ジブリ映画『ゲド戦記』は、宮崎吾郎さんのデビュー作です。
複数の原作の内容をミックスしているので、小説とはかなり物語が異なります。
この記事では、映画『ゲド戦記』の
- 登場人物の相関図と声優キャスト
- くわしいネタバレあらすじ
について、まとめています。
この記事は、原作小説『ゲド戦記』や『シュナの旅』を参照しています。
【ゲド戦記】登場人物相関図と声優紹介
ジブリ映画『ゲド戦記』の登場人物相関図はこちら。
スマホは指で広げると、相関図が拡大します。
- 1段目の名前:通り名
- 2段目の名前:「真の名」
- 3段目の( )内:声優キャスト名
『ゲド戦記』は、主要な登場人物がとても少なく、関係性はとても分かりやすいですね。
ちなみに、アレンの真の名「レバンネン」は「ナナカマド」という意味。
日本だと北海道に自生する、紅葉する樹ですね。
原作となっているのは、
- 宮崎駿さんの『シュナの旅』
- ル・グウィンの小説『ゲド戦記』(全6巻)
で、内容がミックスされています。
小説『ゲド戦記』は3冊目の『さいはての島』がメイン原作で、他の巻もちらほら含まれる感じです。
そのため映画と原作では、物語がかなり違います。
映画ではアレンが父親を殺しますが、原作小説にはそういう場面はありません。
- ハイタカとテナーの「古いつきあい」
- ハイタカとクモのワケアリ過去
の関係については、別の記事にまとめましたので、ご参照ください。
【ゲド戦記】ネタバレあらすじをくわしく解説!
#ゲド戦記
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) April 7, 2021
明日よる9時
影から逃げ惑い
心の闇と向き合えない
エンラッド国の王子アレン
顔に火傷の痕が残る
親に捨てられた少女テルー
生きることの意味
命の大切さ
少年と少女が見つけ出す
希望の光とは…… pic.twitter.com/HtsbKEVuTi
アレンが父親を殺して失踪
エンラッド国では、家畜に原因不明の疫病が流行っていました。
また、竜が人間の世界に現れて共食いしたりと、世界の均衡が崩れ始めていました。
国王が政務にいそしんでいる頃、王子であるアレンの行方が分からなくなっていました。
国王がひとりで回廊を歩いていた時に現れたのは、息子のアレン。
アレンは無言で父親を刺し殺すと、剣をもってそのまま失踪してしまいます。
砂丘に逃げたアレンは、狼に襲われているところを、魔法使いのハイタカに助けられます。
ハイタカは、アレンの剣が魔法で鍛えられているのを見抜きます。
ハイタカとアレンは、荒れ果てた村々を見て回りながら、ホートタウンという大きな都市へやって来ます。
魔法がきかなくなった世界では、誰も魔法を信じなくなっていました。
そして、奴隷の売買が横行し、ハジアという麻薬が流行するなど、都市も荒廃していたのです。
アレンがテルーと出会う
ハイタカと別行動をしていた時に、アレンは人買いに追いかけられていたテルーを助けます。
人買いのウサギは脅しますが、アレンは自分の命を軽んじて、なげやりな態度をとります。
アレンは、人買いたちを追い払いますが、仕返しに戻ってきたウサギに捕まります。
奴隷として売りとばされそうになっていたアレンを助けたのは、ハイタカでした。
ハイタカはアレンを連れて、昔馴染みのテナーの家を訪ねます。
ハイタカは、世界の均衡が揺らいでいる原因を探して、旅をしていたのです。
テナーの家には、5年前からテルーが同居していました。
テル―は、幼い時に親に虐待されて火に投げ込まれ、顔に傷が残っていました。
そのため人嫌いな上に、命を大切にしないアレンを、テルーはひどく嫌います。
一方、ハイタカはアレンに、世界の成り立ちや、真の名を知ることで相手を支配することができる魔法の力について教えるのでした。
アレンは、父親を殺した罪悪感で、影につきまとわれる悪夢にうなされるようになります。
アレンがクモに連れ去られる
ある日、ウサギがクモの命令を受け、ハイタカを探してテナーの家を襲います。
クモは、町はずれの館に住む力のある魔法使い。
アレンは、テルーの歌に心を揺さぶられ、父を殺したことなどを告白。
そしてそっとテナーの家を抜け出します。
自分の影に追われたアレンは、溺れて気を失ってしまいます。
水鏡でアレンの様子を見ていたクモは、鳥に姿を変えてアレンを館に連れ帰ります。
その頃、ウサギはテナーを拉致し、「助けたければクモの館に来い」というハイタカへの伝言を、テルーに託します。
クモがアレンの真の名を手に入れる
本編ノーカット#ゲド戦記
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) April 6, 2021
金曜よる9時
最も偉大な魔法使い
「大賢人」と称される
ハイタカ(ゲド)
かつて無法な魔法の使い方を
戒められたゲドに恨みを持つ
クモ pic.twitter.com/p1nIRiEHuT
意識が戻ったアレンに、クモは「ハイタカは、自分より偉大な人間が現れるのを恐れており、永遠の命を手に入れようとしている」とだまします。
怪しげなものを飲まされたアレンは、クモに自分の真の名を教えてしまうのでした。
テナーがさらわれたことを知ったハイタカは、クモの館へ向かいます。
かつて、禁忌の魔法をつかっていたクモは、黄泉の国で自分をこらしめたハイタカを恨んでいました。
ハイタカは、魔法の力の使い方について諭しますが、クモはまったく聞き入れません。
永遠の命を手に入れることに強い執着を見せ、アレンをハイタカにけしかけます。
クモの館で、ハイタカは魔法を使えず捕まり、テナーと同じ地下牢に入れられてしまいます。
竜になったテルーがクモを滅ぼす
テルーは、アレンの魔法の剣をもって、ハイタカを追いかけようとしていました。
途中でアレンの影が現れ、テルーに真の名を教えます。
テルーは城に忍び込み、アレンに剣を渡すことに成功。
「いつか死ぬのに命を大切にできるのだろうか」と言うアレンを、テルーは「ひとつしかない命を生きるのを怖がっているだけ」と諭します。
そして、ハイタカとテナーを助けるため、二人は塔へと向かいました。
人を助けるほどに成長したアレンは、魔法の剣を抜けるようになっていました。
剣でクモの腕を斬ると、魔法でかくされていたクモは本来の姿に戻ります。
クモはテナーを抱えて逃げ、塔の上でテナーを絞め殺しました。
しかし、竜を先祖にもつテルーの内なる力が目覚め、テルーは竜に姿を変え、クモを滅ぼします。
アレンは、償いのために国に帰ることを決意したのでした。
映画『ゲド戦記』の登場人物のその後については、別の記事にまとめましたので、ご参照ください。
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※本ページの情報は2022年1月5日時点の情報となります。
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【ゲド戦記】登場人物相関図とあらすじまとめ
ジブリ映画『ゲド戦記』は、『シュナの旅』と小説『ゲド戦記』の内容をミックスしています。
そのため、映画と原作小説ではかなり物語が違うのです。
- 主人公アレンの真の名は「レバンネン」で、「ナナカマド」という意味
- 原作小説では、アレンが父親を殺す場面はない
- 最後は竜の末裔であるテルーの力が目覚める