『ハリー・ポッター』シリーズよりも前の時代を描いた映画『ファンタスティック・ビースト』。
第2作では『ハリー・ポッター』でおなじみのダンブルドアやナギニも登場します。
新旧の登場人物が入り混じっていて、少し分かりにくいですよね。
この記事では相関図をつかって、登場人物の経歴や関係を、くわしく&分かりやすく解説します。
ネタバレも多少含みますので、ご了承ください。
【ファンタビ2】登場人物のネタバレ相関図は?
まずは『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の登場人物のネタバレ相関図を見てみましょう。
映画のラストの状態がネタバレしますので、ご注意ください。
主な登場人物11人を挙げました。
スマホは指で広げると、相関図が拡大します。
相関図の色分けは、以下の通りです。
- 青:魔法使い(ダンブルドア側)
- 黒:魔法使い(グリンデルバルド側)
- 緑:非魔法使い(ダンブルドア側)
この中で『ハリー・ポッター』シリーズに出てくるのは
ダンブルドア
ニコラス・フラメル
グリンデルバルド
ナギニ
の4人です。
『ハリー・ポッター』のどのシリーズに登場したか、覚えてますか?
次の章では、一人ずつ経歴などを詳しく見ていきましょう。
【ファンタビ2】登場人物とキャストを紹介!
ハリポタ同様、『ファンタスティック・ビースト』も登場人物が多く、ストーリー展開が速いので、少し分かりにくかったりしますよね。
映画では説明が省略されている経歴もあります。
それぞれの登場人物を、一作目『魔法使いの旅』までのエピソードもまじえながら、wilki風プロフィールでまとめてみました。
ニュート
氏名:ニュートン・スキャマンダー
生年月日:1897年2月24日
出生地:イングランド
職業:魔法動物学者
(魔法省魔法生物規制管理部)出身校:ホグワーツ魔法魔術学校
(ハッフルパフ寮)俳優:エディ・レッドメイン
映画で愛称「ニュート」と呼ばれてますが、本名は「ニュートン」です。
名前の由来は
イモリ(Newt)
イギリスの数学者アイザック・ニュートン
と言われています。
ニュートは魔法生物が大好きですよね。
これは母親が、ヒッポグリフのブリーダーだった影響を受けています。
ホグワーツ魔法学校時代(1908~1913)は、リタ・レストレンジと同級生で親しくしていました。
第一作目の『魔法使いの旅』では、リタの写真を大切に飾っていたことから、リタに対する恋心が感じられます。
また、ホグワーツ時代はダンブルドアとは、教師と生徒の関係でした。
ホグワーツを卒業すると、ニュートは魔法省に入省します(1914~1918)。
この時代は、ちょうど第一次世界大戦の時期ですね。
ニュートは、ウクライナ・アイアンベリー(ドラゴン)を手なずけるために東部戦線で働いたり、退屈な屋敷しもべ妖精転勤室で働いたりしていました。
1918年になると、出版社から魔法動物概論の執筆をすすめられ、ニュートは魔法生物を探す世界旅行に出かけるのです。
そして1926年に渡米しますが、この時のストーリーが一作目の『魔法使いの旅』です。
二作目『黒い魔法使いの誕生』では、兄のテセウスがイギリス魔法省の闇払いになるよう勧めますが、断っています。
ティナ
氏名:ポーペンティナ・ゴールドスタイン
生年月日:1901年8月19日
出生地:アメリカ合衆国
出身校:イルヴァーモニー魔法魔術学校
(サンダーバード寮)職業:闇払い(アメリカ合衆国魔法議会)
俳優:キャサリン・ウォーターストン
ティナは幼い頃にドラゴン疱瘡で両親を亡くし、妹のティナと助け合いながら生きてきました。
魔法学校を卒業した後は、アメリカ合衆国魔法議会の闇払いとなります。
ある日、新セーレム救世軍の指導者・メアリーが、養子のクリーデンスを虐待するのを止めようとして魔法を使ってしまいます。
それを目撃したノーマジ(人間)の記憶を消さなければならないという失態を犯し、左遷されることに。
この辺りは一作目『魔法使いの旅』のストーリーですね。
新セーレム救世軍のメアリーを見張っていた時に、ニュートと出会います。
ニュートのトランクから逃げ出した魔法動物を捕獲したり、グリンデルバルドと戦ったりして、最終的には左遷先から調査部に復職しました。
二作目の『黒い魔法使いの誕生』では、闇払いに任命されています。
また、ニュートが婚約したという誤報に落ち込んで、闇払いのアキレス・トリバーと交際を始めたことから、ニュートへの恋心がほのめかされています。
クイニー
氏名:クイニー・ゴールドスタイン
生年月日:1903年1月6日
出生地;アメリカ合衆国
出身校:イルヴァーモニー魔法魔術学校
(パクワジ寮)職業:事務員(アメリカ合衆国魔法議会)
幼い頃に、両親をドラゴン疱瘡でなくしたクイニー。
イルヴァーモニー魔法学校を卒業すると、アメリカ合衆国魔法議会の魔法の杖認可局で事務職に就きます。
1926年に、姉のティナがニュートとジェイコブを自宅に連れてきたことで、二人と知り合いに。
はじめはジェイコブがクイニーに一目ぼれでしたが、クイニーもジェイコブの人柄に惹かれるようになります。
ジェイコブはノーマジ(人間)であるため、一作目の最後の方で魔法に関する記憶をすべて消されてしまうんですね。
しかし諦めきれないクイニーは、ジェイコブのパン屋に客として訪れ、あらためて関係を作ります。
『ファンタビ2』では、クイニーはグリンデルバルドの演説を聞き、信奉者になってしまいます。
ジェイコブ
氏名:ジェイコブ・コワルスキー
生年月日:1899年12月~1900年12月頃
出生地:ポーランド
血統:ノーマジ(人間)
職業:軍人⇒缶詰工場の従業員⇒自営業(パン屋)
俳優:ダン・フォグラー
ジェイコブは、魔法使いではなく、人間(非魔法族)です。
アメリカではノー・マジ(イギリスではマグル)と呼ばれています。
1899年から1900年ごろにポーランドで生まれ、幼少期にアメリカへ移住。
第一次世界大戦に従軍した後は、缶詰工場で働きます。
祖母からパンのレシピを教わっていたジェイコブは、パン屋の開業資金を融資してもらおうと、銀行を訪れます。
その銀行でニュートと出会い、魔法動物が入ったニュートのトランクと、パンの入ったジェイコブのトランクが入れ替わってしまうんですね。
トランクから飛び出した魔法生物が、ジェイコブのアパートを破壊。
気絶したジェイコブはティナの家に運ばれ、そこでクイニーと知り合い一目ぼれしてしまいます。
最終的に、法律によってジェイコブは魔法に関する記憶をすべて消され、ニュートやクイニーたちのことも忘れてしまうんですね。
ニュートから匿名で贈られた開業資金で、念願のパン屋を開業。
そこへ客として訪れたクイニーと、あらためて関係をつくる、というのが一作目のストーリーでした。
ダンブルドア
氏名:アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドア
生年月日:1881年夏
出生地:イギリス
逝去日:1997年6月30日(115歳)
血統:半純血
婚姻:未婚
職業:ホグワーツ教授⇒校長
俳優:ジュード・ロウ(ファンタビ2)
『ハリー・ポッター』シリーズでは、ホグワーツ魔法魔術学校の校長として登場するダンブルドア。
『ファンタビ』では、まだホグワーツ教授の、1920年代の若き日が描かれています。
一作目には登場せず、二作目からの登場です。
『ファンタビ2』では、妹のアリアナの話が少し出てきますね。
ダンブルドアの家族には、両親と、弟アバーフォース、妹アリアナがいます。
幼少期には、とても不幸な事件がありました。
マグルの少年たちが、妹アリアナが魔法を使っているのを見て、恐怖にかられてアリアナを襲うんですね。
アリアナはマグルに襲われて以来、精神的に不安定になってしまい、魔法を破壊的につかうようになります。
怒った父親は、マグルの少年たちを襲撃し、アズカバン送りとなって獄死するのです。
その後、1892年にダンブルドアはホグワーツに入学し、グリフィンドール寮に組み分けされます。
ホグワーツ開校以来の秀才と言われるほど、優秀な成績を納めました。
ホグワーツを卒業した夏に、ダンブルドアはグリンデルバルドと出会います。
(この二人の関係については、別の記事にまとめました)
ダンブルドアは、ホグワーツで「闇の魔術に対する防衛術」の教授となり、1910年代には『ファンタビ』のニュートやリタたちに魔法を教えます。
1927年に、グリンデルバルドが黒い魔法使いとして台頭すると、ダンブルドアはニュートに、クリーデンスを守るよう依頼。
ダンブルドアは、グリンデルバルドと「血の誓い」を立てていたため、直接戦えなかったんですね。
また、『ハリー・ポッター』では善人として描かれていますが、若い頃のダンブルドアは必ずしもそうではありませんでした。
グリンデルバルドとの関係などについては、別の記事をご参照ください。
グリンデルバルド
氏名:グラート・グリンデルバルド
生年月日:1883年ごろ
逝去日:1998年3月
出身校:ダームストラング専門学校
職業:魔法保安局長官(闇払い)⇒革命家
俳優:ジョニー・デップ(ファンタビ2)
※ファンタビ3では俳優交代の予定
グリンデルバルドは、トム・リドル(ヴォルデモート)が出現するまでは、史上最強と言われた闇の魔法使いです。
ダームストラング専門学校(闇の魔法を教える学校)では、あらゆる分野で優秀な成績を修めました。
グリンデルバルドは、闇の魔術に魅了され、死の秘宝に強い関心を持つようになります。
16歳の時に「歪んだ実験行為」を行い、放校処分に。
学校をやめてグリンデルバルドは、「死の透明マント」の最初の所有者・イグノタスの墓のあるイングランドのゴドリックの谷を訪れます。
ゴドリックの谷には、グリンデルバルドの大おばが住んでおり、しばらく滞在したんですね。
その縁でダンブルドアと知り合うのです。
グリンデルバルドとダンブルドアの関係については、別の記事にまとめましたので、ご参照ください。
ダンブルドアとグリンデルバルドは恋愛関係だった!なぜ恋仲になった?
グリンデルバルドは、死の秘宝を探し求め、ニワトコの杖を手に入れます。
グリンデルバルドは支持者による軍隊を作ろうとしますが、ダンブルドアが自分の計画を妨害すると予期し、倒す方法を画策。
「血の誓い」を立てているために、直接対決はできないので、オブスキュリアルの力を使うことにします。
そこで、アメリカ合衆国魔法議会の長官・グレイブスに姿を変えて、議会に潜入。
そしてオブスキュリアルの力をもつクリーデンスを手に入れようとしますが、計画が発覚して、魔法議会によってクリーデンスが殺されてしまいます。
これが一作目の最後ですが、二作目には「じつはクリーデンスは生きていた」という展開に。
グリンデルバルドは、再びクリーデンスを自分の側につけようと試みます。
ちなみに、グリンデルバルドは『ハリー・ポッターと死の秘宝』で、ヴォルデモートにニワトコの杖を渡すのを拒否し、殺されます。
また、一作目『ハリー・ポッターと賢者の石』にも、実は登場してるんです。
ハリーポッターが、入学するためホグワーツに向かう列車の中で、蛙チョコレートを食べますね。
おまけのカードの裏に、ダンブルドアの紹介の中で、『グリンデルバルドを破った』と書かれているのです。
『ハリーポッター』の一作目から、伏線が張られていたんですね。
クリーデンス
氏名:クリーデンス・ベアボーン
出生名(?):アウレリウス・ダンブルドア
生年月日:1901年(詳細不明)
- 俳優:エズラ・ミラー
クリーデンスは、「ファンタビ」の中で最も謎めいた人物です。
1901年に、アメリカ行きの客船で、リタ・レストレンジ(ニュートの同級生)が異母弟のコーヴァスと、クリーデンスをすり替えます。
直後に船は遭難し、
リタの弟・コーヴァスは死亡
クリーデンスはアメリカ人の養子に
となります。
「ファンタビ1」では、新セーレム救世軍のリーダーであるメアリー・ベアボーンの養子として登場しましたね。
養母メアリーに虐待され続けて育ったクリーデンスは、やがてオブリキュリアスの力をもつようになります。
オブリキュリアスとは、魔法族の子どもが、激しい感情やストレスをかかえた時に生まれる、闇の魔力のことです。
オブリキュアスを生む人を、オブスキュリアルと呼びます。
破壊的な力であるため、通常は10歳まで生きられません。
しかし、クリーデンスの潜在能力は計り知れず、成人になっても生きていられたようです。
クリーデンスの強力なオブリキュリアスに目をつけたグリンデルバルドは、その力を利用してダンブルドアを倒そうと画策します。
一作目の『魔法使いの旅』では、最後にアメリカ魔法議会の闇払いたちによって、倒されたように思えましたが、二作目で「実は生きていた」という展開になりました。
グリンデルバルドは、クリーデンスはダンブルドアの弟であり、兄が殺そうとしているとそそのかして、自分の味方にしようとします。
ナギニ
氏名:ナギニ
生年月日:詳細不明(インドネシアが出生地?)
逝去日:1998年5月2日
種族:マレディクタス
職業:サーカスのパフォーマー
- 俳優:クローディア・キム
ナギニは、蛇になるマレディクタスです。
マレディクタスとは、「血の呪い」によって最終的には完全に動物になってしまう女性を言います。
完全に蛇になったナギニは、『ハリーポッター』シリーズでは、ヴォルデモートの蛇として登場しましたね。
また、ヴォルデモートの分霊箱の1つでもあります。
『死の秘宝』では、スネイプをはじめ多くの魔法使いたちを殺害し、最後はネビルに倒されました。
『ハリーポッター』では蛇の姿でしか登場しませんが、ナギニが人間だった時は、大変な美女だったんですね。
『ファンタビ』の時代には、ナギニは摩訶不思議サーカスで働いていました。
自分の出生の謎を解くためにヨーロッパに渡りたかったクリーデンスが、このサーカス団に入ってきます。
ナギニとクリーデンスは、サーカス団の扱いのひどさに脱走。
『ファンタビ2』では、グリンデルバルドの集会の後、ナギニはニュートたちと行動を共にします。
テセウス
氏名:テセウス・スキャマンダー
生年月日:1888年2月から1889年2月の間
出身校:ホグワーツ魔法魔術学校
(ハッフルパフ寮)職業:イギリス魔法省闇払い局局長
俳優:カラム・ターナー
テセウスは、ニュートの兄です。
ホグワーツを優秀な成績で卒業し、イギリス魔法省に就職。
闇払いの魔法使いとして、功績をあげます。
グリンデルバルドが勢力を増し、「国際魔法使い機密保持法廃止」の機運が高まると、国際魔法使い連盟に強い不満を抱くように。
魔法省の指示により、グリンデルバルドを追跡して、ヨーロッパ各国を渡り歩きます。
1927年には、リタ・レストレンジと婚約しました。
リタ・レストレンジ
氏名:リタ・レストレンジ
生年月日:1896年9月から12月の間
血統:純血
出身校:ホグワーツ魔法魔術学校
(スリザリン寮)職業:イギリス魔法省・魔法法執行部の職員
- 俳優:ゾーイ・クラヴィッツ
一作目『魔法使いの旅』では、ニュートが部屋に飾っている写真としてだけ、登場していました。
二作目『黒い魔法使いの誕生』では、少し複雑な過去が明かされますね。
父親は、コーヴァス・レストレンジ4世
母親は、ロレナ・カーマ
(ユーヴァスが、ロレナを服従の呪いで拉致)父親は、異母弟のコーヴァス(5世)だけを愛した
コーヴァスは、カーマ親子の「破れぬ誓い」の復讐から逃れるために、アメリカへ養子に出されることになった
アメリカへの船中、泣き止まないコーヴァスを、リタは他の赤ん坊とすり替えた
すり替え直後、船は沈没し、コーヴァスは死亡
実母に死なれ、父親には愛されず、異母弟を死なせてしまうという、暗い過去がリタにはあったんですね。
ホグワーツでいじめられっ子だったリタは、ニュートには心を開き、親しくなります。
気が合った理由について、ニュートは「お互いはみ出し者だったから」と、クイニーに語っています。
『ファンタビ1』では、クイニーが開心術をつかってニュートの心を読み、リタのことを「奪う人」と評しています。
ニコラス
氏名;ニコラス・フラメル
生年月日:1300年~1327年の間
職業:錬金術師
- 俳優:ブロンティス・ホドルフスキー
ニコラス・フラメルは、フランスの魔法使いで錬金術師。
栄えある一作目『ハリー・ポッターと賢者の石』の「賢者の石」を作成した人物です。
ハリポタでは名前だけの登場だったので、『ファンタビ2』で見て、「この人か!」と思った人も多いのではないでしょうか。
「賢者の石」から取った「命の水」を飲んでいたため、「ハリポタ1」の1992年時点で、665歳を超えていました。
『ファンタビ』の1920年代には、フランスのパリ在住。
ダンブルドアがニュートに、困った時はフラメルを頼るように言います。
ダンブルドアとフラメルは、20年代にはすでに旧知の仲だったんですね。
20年代にはすでに600歳を超えていたフラメルは、ジェイコブが握手しようとしただけで骨が折れそうになったのか、痛がっています。
肉体はだいぶ弱っているようです。
「もう200年闘っていない」と弱腰でしたが、パリを守るために、グリンデルバルドと勇敢に戦います。
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【共通】
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『ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生』の主要登場人物11人を、相関図を交えて解説しました。
『ファンタビ2』の時代設定は、1920年代
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クイニーが、グリンデルバルドの支持者に
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