2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第25話は、頼朝が落馬するところで終わりました。
この記事では、『鎌倉殿の13人』の
- 第26回のネタバレあらすじ
- 見どころと「どこまで史実?」解説
- ドラマの感想
を、源平マニアのブログ主がまとめました。
ドラマを予習したい方、他の人の感想を知りたい方はぜひご覧ください
1話~最終話まで、以下のリンクで全放送回のネタバレあらすじを読めます。
【鎌倉殿の13人】来週のネタバレあらすじを最終回まで!考察や解説まとめも!
この記事は、主に公式ガイドブックを資料にまとめました。
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【鎌倉殿の13人】前回の振り返り・今回の要点
前回のプチ振り返り
前回の内容を簡単に振り返ってみましょう
- 頼家が源氏の娘つつじを正室に迎える
- 頼朝が落馬して瀕死状態になる
第26話の要点
今回の要点をまとめました。
- 頼朝が死に、頼家が二代目鎌倉殿に就任
- 義時が、伊豆へ退く決意をする
くわしいあらすじは、次章をご覧ください。
【鎌倉殿の13人】第26回ネタバレあらすじ(7/3)
頼朝危篤で、御所が騒然
建久9(1198)年、12月末。
頼朝は医師から「神仏がこぞってお助けしても、もってあと数日」と宣告されていました。
嫡男の頼家は、まだ鹿狩りから戻りません。
政子たちは動揺しますが、義時は頼朝が危篤状態であることが外に漏れないよう、次の手をうちます。
しかし、頼家の乳母夫である比企能員に知らせないわけにもいきません。
義時は能員を呼び出し、頼朝が跡継ぎに頼家を望んでいること、頼朝の状態を他言しないよう伝えました。
しかし能員は「いよいよ若君の世だ」と喜び、比企館に戻るとすぐに妻と娘せつに話します。
さらには親友で幼なじみの三浦義澄を呼び出して、頼朝の病状を教えたのでした。
一方、北条館では、りくが時政に比企の勢いが増すと言って、発破をかけます。
りくに詰め寄られた時政は、阿野全成と実衣に「鎌倉殿の跡を継いでくれ」と持ちかけたのでした。
その頃、義時は、大江広元や三善康信らと5人で今後の相談をしていました。
大江広元は、頼家が朝廷から「日本国総守護」の職につけてもらえるよう願い出なければいけないと言います。
しかし、朝廷のしきたりで喪中はその手続きができないため、頼朝がまだ生きているうちに急ぎ対応することに。
義時は、頼家がつつじを正妻に迎え、男児が生まれた時は乳母夫になってほしいと、三浦義村に頼みます。
義村は、「鎌倉殿が考えたことにしてくるなら」と条件付きで承諾しました。
頼朝の葬儀の準備も着々と進む中、ようやく頼家が鹿狩りから戻ってきました。
そして、「わしが跡を継ぐことは決まっているのだから、隠すことはない」と言って、御家人たちに頼朝の危篤を知らせるよう命じます。
御家人同士のパワーバランスを考慮して、足立遠元が御家人たちに知らせる役となりました。
大江広元は、極楽浄土に往生できるよう、頼朝の臨終出家を勧めます。
頼朝の髻(もとどり)を切ると、捨てたと言っていた観音像が髪から出てきたのでした。
頼朝が死に、頼家が二代目を継承
頼朝のそばでうたた寝をしていた政子が目を覚ますと、頼朝はすでに亡くなっていました。
頼朝は荼毘に付されて、骨壺は御所の裏にある持仏堂に納められました。
和田義盛は、「馬に振り落とされたらしいぜ。武士の棟梁が情けない」と残念がりました。
頼朝の死後、後継者に頼家を推す比企能員と、頼家は若すぎるとして異母弟・全成を推す北条時政が対立します。
政子は、頼家に跡を継ぐ意思があるか確かめます。
自信がないとためらう頼家に、政子は「鎌倉を混乱から守れるのは、あなただけ」と言葉をかけます。
頼家は、後継者になることを決意しますが、実は梶原景時から「一度は断れ」と助言されていたのでした。
頼家は、御家人たちを集めて、二代目鎌倉殿を継承すると宣言します。
悔しがる時政を、義時が「鎌倉が栄えてこそ、北条も栄えるのです」と諭します。
義時は、火葬後の広場でたたずんでいると、息子の頼時が来て頼朝の着物の汚れから、「頼朝は気を失って、馬から落ちた」と見立てます。
義時は頼時を褒め、頼朝亡きあと、自分がやるべきことはないと考えて、伊豆に退くことを決意したのでした。
【鎌倉殿の13人】第26話の見どころ・史実解説
第26話の見どころ
第26話のみどころは
- 頼朝の臨終・死に際しての、御家人たちの振る舞い
ではないでしょうか。
「他言無用」と釘を刺しても、あっという間に頼朝危篤の噂が伝わってしまいます。
たぶん、守っていたのは畠山重忠くらいではないでしょうか。
頼朝が亀の前と浮気してるという話も、あっという間に政子の耳に入っていました。
三谷幸喜さんは、人間の性を嫌味なくコミカルに描くのがうまいですよね。
また、鎌倉殿の世代交代という一大事に際して、御家人たちはそれぞれの思惑で行動します。
頼朝の死を喜ぶ比企能員、頼朝の回復を願って真冬に水垢離をとる三浦義澄、
嫁に詰め寄られて別の後継者を立てる時政、ぬかりなく頼家に取り入る梶原景時、
伊豆に退こうとする義時など、行動が対照的で面白いですよね。
三谷幸喜さんの頼朝は、視聴者から嫌われないチャーミングな頼朝でした。
半年間ずっと見てきたので、頼朝ロスになる視聴者も多そうですね。
【解説】史実との違い
https://twitter.com/nhk_kamakura13/status/1468796300929941511
第26話では、源頼朝が亡くなります。
頼朝の死因は諸説ありますが、ドラマでは最も有力な落馬説をアレンジしています。
ラストで頼時が、「先に気を失って、それから落馬した」というシーンがありますが、これはドラマの演出です。
『吾妻鏡』などでは、年末に落馬して、正月明けにそのまま亡くなったことだけが伝わっています。
しかも北条の正史書である『吾妻鏡』だと、頼朝が亡くなった1199年は、頼家が跡をついだという2月から記録が始まってるのです。
頼朝の臨終の様子などは、一切記録されていません。
頼朝が落馬で死んだという話も、12年後になってようやく記録されているのです。
おそらく当時の御家人たちの心境としては、和田義盛がいうように「武士が落馬して死ぬなんて…」という思いだったのではないでしょうか。
特に義経は、平家追討で「鵯越の逆落とし」という偉業を成し遂げています。
「義経と比べて、征夷大将軍ともあろう頼朝は…」と比較したでしょうね。
頼朝の諸説ある死因や死亡年齢などについては、別の記事をご参照ください。
また、気になったのは時政が、「頼家は若いから」と二代目鎌倉殿に阿野全成を推したこと。
頼朝の臨終時点では、時政はとくに頼家が継承することに反対していなかったはずです。
頼家が二代目になってしばらくすると、政治に向いていないことがだんだん明らかになります。
すると、時政は全成とともに実朝をプッシュするようになるんですね。
しかし、それはもっとずっと後の事です。
なので、「二代目鎌倉殿には、阿野全成を」と時政が言ったのは、「後に頼家と対立するよ」「比企と仲悪いよ」という演出なのだろうと思います。
もうひとつ気になったのは、義時の伊豆に隠居宣言です。
伊豆に退くという宣言も、ドラマの演出のはずです。
『吾妻鏡』を読んでみたのですが、義時が伊豆に戻ったという記録は見つけられませんでした。
また、歴史的にも義時は頼朝の死後に頭角を現しますし、幕府が大変な時に義時が政治を離れるとは考えにくいです。
「若い鎌倉殿を、支えていこう」と思う方が、自然ではないでしょうか。
ドラマでは、頼朝が亡くなった時に、御家人たちがそれぞれ色んな動きをします。
主人公・義時は、頼朝の腹心でした。
なので、「頼朝に忠誠を見せる義時」というドラマ演出をしたのではないかと思いました。
【鎌倉殿の13人】第26話の感想
御家人たちの噂「鎌倉殿は馬から振り落とされた」について、衣服の汚れから「馬から落ちる前に意識を失っていたのでは」と推測する泰時。
— 菩提樹 (@der_lindenbaum1) July 3, 2022
これは、将来、公平な裁きをする名執権になるわ…#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/zTphuhfJkN
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【鎌倉殿の13人】26話ネタバレあらすじと感想まとめ
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