
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』では、最後に剣心が闇乃武と戦う場面があります。
闇乃武の三人が「結界」と言って爆死したり、頭領の辰巳相手に、剣心はかなり苦戦したりしていましたね。
「結界って何?」「どうして剣心が、闇乃武に負けそうになったの?」と思った人も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- 結界とは?なぜ爆死したの?
- 闇乃武の正体は?
- 剣心は、なぜ辰巳に負けそうになった?
について、解説します。
【るろうに剣心】闇乃武の結界とは?
実写映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』では、最後に剣心が巴を追って、雪山で闇乃武と戦うシーンがあります。
刺客たちは「結界」と言って、爆死していましたね。
「結界って何?あの爆発の意味は?」と思った人も多いでしょう。
この章では、闇乃武と結果について解説します。
闇乃武の結界とは?
まず、闇乃武がアジトにしていた山自体が「結界の森」と呼ばれているところでした。
辞書をひくと結界とは、「修行や修法のために一定区域を限ること」と説明されています。
例えば、陰陽道や西洋の魔法陣なんかで、「ここから先は、魔物は入れない」というように区切られた空間を「結界」と呼んだりします。
また、「魔物が入れないように境界線を引くこと」を「結界を張る」と言ったりします。
『るろうに剣心』における「結界」は、そういった一般的な使い方とは、ちょっとちがう印象です。
というのも、『The Beginning』で、剣心が最初に戦った3人の闇乃武衆は、「結界」を張りますね。
「もとより自ら倒せないのであれば、奴を次の仲間に導くのが俺の役目。後は死してこの身を結界となすだけよ」と、一人目の刺客が言っていましたね。
2人の刺客が一回ずつ、合計2回爆発を起こしました。
爆発の閃光で剣心の視力を、爆音で聴覚を一時的にマヒさせて使えないようにしたのです。
そのことを「結界」と闇乃武衆は言っていたのです。
爆発の後も、剣心は山に登り続けているので、「山に入ることを拒む」というような結界の張り方をしていません。
一般的には、結界を張ると「物理的に阻まれて、山に入れない」となるのです。
『るろうに剣心』の場合は、そうではなく、「剣心の能力を奪う」ことを「結界」としています。
ちなみに、剣心は雪の冷たさで、触覚もマヒしていたということになっています。
映画では、そこらへんの説明がなかったので、ちょっと分かりにくかったですね。
闇乃武の正体は?
今更ながらランジートとるろ剣星霜編の闇乃武の辰巳って似てるよね
— おにぎり槍鯖 (@punioni) March 3, 2021
星霜編はいいぞ pic.twitter.com/0vquh6g6I1
そもそも、闇乃武とは一体何の集団なのでしょう?
ひと言でいえば、幕府の隠密(忍者)です。
四乃森蒼紫は、隠密御庭番衆の頭領。
御庭番衆が江戸城(東)直属なのに対し、闇乃武は京都を中心とした西の隠密でした。
長州藩という攘夷側だった剣心は、幕府からすると敵。
闇乃武は、幕府から抜刀斎討伐の命令を受けていたのです。
剣心の弱みを握るために、雪代巴と縁の姉弟を利用したのですね。
闇乃武のメンバーは?
闇乃武のメンバーは、実写映画では4人登場します。
連鎖刀の村上
巴と居酒屋で出会った後、剣心は正体不明の男に襲われますね。
現場を見た巴が「あなたは本当に血の雨を降らすのですね」と言ったシーンです。
あの時の刺客が、闇乃武の村上でした。
中条
中条は、剣心が巴を探して「結界の森」へ入り込んだ時の、最初の刺客。
爆発で剣心の聴覚を一時的に奪いました。
角田
角田(スミダ)は、剣心が中条の後に会った刺客です。
八ツ目無名異と二人で剣心を襲撃しました。
最後は閃光弾で、剣心を一時的に目が見えない状態にしています。
八ツ目無名異
八ツ目無名異は、『最終章 The Final』にも登場しました。
雪代縁の「六人の同士」の一人でしたね。
『The Final』ではマスクをつけていて、蒼紫や操と戦いました。
『The Beginning』の1864~65年は、まだ十代ですね。
「結界の森」で剣心を襲った時、角田は爆死しましたが、八ツ目無名異は逃げています。
縁とも顔見知りだったため、『The Final』で縁と手を組んだという流れです。
辰巳
辰巳は、闇乃武の頭領で、実写映画では北村一輝さんが演じています。
原作漫画やアニメの『追憶編』では、60代くらいの老人です。
【るろうに剣心】最後に剣心はなぜ闇乃武・辰巳に負けそうだった?
「結界の森」を奥深く入っていくと、闇乃武の頭領・辰巳がいました。
辰巳は隠密であり、戦闘能が高いのは分かります。
しかし、剣心があれほど滅多打ちにされるのを見て、「どうして?」と不思議に思った人もいるでしょう。
前述したように、辰巳のところへたどり着くまでに、剣心は五感の多くを失っていました。
- 見えない
- 聞こえない
- 触覚がない
という状態だったのです。
実写映画では、辰巳が剣心に「聞こえるか抜刀斎、見えるか俺の姿が」と呼び掛けていました。
剣心は、刀で手探りしていましたね。
さすがの剣心も、見えず聞こえずで、辰巳相手に苦戦したというわけです。
最後は、辰巳が自分に斬りかかったタイミングで、「目の前に相手がいる」と感知し、相手を斬ったのでした。
しかし、実際に斬ったのは辰巳ではなく雪代巴でした。
- 見えず聞こえずなのに、なぜ巴と分かったのか?
- なぜ巴は、剣心に十字傷をつけたのか?
については、別の記事に詳しくまとめましたので、ご参照ください。
巴が死んだ理由は?なぜ剣心に十字傷をつけたのか?
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【るろうに剣心】解説・考察記事一覧
【るろうに剣心】1作目
【OVA星霜編】
【るろうに剣心】結界や闇乃武まとめ
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』には、闇乃武が巴を利用して、剣心を倒そうとしました。
- 闇乃武とは、幕府直属の隠密集団
- 辰巳は、闇乃武の首領
- 爆発の爆音や閃光で、剣心の聴覚や視覚を奪うことを「結界」と言っている
- 生き延びた闇乃武の八ツ目無名異は、『The Final』で雪代縁の手下となった
- 見えず聞こえず、触覚もない剣心は、辰巳相手に苦戦した