大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のタイトル画像

 

2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第22話は、曽我兄弟の仇討ち話が持ち上がるところで終わりました。

この記事では、『鎌倉殿の13人』の

  • 第23回のネタバレあらすじ
  • 見どころと「どこまで史実?」解説
  • ドラマの感想

を、源平マニアのブログ主がまとめました。

ドラマを予習したい方、他の人の感想を知りたい方はぜひご覧ください

1話~最終話まで、以下のリンクで全放送回のネタバレあらすじを読めます。

【鎌倉殿の13人】来週のネタバレあらすじを最終回まで!考察や解説まとめも!

この記事は、主に公式ガイドブックを資料にまとめました。

\裏話が満載/


【鎌倉殿の13人】前回の振り返り・今回の要点

https://twitter.com/nhk_kamakura13/status/1465928652017778704

前回のプチ振り返り

前回の内容を簡単に振り返ってみましょう

第22話プチ振り返り
  • 頼朝と法皇が対面
  • 頼朝が征夷大将軍に任ぜられる
  • 義時が比奈との再婚話を断る
  • 曽我兄弟の敵討ち計画

第23話の要点

今回の要点をまとめました。

要点
  • 巻狩りで、曽我兄弟が工藤祐経を討つ
  • 頼朝が死んだという誤報で、鎌倉御所が大騒ぎ

くわしいあらすじは、次章をご覧ください。

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【鎌倉殿の13人】第23回「狩りと獲物」ネタバレあらすじ(6/12)

https://twitter.com/nhk_kamakura13/status/1468070266244849668

巻狩り開始

義時は、猪や鹿をしとめる大規模な狩りの「巻狩り」に向けて、準備を進めていました。

そして義時は、父親の時政に、曽我兄弟が頼朝への謀反を企んでいると明かします。

坂東各地から御家人たちが集結する中、頼朝は初陣に臨む万寿に出立をうながします。

「自ら獲物を討ち取り、皆々の前で山の神に捧げる。万寿こそが次なる鎌倉殿だと知らしめるのだ」

頼朝が鎌倉を留守にする間は、異母弟の範頼が御所を預かることになりました。

巻狩り初日、万寿は成果をあげられませんでした。

ところが、義時の息子・金剛は小鹿をしとめます。

義時は頼朝に配慮して、喜んで頼朝に報告しようとする金剛を制したのでした。

宿所の仕切りを任されていた時政は、曽我兄弟がいつ敵討ちをするのか気が気でなりません。

仁田忠常に敵討ちの補佐役を頼み、北条の兵を十人ほど預けてしまったことを悔やむのでした。

義時に頼まれた助っ人の畠山重忠が、「鎌倉殿に事情を話して、巻狩りを中止してはどうか」と提言します。

しかし、「源氏の威信にかかわるから、お伝えしても取りやめにはなさらぬ」と時政は首を振るのでした。

比企能員は、姪の比奈を連れてきていました。

北陸育ちの比奈は鹿の生態に詳しく、巻狩りでの鹿の動きを予想するうちに、義時と比奈は打ち解けていきます。

二日目も万寿は獲物をしとめられません。

そこで比企能員が、義時と時政に「動かぬ鹿を用意してほしい」と頼みます。

三日目、金剛が初日に仕留めた小鹿の足に車輪をつけて、御家人がゆっくりと引いていきます。

万寿が狙って射るも外れ、八田知家が陰から放った矢が小鹿に命中。

隠れた場所から鶴丸が紐を引っ張って、小鹿が倒れました。

万寿は大喜びし、頼朝がほめたたえ、御家人たちが喝采したのでした。

しかし、実は万寿はこれが仕組まれた芝居だと見抜いており、「いつか必ず自分の力で仕留めてみせる」と決意します。

曽我兄弟の討ち入り

https://twitter.com/Kazuyatanabe/status/1533422024886226944

5月28日の夜、頼朝は比奈の部屋に忍び入ろうとしますが、盛長が厳しく見張っています。

盛長の目を欺くために、頼朝は工藤祐経に代わりに寝たふりをしてもらうことに。

頼朝が何とか比奈の部屋に忍びこむと、待ち受けていたのは義時でした。

頼朝が比奈の部屋に来るのではないかと警戒して、先回りしていたのです。

「お前は、比奈にその気はないんだろう?」と言う頼朝に、嘘も方便で「良い方とお引き合わせくださったと思っております」と義時。

頼朝は憤然として部屋を出ていき、曽我兄弟の襲撃を心配して、義時は青ざめるのでした。

雨が本降りになった草むらで、曽我兄弟は機会をうかがっていました。

異変に気づいた仁田忠常は、「そっちは鎌倉殿の寝所!何を企んでいる!」と曽我十郎と斬り合いに。

その間に弟の五郎が、頼朝の布団を襲い「源頼朝を討ち取ったり」と叫んだため、御家人たちは大混乱に陥ります。

万寿は報せを聞き、鎌倉の守りを固めるよう命令を下し、義時には真偽を確かめさせ、金剛は側に控えるよう的確な指示を出します。

庭の首のない死体のかたわらで忠常が雨にうたれて泣いていると、「この騒ぎは何じゃ」と頼朝が現れたのでした。

鎌倉御所が誤報で大騒動に

鎌倉では、頼朝襲撃の第一報に政子たちが驚愕します。

りくは冷静で、この機に乗じて挙兵する者が出れば危ういと助言。

範頼は、異母弟の阿野全成にだけ知らせます。

しかし、比企家には万寿まで討たれたという話が伝わっていました。

比企能員は、一族の発展の望みを娘婿の範頼につなごうとします。

能員は御所へ駆け込み、範頼に今こそ誰かが上に立って、鎌倉の不満分子を押さえなければならないと説得。

範頼は「兄上が亡くなったのは本当か?」と念を押します。

そして能員の「鎌倉が滅びますぞ」の言葉で覚悟するのでした。

御所は「まずは鎌倉殿の生死を確認してから」と言う大江広元たちと、

緊急事態だからと範頼を支持する三善康信らの2つに分かれてしまいます。

三善康信は、「朝廷にも頼朝逝去したので、範頼を後継に認めてほしい」と早馬を出してしまったのでした。

義時、敵討ちを裁く

富士野では、曽我兄弟に殺されたのは工藤祐経だと判明。

謀反と表ざたになると、頼朝が不満分子を口封じしたと噂が立つでしょう。

そこで、「謀反を装った敵討ち」として処理することに。

義時は、騒動をあっぱれな敵討ちの美談に仕立て上げ、五郎に巻狩りの場で刃傷沙汰を起こした罪で死罪を言い渡します。

義時は、「やはり鎌倉殿は天に守られております」と感慨深げ。

しかし頼朝は、「いつもと違う。いつもは天の導きを感じたが、昨日は天の声は聞こえなかった。わしがなすべきことはもうこの世にないのか」とショックを受けていたのです。

頼朝が鎌倉に帰ると、大江広元は範頼が「まるで次の鎌倉殿になったかのような振る舞いでした」と注進。

頼朝は、怒りに震えるのでした。

<第24回あらすじ第22回あらすじ>

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【鎌倉殿の13人】第23話の見どころ・史実解説

https://twitter.com/nhk_kamakura13/status/1468433911634145280

第23話の見どころ

第23話のみどころは

第23話の見どころ
  • 巻狩りのコミカルな前半とシリアスな後半の落差
  • 曽我兄弟の仇討ち
  • 頼朝に死亡フラグが立った

ではないでしょうか。

巻狩りの前半は、

  • 万寿に獲物を仕留めさせるために、御家人たちが芝居をうつ
  • 女好きの頼朝が、工藤祐経に自分の身代わりに寝たふりしてもらう

など、コミカルな場面が続きます。

しかし、後半は曽我兄弟の敵討ちで一転して、鎌倉殿が殺されたと富士野も鎌倉も大騒ぎに。

御家人たちのそれぞれの思惑も入り乱れて、範頼が祭り上げられたような恰好になってしまいます。

ここから、頼朝との関係も悪くなかった範頼の凋落が始まるのです。

さらには、「もう鎌倉殿は、天に守られていない」という頼朝死亡フラグも立ちます。

緩急織り交ぜながら、過不足なくうまいこと話が展開していくのが見事ですよね。

頼朝の死因などについては、別の記事をご参照ください。

源頼朝の死因と死亡年齢は?最後は落馬前に脳卒中を起こした?

【解説】史実との違い

https://twitter.com/nhk_kamakura13/status/1533425913030909953

23話は、曽我物語が話の中心に据えられています。

日本三大敵討ちの一つで、戦前は教科書に載っていたため、特に年配の方には大人気です。

曽我兄弟の敵討ちは、『吾妻鏡』と『曽我物語』が大きな史料。

それらを元ネタとすれば、工藤祐経は、別に頼朝の身代わりになっていません

曽我兄弟は、工藤祐経をまっすぐ討ちに行っています。

ただ、五郎が、頼朝も襲おうとしたのは史実なんですよね。

敵討ちなら、「敵討ちである」と名乗りを上げ、工藤祐経ひとりを討てば済むことです。

しかし、実際には数十人の御家人たちが死んでいるため、ただの敵討ちではなかったはず。

三谷幸喜さん流に、曽我物語をアレンジしたと言えるでしょう。

前回の22話にも書きましたが、比奈と義時の関係はだいぶ変えられています

歴史的には、義時が比奈を見初めて1年近くもラブレターを出し続け、猛烈アタックしたのです。

比奈はまったく相手にしていなかったのですが、みかねて頼朝が仲を取り持ったのでした。

なぜ、こんなにも義時と比奈の関係を変えたのかについては、別の記事で考察をまとめていますのでご参照ください。

正室の比奈とは?義時の熱愛で結婚したけど最後は離縁して早逝

範頼については、ドラマだと、比企能員が押し切り、三善康信らが支持したという演出になっています。

『保暦間記』では、頼朝が討たれたという知らせが入った時、範頼が政子に「後にはそれがしが控えておりまする」と言った言葉が謀反の疑いを招いた、とあるようです。

ドラマでは「鎌倉は私がお守りいたす」というセリフになってましたね。

範頼からすれば、安心させてあげたいという思いやりから出た言葉なのでしょう。

しかし、頼朝のように何でも疑う人には、謀反の言葉に聞こえるのでしょうね。

ドラマを観ていると、頼朝は常に自分の立場を心配し怖れ、周りの人たちを疑い続けて、殺したり遠ざけたりしています。

はたから見ると、気の休まることのない人生であり、気の毒だなあと思ったりもします。

ちなみに、頼朝が巻狩りを催したのは、征夷大将軍になったことを示すパフォーマンスでした。

いわゆる祝賀パレードみたいなものですね。

また、天下を治めた頼朝にとって、次の問題は後継者

「万寿は、自分の後を継ぐにふさわしい」と御家人たちにアピールしたかったんですね。

それでドラマでは、頼朝の気持ちを汲んで、御家人たちが万寿を持ち上げているのでしょう。

その本末転倒さが滑稽で、面白いですよね。

曽我兄弟のキャストとプロフィールについては、別の記事をご参照ください。

曽我兄弟キャストは誰?田邊和也と田中俊介のプロフィールも!

<第24回あらすじ第22回あらすじ>

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【鎌倉殿の13人】第23話の感想

https://twitter.com/yosinotennin/status/1535945185892241408

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【鎌倉殿の13人】23話ネタバレあらすじと感想まとめ

まとめ
  • 巻狩りで、曽我兄弟が工藤祐経を討つ
  • 頼朝が死んだという誤報で、鎌倉御所が大騒ぎ
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