NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で、るいがオー・ヘンリーの短編小説を読んでいました。
「善女のパン」という物語で、ドラマの中ではお芝居仕立てで紹介されました。
「善女のパンは、何かの伏線?」
と思った人もいるのではないでしょうか?
この記事では、
- O・ヘンリーの「善女のパン」はどんな話?
- 「善女のパン」は、何かの伏線?
について、考察をまとめました。
【カムカムエヴリバディ】O・ヘンリー「善女のパン」のあらすじと結末は?
12月27日放送の回で、るいはO・ヘンリーの短編小説「善女のパン」を読んでいました。
実際のタイトルは「Witche’s Loaves」なので「魔女のパン」と訳されるのが一般的です。
るいのイメージに合わせて「善女」にしたのかもしれませんね。
ドラマでは、「善女のパン」は前半だけ、芝居仕立てで紹介されました。
予告動画からして、おそらく12月28日には後半部分が紹介されると思います。
「善女のパン」のストーリー全体を、簡単に解説しますね。
- ミス・マーサ・ミーチャムは、小さなパン屋を営んでいた
- マーサは、同情心の強い40歳の独身女性
- マーサは、毎日2個5セントの古いパンを買いに来る男性客が気になっていた
- 男性客の指の赤と茶色のシミを見て、貧しい絵描きだろうとマーサは思った
- マーサは、男性客はもっといいパンを食べたいと思っているだろうと考えた
- マーサは、男性客の職業を確かめるために、店に風景画を飾った
- 男性客が、絵の遠近法が正しくないと指摘したので、マーサは絵描きだと確信した
- ある日、男性客が来た時に、消防車がサイレンを鳴らして通り過ぎた
- 店内の客はみな、ドアにかけよって外を見た
- マーサは、その隙に男性客の買った古いパンに、バターを塗ってあげた
- しばらくたって、男性客が「まぬけ!」と怒鳴り込んできた
- 男性客は設計士で、古いパンを消しゴム代わりに使っていた
- マーサが、パンにバターを塗ったために、男性客がコンペに出すはずだった設計図は台無しになってしまった
という、O・ヘンリーらしい「起承転結」が鮮やかな物語です。
でも、結末は何とも言えず悲しいですよね。
物語のキモは、
- 親切心があだになる
- 「こんなはずじゃなかった」という結末
- 妄想をふくらませすぎて失敗する
というところですね。
【カムカムエヴリバディ考察】O・ヘンリー「善女のパン」は何の伏線?
O・ヘンリーの「善女のパン」は、思いがけないラストになると前述しました。
わざわざドラマで内容を取り上げるくらいですから、「何かの伏線では?」と思いますよね。
片桐春彦と宇宙人ジョーのどっちの伏線?
るいちゃん、この人の日常が見えず…この人はいったい…何者じゃあ…#オタギリジョー #宇宙人 #朝ドラ #カムカムエヴリバディ #カムカム pic.twitter.com/R1UHpDTOFU
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) December 23, 2021
「善女のパン」の内容からして、るいと男性の関係において、何かトラブルが起きそうな予感です。
今のところ、るいと関わっている男性としては
- 宇宙人(オダギリジョー)
- 片桐春彦(風間俊介)
のどちらかですよね。
思うに、るいは片桐春彦と今後何かしらトラブルになるのではないでしょうか。
【根拠1】職業が分かってるのは片桐春彦
「善女のパン」は、マーサが客の職業を思い込むところから始まります。
現時点で、るいが職業を知っているのは片桐春彦です。
るいが片桐春彦を弁護士だと思ったのは、片桐が「弁護士事務所で働いてる」というようなことを言ったからです。
一方の宇宙人について、るいは「どんな人か、まったく分からない」と言っています。
これでは宇宙人ジョーに対して「妄想を膨らませる」「思い込む」ことはできませんね。
【根拠2】芝居で男性客を演じていたのは風間俊介
ドラマの中では「善女のパン」を芝居仕立てで紹介していました。
マーサを演じていたのは、深津絵里さん。
古いパンを買う男性客は、風間俊介さんでした。
顔をヒゲで覆っていたので、ちょっと分かりにくかったですが、横顔から風間俊介さんだと分かります。
なので、「善女のパン」を伏線とすると、るいは片桐春彦とトラブルになりそうです。
るいは片桐春彦とトラブルになる?
びっくりしましたねぇ…!
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) December 26, 2021
この田中さん、、、見覚えありますよね?
スーツにもなんだか既視感…あれはいったい何年前?#徳井優 #朝ドラ #カムカムエヴリバディ #カムカム pic.twitter.com/oAZ3JxTJ1j
では、るいは片桐春彦と、どんなトラブルになるのでしょう?
予告動画では、片桐が「損害賠償請求される可能性はあります」と言っていました。
何か壊したりするのかもしれません。
気になったのは、こわもての田中の再登場です。
算太の借金取りだった田中が、大阪編にも出てきましたね。
片桐に「それは恐喝です」「威力業務妨害です」など言われて、さっさと退散していました。
助けてもらったるいは、感謝感激。
すっかり片桐春彦を信用していました。
この
- 女性が男性に、ほんのり恋心を抱く
- 職業に確信をもっている
というのは、「善女のパン」の内容と一致するのです。
なので、「もしかして、片桐春彦は弁護士ではないのでは?」と思いました。
もっとうがった目で見れば、「片桐春彦と田中は、グルなのでは?」という可能性もあります。
田中がるいに詰め寄ってるところに、片桐が店にやって来ました。
普通のサスペンスドラマなら、「タイミングが良すぎる」と勘繰るところです。
詐欺の定石で、「カモをすっかり信用させて、どんどん金を巻き上げる」というやり方ですね。
ただ、『カムカム』では、ロバートと安子がしょっちゅう「偶然に」出会っていました。
「実はロバートは安子を見張ってるのでは?尾行してる?」と思うくらい、ひんぱんでしたよね。
なので、推察するのも少し難しいのですが、
- 片桐春彦は、本当は弁護士ではない
- るいと片桐春彦は、トラブルになる
- るいが落ち込む結果になる
という可能性があるのではないかと思います。
今後、どんな展開になるのか楽しみですね。
こわもての田中については、別の記事にまとめたのでご参照ください。
こわもての田中は算太の借金取り!クリーニング店にもクレーム!
【安子】
【雪衣】
【商店街】
【キャスト】
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【カムカムエヴリバディ】O・ヘンリー「善女のパン」の考察まとめ
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』では、るいがO・ヘンリーの「善女のパン」を読んでいました。
素敵な芝居になっていて、面白かったですね。
- O・ヘンリーの「善女のパン」は、今後の展開の伏線と思われる
- 片桐春彦は、本物の弁護士ではないかもしれない
- 片桐春彦とこわもての田中が仲間という可能性も考えられる
- るいは、片桐春彦とトラブルになり、落ち込む結果になりそう