『シン・エヴァンゲリオン新劇場版』タイトル画像

『シン・エヴァンゲリオン新劇場版』には、新しいエヴァ用語がたくさん出てきました。

特に後半は、意味不明な用語が飛び交っており、よく分からなかった人も多いでしょう。

この記事では、

  • マイナス宇宙とは?
  • ゴルゴダオブジェクトとは?
  • 量子テレポートとは?

について、分かりやすく解説します。

【シンエヴァ】マイナス宇宙とは?

『シン・エヴァンゲリオン新劇場版』のクライマックスに出てきた「マイナス宇宙」

リアル世界には存在しない、SF世界の用語です。

「マイナス宇宙」はウルトラマンにも出てくる!

https://twitter.com/64cd932a07f2465/status/1362278590109208580

庵野監督が、ウルトラマン好きなのは有名ですね。

実は、ウルトラマンにも「マイナス宇宙」なるものが出てくるのです。

ウルトラマンのマイナス宇宙は、

  • 地球などとは別次元に存在する
  • 光速以下では進入できない

という、特別な場所です。

この設定が、「シンエヴァ」のベースになっていると思われます。

セリフから読み解く「マイナス宇宙」とは?

「シンエヴァ」のマイナス宇宙とはどんな場所なのか、劇中のセリフから読み解いてみましょう。

碇ゲンドウは、フォースインパクトを起こした後、第13号機でマイナス宇宙へ飛び去りました。

リツコは

「ガフの扉の向こうは、ヴンダーでも手出しできないマイナス宇宙」

と言って、追いかけられないことを悔しがりましたね。

ヴンダーは、高速以下のスピードしか出せないからでしょう。

また、ゲンドウはシンジに、

「マイナス宇宙を我々の感覚機能では認知できない。ゆえにLCLが知覚可能な仮想の世界を形成している」

と言いました。

ざっくり言えば、

マイナス宇宙とは?

人間の肉体の機能(五感)では認知できない、バーチャルな空間

ということです。

ゲンドウの第13号機とシンジの初号機は、マイナス宇宙で戦いましたね。

3新東京市は、ウルトラマンの特撮のセットのようになっていました。

その他、

  • 第壱中学校2年A組の教室
  • ミサトのかつてのアパートの部屋
  • 綾波レイが一人暮らししていた部屋

と、場面が次々展開していきました。

つまりは、これが「LCLが知覚可能な仮想の世界を形成している」という状態なのですね。

ゲンドウはシンプルに「お前の記憶の世界」と言っていました。

映画を観る側からすると「何でもあり」と思えるゆえんでしょう。

シンジが8号機から初号機に、ワープしたかのように見えたのも、マイナス宇宙だから起きたこと。

また、マリは「マイナス宇宙」のことを「裏宇宙」と呼んでいました。

この言葉も、「人間が認識できない、現実とは別次元の世界」という意味で使われていると思います。

また、碇ゲンドウがマイナス宇宙へ行けたのは、ネブカドネザルの鍵を使ったからです。

ネブカドネザルの鍵については、別の記事にまとめましたので、ご参照ください。

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【シンエヴァ】ゴルゴダオブジェクトとは?

ゴルゴダオブジェクトというワードも、「シンエヴァ」で初めて出てきましたね。

「ゴルゴタ」は、新約聖書に登場する言葉です。

キリストが十字架にかけられたのが、エルサレムのゴルゴダの丘なのです。

つまりは聖地ですね。

ウルトラマンには「ゴルゴダ星」が登場

ウルトラマンの世界で、マイナス宇宙に存在するのが「ゴルゴダ星」

ヤブールという星人が、ウルトラ4兄弟を磔にした惑星です。

「シンエヴァ」でも、ゴルゴダオブジェクトでエヴァンゲリオンイマジナリーが磔になっていました。

ウルトラマン好きの庵野監督は、ウルトラマンのオマージュとして、「ゴルゴダ」というワードを「シンエヴァ」でも使ったのでしょう。

画とセリフから読み解く「ゴルゴダオブジェクト」とは?

「シンエヴァ」の「ゴルゴダオブジェクト」がいかなるものか、劇中の画とセリフから読み解いてみましょう。

ちなみに、「ゴルゴダオブジェクト」を直訳すると、「ゴルゴダの物体」という意味ですね。

劇中の画から、

  • 形状は十字型
  • エヴァンゲリオンイマジナリーが磔になっていた

場所だと分かりました。

十字型なのは、神が磔にされている場所だからと言えそうです。

また、「Q」の冒頭で初号機が封印されていたのも、十字型でした。

「封印」という意味もありそうです。

次に、劇中のセリフからゴルゴタオブジェクトが、いかなるものか読み解いてみましょう。

ゲンドウは、

ゴルゴダオブジェクトとは?
  • アディショナルインパクトは、ゴルゴダオブジェクトでしか起こせない
  • アダムスの6本の槍とともに、神の世界が残されている
  • シンジの母(ユイ)もいる
  • 全てが始まる約束の地
  • 運命を変えることのできる唯一の場所

と言っていました。

要するに、「世界を書き換えられる唯一の場所」ということですね。

アディショナルインパクトについては、別の記事にまとめましたので、ご参照ください。

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【シンエヴァ】量子テレポートとは?

https://twitter.com/evabf_official/status/1286503963727138817

「シンエヴァ」には、「量子テレポート」という言葉も出てきました。

これは科学においてリアルに使われている言葉です。

量子学の「超ひも論」では、11次元あることが分かっています。

わたしたちが生きているのは3次元の世界なので、SFの世界に思えますよね。

11次元とはどんな世界かというと、人間が五感で知覚できないミクロの世界なのです。

ミクロの世界では、テレポーテーションの実験が成功しています。

しかし「シンエヴァ」の量子テレポートは、あくまでもイメージ的なもの。

リアル科学の「量子テレポーテーション」とは異なります。

エヴァンゲリオンがワープするための技と言えるでしょう。

ウルトラマンをはじめ、SF世界でワープはつきもの。

エヴァンゲリオンも、宇宙でワープしても不思議ではないし、庵野監督もワープさせたかったのでしょう。

また、「マイナス宇宙」「ゴルゴダオブジェクト」などの用語と併せて使うことで、「人知を超えた未知の領域」という雰囲気を強調していると思います。

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【シンエヴァ】マイナス宇宙やゴルゴダオブジェクトまとめ

『シン・エヴァンゲリオン新劇場版』で初めて使われた、「マイナス宇宙(裏宇宙)」、「ゴルゴダオブジェクト」「量子テレポート」という言葉。

正直意味不明で、よく分かりませんよね。

  • 「マイナス宇宙」「ゴルゴダ」は、庵野監督の好きなウルトラマンのオマージュ
  • マイナス宇宙は、人間の肉体的な五感では認識できない。LCLで知覚する仮想の世界
  • マイナス宇宙では、記憶の世界として知覚される
  • ゴルゴダオブジェクトは、世界を新しく書き換えられる唯一の場所
  • 量子テレポートは、リアル科学で実験成功しているが、「シンエヴァ」ではワープするための技

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