ジブリ映画『ゲド戦記』のラストは、父親殺しの罪を償うために、アレンは国へ帰ることになりました。
テル―とは再会しそうな雰囲気でしたね。
大人になったら結婚したのではないかと、気になった人も多いでしょう。
この記事では、『ゲド戦記』の
アレン、テルー、ハイタカ、テナーが、
原作ではその後どうなったか?
について、解説します。
この記事は、原作小説『ゲド戦記』を参照しています。
【ゲド戦記】アレンとテルーはその後どうなった?
映画の前半では、テルーがアレンを嫌っていて、関係はかなり悪かったですね。
しかし後半では力を合わせて、クモに立ち向かいます。
アレンにとって、テルーは「生きるとは何か」を教えてくれた特別な人になったのではないでしょうか。
ラストの方は、4人で笑顔で食卓を囲み、和やかな雰囲気でしたね。
ラストでアレンは、
「償いのために国に帰るよ。
いつかまた君に会いに来ていいかな」
と言いましたね。
その後、アレンとテルー、ハイタカやテナーはどうなったのでしょう?
【ゲド戦記その後】アレンは王になった
映画では、アレンはエンラッドという国の王子でした。
国王である父親を殺して逃亡していましたが、ラストは「償いのために国に帰る」と言っていました。
原作では、アレンはその後どうなったのでしょう?
『ゲド戦記』は、映画と原作小説で物語が大きく異なっています。
映画は、小説『ゲド戦記』の3作目がメイン(他の巻もちょっとずつ)と、宮崎駿さんの『シュナの旅』をミックスした内容になっているのです。
結論から言うと、クモを倒した後、アレンはアースシーの王となります。
「アースシー」というのは、原作小説の舞台となっている世界のことです。
アースシーには大陸はなく、いくつもの島で成り立っている世界です。
そしてアースシーには、800年もの長きにわたって王がおらず、空位となっていました。
原作には、そもそもアレンが国王の父親を殺すという場面はないのです。
クモを倒した後、予言にしたがってアレンは王となりました。
映画だと、アレンが別れ際に「いつかまた君に会いに来ていいかな」とテルーに言います。
いずれ再開して、もしかすると結婚したのかなと期待しますよね。
しかし、原作ではアレンとテルーが出会うのはかなり後なのです。
原作小説は6冊あります。
アレンがハイタカとクモを倒すのは、3作目の『さいはての島』。
テル―が登場するのは、4作目の『帰還』から。
しかも幼女です。
二人とも登場するのは、6作目の『アースシーの風』。
ハイタカは70歳くらいになっており、竜が人間を襲う時代になっています。
また、王であるアレンは、言語や風習がまったく異なるカルガド帝国と友好関係を築きたいものの、うまくいかず悩みます。
王であるアレンは、テナーとテルーを呼び出し、賢人たちを交えて世界の調和を取り戻すための会合をもちます。
6作目でようやくアレンはテルーと知り合うんですね。
しかし、とくにアレンがテルーと結婚するというような展開はありません。
映画の『ゲド戦記』が好きな人からすると、ちょっと残念ですね。
【ゲド戦記その後】ハイタカは魔法の力を失った
大賢人である魔法使いのハイタカ。
映画では、魔法がきかなくなり、人が魔法を信じなくなった世界でも、ハイタカは魔法が使えていましたね。
それくらい力のある魔法使いということなのでしょう。
原作でのハイタカは、その後どうなったのでしょうか?
実は、クモが開いた「生死両界を分かつ扉」を閉じるために、ハイタカは魔法の力を使い果たしてしまうのです。
魔法の力が有限だったというのは、衝撃的な展開ですよね。
死力を尽くして倒れ込んだハイタカは、アレンに助けられ、竜の背に乗って故郷ゴントへと運ばれます。
ハイタカは、テナーに介抱されて回復。
魔法の力を失ったハイタカは、普通の人間としての新しい人生を模索することになるのです。
ハイタカの人生は、波乱万丈ですね。
【ゲド戦記その後】テルーは、ハイタカとテナーの養女に
顔に火傷の痕を残す少女・テルー。両親から虐待を受け、大火傷を負い、生死の境をさまよっていたところをテナーに引き取られ一緒に暮らすようになります。「テルー」は原作によると故郷の言葉で「燃える」を意味するそうです#ゲド戦記 #金曜ロードショー pic.twitter.com/D5FeQN5fAZ
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) April 9, 2021
テル―は、原作小説の4作目『帰還』に登場します。
- 親に虐待されて顔にひどい傷を負っている
- 真の名前はテハヌー
- テナーが同居し世話をしている
- 先祖が竜から人間になった
という点は、映画と同じです。
映画と一番異なるのは、
- テルーは、4~5歳の養女
- アレンと出会うのは、ずっと後
という点でしょう。
テナーはと言えば、原作小説の2作目『こわれた腕環』のヒロイン。
聖地の大巫女でしたが、ハイタカに助けられて聖地を抜け出します。
大人になると、農園主の妻となって一男一女をもうけました。
子供たちが大人になり、夫が亡くなった後、テナーは親に虐待されたテルーと出会います。
テナーはテルーと一緒に暮らし始めるんですね。
この辺りは、映画とほぼ同じ設定です。
そんなテナーの元へ運び込まれてきたのが、クモと死闘を繰り広げて昏倒したハイタカだったのです。
テナーの介抱により、ハイタカは回復。
そして、テル―の心の傷を癒そうと悪戦苦闘するテナーに、ハイタカは寄り添い支えます。
魔法使いは結婚できませんが、いまやハイタカは普通の人間です。
二人は結婚し、テルーを養女に迎え、新しい生活を求めて三人で旅に出ることに。
途中、ハイタカとテナーは悪い魔法使いに捕らえられてしまいます。
二人の危機に、テルーは竜の力に目覚め、真なる親である竜を呼び寄せて、救出するのです。
6作目の『アースシーの風』では、テルーは竜の姿となって、飛び去ります。
深くて読後感のさわやかな作品なので、気になる方はぜひ読んでみてください。
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【ゲド戦記】アレンとテルーはその後まとめ
ジブリ映画『ゲド戦記』のラストは、アレンとテルーがいずれ再会しそうな雰囲気ででした。
「もしかして、大人になったら結婚したの?」と思った人も多いかもしれません。
原作小説では、登場人物たちはその後どうなったのでしょうか?
- アレンは、800年空位だった王の座についた
- アレンとテルーが原作で出会うのは、最終作
- アレンとテルーは、特に結婚などしない
- ハイタカは、クモとの死闘の後、魔法の力を失った
- ハイタカは、介抱してくれたテナーと結婚
- テルーは原作では、4~5歳の幼女
- テルーは、ハイタカとテナー夫婦の養女となった