法皇の崩御により、大姫の後鳥羽天皇への入内は棚上げになっていました。
そこで頼朝は、京で勢力を伸ばしている一条家の嫡男・高能(たかよし)に嫁がせようと考えます。
しかし大姫は、会いに来た高能に「いいなずけがいる」と言って、縁談を断ってしまいます。
「何とかしろ」と頼朝にいわれた政子は、全成に卜占で義高の霊魂を呼び出し、説得するよう頼みます。
しかし大姫は、全成の芝居だと見抜き、よけいに心を閉ざしてしまったのでした。
大姫は、義高の話をもっと聞きたいと願って、巴御前を尋ねます。
巴は大姫とひとしきり話をした後に、「生きているかぎり、前へ進まなければならないのです」と諭すのでした。
一歩踏み出す勇気が出た大姫は、頼朝と政子に「帝のお后となる話を進めてください」と申し出ます。
大姫が早逝
https://twitter.com/nhk_kamakura13/status/1527878105091788800
建久6(1195)年3月、頼朝は元服した頼家、政子や大姫とともに上洛します。
後白河法皇の寵姫で、いまだに権力のある丹後局に会うのが目的でした。
丹後局は、にこやかではあるものの、政子と大姫を田舎者と見下した態度です。
また、関白と中納言の娘たちが、すでに帝の子をみごもっていると教えます。
丹後局のきつく冷淡な態度に、大姫はおびえてしまいます。
頼朝は頼朝で、東大寺の再建の功徳をほめたたえられる予定を反故にされるという目にあっていました。
頼朝一家が冷遇されたのには、理由がありました。
頼朝と親しい九条家と、勢力をつけてきた土御門家が権力争いをしていたからです。
その夜、大姫はそっと寝所を抜け出したのでした。
その頃、三浦義村は京の別の宿所で、物思いをしていました。
大姫が入内すれば、北条家はますます力をつけるでしょう。
かつて格上だった三浦家は北条の下となったまま、さらに差がつきそうです。
すると、そこへ濡れそぼった大姫が現れ、倒れてしまいます。
大姫は高熱を出し、鎌倉へ戻っても容体は悪化したまま、入内の話は延期となりました。
そして、2年後の建久8(1197)年7月、政子の看病もむなしく大姫は亡くなってしまいます。
しかし頼朝は諦めません。
大姫の幼い妹・三幡を入内させようと決意したのでした。
頼朝の命で、善児が範頼を殺害
頼朝は、大江広元を呼び「誰かがわしを呪っている」と言います。
大姫が病死したのは、範頼が呪詛をしているからだと考えたのです。
範頼を生かしておくべきではなかったと後悔した頼朝は、善児に範頼を殺害させます。
範頼が村人たちもろとも殺されるのを、村娘のトウが見ていたのでした。
範頼を排除してもなお、頼朝は熟睡できません。
天に守られた命が残り短いことを、頼朝は察して不安にさいなまれるのでした。
【鎌倉殿の13人】第24話の見どころ・史実解説
第24話の見どころ
第24話のみどころは
- 疑心暗鬼の塊になる頼朝
- 大姫の儚い最期
- 善児による範頼暗殺
ではないでしょうか。
中学生の頃から源平ファンで、典型的な判官びいきのブログ主は、昔から頼朝が好きではありません。
けれど、『鎌倉殿の13人』を見ていると、
「自分のポジションを守ることに必死で、常に誰かを恐れたり疑ったりしては排除する頼朝って、不幸だったのかもなあ」
と思うようになりました。
「信頼できるのは兄弟だけだ」みたいに言ってたのが、優秀な弟ほど排除しています。
仏教的な因果論で言えば、かなり業が深いなあと。
また、大姫が早くに亡くなったのも、元をたどれば頼朝が原因のように思うんですよね。
しかし大姫が亡くなってすぐ、今度は次女を利用することにします。
娘の幸せを願う親の気持ちもあったかもしれませんが、自分優先の感が強いです。
古い体制をひっくり返して、征夷大将軍となり日本を治めるのは、偉業かもしれません。
それくらい他人を踏み台にしなければ、できないことだったかもしれません。
でも、人間としてはずいぶんと課題を抱えているように思えます。
「立場は人を変えますね」という比企尼の言葉が、印象的ですね。
【解説】史実との違い
https://twitter.com/nhk_kamakura13/status/1468071523156123651
24話で「どこまで史実?」と気になるのは、やはり範頼と大姫です。
まず、範頼の起請文が気になります。
ブログ主は、『吾妻鏡』の現代語訳本を持っているのですが、範頼の起請文については結構詳しく載っています。
やはり、北条家にとっても重大案件だったのでしょう。範頼は、
朝敵を平らげ忠を尽くして以来、全く二心なく仕えており、御子孫の将来にも、また貞節を尽くす所存です。(中略)
現在も後代も不忠の思いを抱くことはありません。すぐにもこの事を子孫に誡め置くものです。
引用:吉川弘文庫『現代語訳 吾妻鏡6』五味文彦・本郷和人編
と述べ、神仏の名前を書き連ねて、万が一にも背いたら神罰をうけると言っています。
兄に忠誠をつくし、命がけで戦ってきた範頼の切実な思いが伝わってきます。
しかし。
起請文の「参河守源範頼」という署名を見た大江広元は、次のように咎めるのです。
名に源の字を載せている。これはあるいは頼朝と一族であると言いたいのか。
非常に過分な考えである。これがまず起請の失である。
引用:前掲に同じ
広元の怒りを聞いた範頼は、非常に狼狽したそうです。
そりゃそうですよね、自分の名前を署名して、いちゃもんつけられるとは思いませんよね。
ドラマでは、どう描かれるか分かりませんが、『吾妻鏡』通りに演出するのではないでしょうか。
義経ファンのブログ主は、告げ口屋の梶原景時もあまり好きではありません。
しかし、実は大江広元の方が災いの元になってることが多いのでは?と思うようになりました。
佐藤浩市さん演じる上総広常が殺されたのも、大江広元が一枚かんでいましたね。
大江広元は、頼家の時代に「鎌倉殿の13人」の一人に選ばれ、やがてナンバー2にのし上がっていきます。
大江広元の立ち回りのうまさも、ドラマの見どころかもしれません。
13人のメンバーについては、下の記事をご覧ください。
気になる範頼の最期は、『保暦間記』や『北條九代記』によると、誅殺されたとあります。
善児が暗殺するのは、ドラマの演出ですね。
なお、善児と一緒にいたトウという女性は、善児が育てた孤児です。
比企の変の回でも登場しますよ!
また、大姫の入内については、おおむね史実に沿っていると思います。
- 巴御前に相談した
- 雨の夜に寝所を抜け出して、義澄と話した
などは、史料にはないドラマの演出ですね。
大姫については、下の記事をご参照ください。
【鎌倉殿の13人】第24話の感想
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【源頼家】
【北条政子】
【三浦義村】
【比奈】
【源頼朝】
【大姫】
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【鎌倉殿の13人】24話ネタバレあらすじと感想まとめ
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