2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に登場する伊東祐親の娘・八重は、北条義時の初恋の人です。
第1話から、不幸つづきの八重殿ですが、どういう経過をたどって最後はどうなるのでしょうか?
この記事では、
- 八重殿は、最後どうなる?
- なぜ21話のタイミングで死んだ?
について、解説と考察をまとめています。
ネタバレも含みますので、ご注意ください。
【鎌倉殿の13人】八重殿の最後はどうなる?
『鎌倉殿の13人』の八重はほぼ創作
まず、最初に押さえておかなくてはならないポイントは、
三谷幸喜さんは、2人の女性をミックスして八重に仕立て上げている
ということです。
- 伊東祐親の三女・八重
- 北条義時の側室(泰時の母)の阿波局
この2人は別人のはずですが、三谷幸喜さんは「ひとりの女性」として扱っているのです。
二人ともどんな人生を生きたか、ほとんど分かっていないので、脚本家が自由に創作してるんですね。
伊東祐親の娘・八重は、頼朝の嫡男を産んだ後に、江間次郎と再婚させられます。
分かっているのはそれだけ。
その後どうなったのか、分かっていません。
- 入水自殺した
- 北条氏や千葉氏と結婚した
など諸説ありますが、不明の部分が多いのです。
また、北条義時の妻となる阿波局は、「御所に仕えていた女房」ということしか分かっていません。
義時には、少なくとも4人の妻がいました。
阿波局は、側室です。
しかし、後の三代目執権・泰時を産むので、ドラマでは登場させないわけにはいきません。
三谷幸喜さんは、
「義時が、頼朝の元嫁と再婚したら面白いな。
泰時を産む阿波局は、出自が分からないから、同じ人物ってことにしよう」
みたいな感じだったのかな?と思いました。
- もともと、八重も阿波局も最後どうなったか不明
- ドラマの八重は、ほとんど創作
という状況です。
八重の最期が公式に明らかになったのは、5月27日発売の公式ガイドブック(後半)においてでした。
【ネタバレ】ドラマの八重の最期は川で溺死!
歴史上の人物である八重は、頼朝との子どもを失った後、どのような生涯を送ったのか不明です。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、なんと川で溺死します。
5月29日放送の第21話のラストで、孤児を助けようとして川に流されてしまうのです。
八重は、義時と結婚した後から、孤児たちの面倒をみるようになっていました。
第21話から、鶴丸という孤児の男の子も預かるようになります。
年頃は、義時との息子・金剛と同じくらいでした。
ある時、八重は義村とともに子供たちと河原に遊びに行きます。
そして鶴丸が溺れそうになってしまうのです。
八重は、頼朝との子ども・千鶴丸が川で溺死させられたことを思い出します。
居てもたってもいられなくなった八重は、川に飛び込んで鶴丸を助けます。
慌てて義村が助けたため鶴丸は無事でした。
しかし、八重は川に流されてしまいます。
八重が行方不明になったと知り、頼朝は鎌倉中の御家人を集めて探させます。
全成も祈祷しますが、八重は助かりませんでした。
八重が助けた男の子の名前が「鶴丸」というのは、もちろん亡くなった息子・千鶴丸に掛けての演出でしょう。
八重は、助けられなかった息子を、まるでリベンジするかのようにして鶴丸を助けます。
八重が亡くなる前に、運慶が自分の母親に似てしまったという阿弥陀如来像の奉納シーンがありました。
そのため、なおさら「因果」という仏教の言葉が強調されているように感じますね。
21話のタイミングで八重が死ぬのはなぜ?
さて、八重はなぜ21話というタイミングで死ぬのでしょう?
ブログ主の予想では、
- 義時より早く死ぬ(病死)
- 義時より長く生きる
のどちらかと思っていました。
21話というタイミングで死ぬのは、22話から比奈が登場するからでしょう。
比奈は、比企能員の姪で、「権威無双の女房」と異名をとったほど頼朝に気に入られた美女でした。
そして、義時はこの比奈と結婚して正室にするのです。
歴史的な話としては、義時が熱烈ラブコールするんですよね。
となると、「子どもの頃から義時が大好きだった八重さん」は、ストーリー上差しさわりがでるのでしょう。
「八重の方が先に結婚してたのに、なぜ後から嫁に来た比奈が正室?」
となってしまうからでしょうね。
八重が大好きな義時が、比奈に熱烈アタックするとなると、結構「えー」って感じです。
回を重ねるごとに腹黒くなっていくとはいえ、主人公ですから視聴者からあまり反感を買わないようにという事情もありそう。
もともと八重は、どのような生涯だったかほとんど分かっていません。
三谷幸喜さんの脚本では、「頼朝の元嫁が義時と再婚して、北条泰時を産む」というのが重要だったのではないでしょうか。
八重と阿波局という2人の女性を、ひとつにまとめた格好ですよね。
泰時を産んだ八重には退場してもらい、入れ替わりに比奈が登場するという流れになりました。
八重が義時と結婚した後は、政子との仲も穏やかになりましたよね。
「これで比奈が出てきて、またバチバチの女のマウント仕合になるのかな?」
と思っていたのですが、ならなかったですね。
20話で義経が死に、21話で八重が死ぬとなると、痛手が大きいというか、ロスになる人もいそうです。
大河ドラマが、前半と後半に大きく区切られるのを感じます。
八重と阿波局がひとまとめにされている件については、別の記事をご参照ください。
また、比奈も結婚前は非常に威力をもった女性でしたが、後には悲しいことになっていきます。
「諸行無常 盛者必衰」が短いサイクルで起こるのが、この時代の特徴かもしれません。
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【鎌倉殿の13人】八重殿の最後まとめ
- ドラマの八重は、伊東祐親の娘・八重と阿波局をミックスした人物設定
- ドラマ前半の八重は、頼朝への未練を長く引きずるが、義時の妻になる
- 八重は、5/29放送の第21話で孤児を助けようとして川で溺死する