2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、後半で「のえ」という女性が登場します。
主人公の北条義時の3番目の妻となる女性です。
歴史的には「伊賀の方」という名前で知られています。
この記事では、
・のえ(伊賀の方)とは、どんな女性?
・のえ(伊賀の方)を演じるキャストは?
について、解説をまとめました。
【鎌倉殿の13人】のえとは伊賀の方!ホントに悪女だった?
のえ(伊賀の方)は北条義時の後妻
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、後半で「のえ」という女性が、北条義時の妻となります。
比企の乱の後に、義時は正室の比奈(姫の前)と離縁するのです。
その後に継室となったのが、のえ(伊賀の方)です。
・父親は、豪族の伊賀朝光
・伊賀朝光は、藤原北家藤原秀郷の子孫
・伊賀守に就任したので、伊賀氏を名乗った
・1190年の頼朝の上洛にも随行している
ドラマ前半には登場しませんが、頼朝の時代から仕えている鎌倉殿の御家人なんですね。
のえと義時が結婚したのがいつか、記録がなく明確にはわかりません。
1203年の比企の乱で、義時と比奈が離縁。
1205年6月に、のえが義時の子を出産。
ということが分かってます。
比企の乱で比奈と離縁した後、割と早い時期に義時は再婚したようです。
のえ(伊賀の方)はやり手の悪女だった?
のえ(伊賀の方)について、記録にくわしく登場するのは、義時の死後の辺りです。
夫の北条義時が急死すると、のえは兄の伊賀光宗と次のことを画策します
・息子の北条政村を執権にする
・娘婿の一条実雅を将軍にする
伊賀氏で政治を牛耳ろうとしたんですね。
伊賀氏は、三浦義村と結託しようとします。
しかし、北条政子がすぐに勘づいて、先手をうつのです。
・義時の長男の北条泰時を、執権にした
・三浦義村に、泰時を支持するよう約束させた
さすがは政子ですね。
これにより、伊賀氏は失脚してしまいます。
ドラマだと、八重や比奈は、ほとんど政治には口を出していません。
そういう点では、のえは権力意識の強い、りく(牧の方)に似た「やり手の女性」の感があります。
また、のえが北条義時を毒殺したという説もあります。
そのため、『鎌倉殿の13人』では「悪女」という扱いなのでしょう。
北条義時は最後は伊賀の方に殺された?『鎌倉殿の13人』ではどうなる?
しかし、実際悪女だったのかどうか、イマイチよく分からないところもあります。
・北条泰時は、伊賀の方をかばっていた
・政子の都合の良いように、『吾妻鏡』に書かれている可能性がある
泰時が、伊賀の方をかばっていたとなると、悪女じゃなかったかもしれませんね。
しかし、ドラマでは悪女説の方がおもしろいので、悪女キャラになったのでしょう。
【鎌倉殿の13人】のえのキャストは菊地凛子!
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、義時の3番目の妻のえを演じるのは、菊地凛子さんです。
6月の段階でキャスティングが発表されていました。
コメントを読むと、『鎌倉殿の13人』の放送が始まってから、キャスティングされたようです。
菊地凛子さんのプロフィールを簡単にまとめてみました。
氏名:菊地凛子
本名:染谷百合子(旧姓は菊地)
生年月日:1981年1月6日
年齢:41歳(2022年8月現在)
出身地:神奈川県
身長:169cm
配偶者:染谷将太
特技:馬術、日本舞踊、手話
菊地凛子さんは、1996年(15歳)にラフォーレ原宿でスカウトされ、モデルとして活動を始めます。
1999年に、新藤兼人監督の『生きたい』で映画デビュー。
その後は、多くの映画やドラマに出演し、国内外で高い評価を得ています。
代表作の映画は以下が知られています。
『バベル』2006年
『スカイ・クロラ』2008年(声優)
『ノルウェイの森』2010年
『47RONIN』2013年
『パシフィック・リム』シリーズ 2013年~
特にハリウッド映画『バベル』では、シカゴ映画批評家協会賞などで
- 新人女優賞
- 助演女優賞
を多く受賞しました。
NHKのドラマだと、2001年の朝ドラ『ちゅらさん』に村山麻衣子役で出演。
大河ドラマは、『鎌倉殿の13人』が初出演です。
どんなのえを演じるのか、楽しみですね!
【鎌倉殿の13人】解説・考察記事の一覧
【北条義時】
【のえ】
【北条政子】
【三浦義村】
【源実朝】
【北条時政・りく】
【畠山重忠】
【比奈】
【善児・トウ】
【キャスト】
【鎌倉殿の13人】のえ(伊賀の方)まとめ
・大河ドラマの「のえ」とは、伊賀の方で北条義時の継室
・のえは、義時が急死した後で、息子の北条政村を執権にしようとする
・のえを演じるのは、菊地凛子さん