2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第17話は、武田信義が頼朝に起請文を書くところで終わりました。
この記事では、『鎌倉殿の13人』の
- 第18回のネタバレあらすじ
- 見どころや「どこまで史実?」解説
- ドラマの感想
を、源平マニアのブログ主がまとめました。
ドラマを予習したい方、他の人の感想を知りたい方はぜひご覧ください
1話~最終話まで、以下のリンクで全放送回のネタバレあらすじを読めます。
【鎌倉殿の13人】来週のネタバレあらすじを最終回まで!考察や解説まとめも!
この記事は、主に公式ガイドブックを資料にまとめました。
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【鎌倉殿の13人】前回の振り返り・今回の要点
前回のプチ振り返り
前回の内容を簡単に振り返ってみましょう
- 頼朝を陥れようとした武田親子が自滅
- 源義高が討たれる
第18話の要点
今回の要点をまとめました。
- 平家が壇ノ浦で滅亡
- 後白河法皇が義経を囲いこもうとする
- 頼朝と義経の関係が悪化
くわしいあらすじは、次章をご覧ください。
【鎌倉殿の13人】第18回ネタバレあらすじ(5/8)
義経が大活躍
1185年正月、平家は屋島へと敗走します。
義経は四国から、範頼は九州から攻めて、平家の逃げ道を塞ぎます。
平家は瀬戸内海で必死で抵抗しますが、暴風雨となります。
摂津で足止めされた義経は、梶原景時や畠山重忠の反対を押し切り、大荒れの海を渡って阿波へ向かいます。
梶原景時は見送りながら「九郎義経が天に選ばれた男なら、必ず成し遂げる」と畠山重忠に語るのでした。
義経の船は無事に阿波へ着き、屋島の平家軍を不意打ち。
平家はさらに西へ敗走して、長門の彦島へと逃れます。
梶原景時は、戦況を逐一、鎌倉の頼朝へ報告していました。
勝ち戦続きの義経に、頼朝は「自分の座を狙うかもしれない」と神経をとがらせるのでした。
壇ノ浦の戦いで平家滅亡
壇ノ浦で、義経勢は軍議を開きます。
梶原景時は、「頼朝から総大将になるよう指令が届いた」と報告します。
しかし、義経は自ら指揮を執ると言って譲りません。
梶原景時と義経は、激しく対立することになります。
畠山重忠が「平家はこの戦、死に物狂いで攻めてきます。九郎殿を欠くわけにはいきません」と義経に味方。
比企能員や三浦義澄ら御家人も、義経を支持します。
しかし、実はこの軍議には梶原景時が義経に持ちかけた裏書がありました。
「二人がいさかいを起こし、御家人たちの後押しで義経が大将になる」という筋書きだったのです。
義経は、兄・頼朝の胸中が分かりません。
次の作戦を考えているうちに、掟破りの裏技を思いつきます。
1185年3月24日。北条義時は関門海峡を見下ろす高台に立ち、眼下で繰り広げられる源平の合戦を眺めます。
平家は予想以上に強く、義経の船が囲まれていました。
しかし義経はまったく動じず、船上に仁王立ちし、弁慶が敵の矢の盾となっています。
「敵は十分引き付けた!ためらうことはない。漕ぎ手を射殺せ」
義経の命令に、畠山重忠は「漕ぎ手は兵ではござらん!」と強く抗議。
業を煮やした義経は、自らやを放って平家方の漕ぎ手を射殺します。
別の船で戦っている三浦義澄、比企能員たちは驚愕し、岸で観ている義時や範頼らも息をのみます。
平家方も動揺し、形勢逆転の苦境に陥ります。
平家を率いる平宗盛は万策尽き、安徳天皇をはじめとした一族は、三種の神器とともに海に身を沈めます。
鎌倉で平家滅亡の報告を受けた頼朝は、「九郎がやってくれた!平家が滅んだ!」と政子と喜ぶのでした。
後白河法皇の策略
梶原景時は一足先に鎌倉へ帰り、義経の戦いぶりや京での評判を報告します。
「鎌倉殿を差し置いて、平家のあとは九郎義経の世だと口にする者も」
頼朝は不機嫌になり、義経を鎌倉へすぐ呼び戻そうとします。
しかし、検非違使に任じられた義経は、すぐには京を離れられません。
頼朝は、義経を叱責する文を送ります。
義時は「一日も早く、ご自分の口で弁明なさるべきでございます」と義経に進言。
義経も助言を受け入れて、鎌倉へ戻ろうとします。
しかし、鎌倉へ帰るために検非違使の職を返上しようと、後白河法皇に直訴します。
後白河法皇は、義経が鎌倉へ行ったきり京へ戻らないのではないかと渋ります。
そこへ法皇の寵姫・丹後局が「平宗盛を鎌倉に連れて行く役目を九郎殿にお命じになれば」と提案。
入水したものの死ねなかった宗盛は罪人であるため、検非違使である義経が扱うのが筋。
法皇は、宗盛の処罰は京で行い、必ず義経が京に戻るよう条件をつけます。
「兄の誤解を解き、宗盛を連れて戻ってまいります」と義経は約束してしまうのでした。
頼朝が義経を危惧する
頼朝は、後白河法皇に気に入られている義経が気に入りません。
頼朝の後継者だと勘違いするかもしれないと危惧します。
義時が「九郎殿に野心があるとはとても思えません」と釈明しようとするのを、梶原景時が遮ります。
「九郎殿を鎌倉に入れてはなりません」という景時の進言を受け、頼朝は「九郎には会わぬ」というのでした。
義時が「九郎殿は鎌倉殿に会って話をしたいだけです」と言ってとりなしても、聞き入れません。
梶原景時は「九郎殿は天に選ばれたお方。鎌倉殿と同じだ。そのような二人が並び立つはずはない」と言うのでした。
義経の腰越状
義経一行は、鎌倉の西の腰越に到着します。
すると、頼朝の意向で宗盛は鎌倉へ連行し、義経は留まるよう命じられます。
宗盛は、義経に「頼朝への思いを文にしたためなさい」と勧めます。
そして、書くのが苦手な義経に代わって、宗盛が文を書いたのでした。
数日後、頼朝は平宗盛と対面します。
そして義経からの文を読み、代筆だと気づいて機嫌を悪くするのでした。
「どうしてそのような小細工をする。宗盛を連れてとっとと京へ帰れと伝えよ」
義時が仲裁しますが、頼朝と義経の関係はこじれてしまいます。
義経は「この先は法皇様第一にお仕えする」と京で生きることを決意するのでした。
【鎌倉殿の13人】第18話の見どころ解説
第18話の見どころ
第18話のみどころは
- 壇ノ浦の合戦
- 後白河法皇の策略
- 義経と頼朝の関係
ではないでしょうか。
木曽義仲の倶利伽羅峠の戦いから始まった源平合戦は、壇ノ浦の戦いがクライマックスとなり、決着がつきます。
西へ西へと逃れていき、一族で海に沈む平家はまさに「諸行無常 盛者必衰」の悲哀があります。
天敵の平家が滅亡して上機嫌の後白河法皇は、さっそく義経を囲い込もうとします。
義経は、戦は天才的なのですが、政治に疎いのが最たる弱点でした。
人を疑わない、割と単純な人だったのだろうという気がします。
義経からすると、頼朝は大好きな兄であり、法皇は「京の一番偉い人」という感覚だったのかもしれません。
検非違使に任官する時も、「まずは頼朝の許可を得てから」と言えば良かったのでしょうが、考えなしに引き受けてしまいます。
法皇から認めてもらったことを単純に喜び、
「法皇様が認めて下さった。兄も喜んで下さるだろう」という感じだったのではないかと思います。
頼朝からすると、自分とは正反対に「戦の天才で華やかな武将」である義経は、脅威の存在でもあります。
そういうところが、義経には分からなかったようなのです。
義経は、兄の頼朝が大好きで、役に立ちたい一心で頑張っていました。
「頑張って勝てば、兄は喜んでくれる」という気持ちだけで、
義時の言うように「頼朝に成り代わる」というような野心はなかったと思われます。
しかし、あっという間に頼朝と義経の関係はこじれて悪化してしまいます。
義経も「諸行無常 盛者必衰」の運命をたどることになります。
どこまで史実?
壇ノ浦の戦いは、日本史上でも有名な戦いのひとつですね。
先日、NHKの「歴史探偵」という番組で、壇ノ浦の合戦を取り上げていました。
史実的なことをいうと、
- 平家は、北九州側の田野浦の沖に船をかまえた
- 源氏は、本州側の干珠・満珠に船をかまえた
- 源氏は更に、範頼軍が田野浦の岸に軍勢をおいた
緒戦は、平家が優勢だった
↓
源氏が平家の水夫を射かけた
↓
漕ぎ手を失った船が潮に流された
↓
田野浦の岸にいる範頼軍に射られる
↓
平家が壊滅
戦いは1時間半ほどで終わったそうです。
壇ノ浦では、東向きに潮が流れると「還流」と呼ばれる時計回りに渦のように巻く潮が発生します。
義経はそのことを知っていて、海と陸から平家を挟み討ちにしたんですね。
平家の総大将の平知盛は「見るべきほどのことをば見つ」と有名な言葉を残し、入水します。
能などの演目に「碇潜(いかりかずき)」という演目がありますが、知盛は大碇の綱を体に巻いて入水したと言われています。
おめおめ生き延びて源氏に捕らえられないようにとの強い意思を感じますね。
さて、平家は安徳天皇とともに、一族郎党で入水したのですが、草薙剣も海に沈みました。
天皇の正当性を担保する三種の神器のひとつが、失われてしまったわけです。
令和天皇の即位の儀式をテレビで観ていたら、三種の神器が使われてました。
「草薙剣って、壇ノ浦の戦いで失くなったはずよね?」と思って調べました。
現在の草薙剣は1210年に伊勢神宮から天皇に剣が贈られ、それが草薙剣となったようです。
また、腰越で義経が頼朝に書いた腰越状は、有名ですね。
ドラマでは、平宗盛が腰越状を代筆したことになっていますが、史実ではありません。
また、頼朝宛てに書いた文でもありません。
義経が、大江広元宛てに、頼朝へのとりなしを依頼した手紙
というのが、正確です。
頼朝と義経は、その後ついに関係を改善することはありませんでした。
義経も悲しい最期を迎えることになります。
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【鎌倉殿の13人】18話ネタバレあらすじと感想まとめ
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