『エヴァンゲリオン新劇場版:破』は、新しい登場人物も加わり、さらに物語が複雑になります。
専門用語が飛び交いますが、劇中での説明はほとんどありません。
この記事は、
- 「破」の登場人物のネタバレ相関図
- 「破」のネタバレあらすじ
を、分かりやすくまとめています。
【エヴァンゲリオン破】登場人物のネタバレ相関図
『エヴァンゲリオン新劇場版:破』のネタバレ相関図はこちら。
スマホは指で広げると、相関図が拡大します。
TV版・旧劇場版との大きな違いは、
- 惣流・アスカ・ラングレーの日本姓が「式波」に変わった
- 旧劇版にはいなかった真希波・マリ・イラストリアスが初登場
というところです。
また、TV版の加持リョウジは、ネルフに所属しているものの
- 日本政府のスパイ
- ゼーレのスパイ
という二重スパイでした。
新劇場版ではスパイという説明はありません。
しかし、あらかじめこの設定を念頭に知っておくと、加持のセリフの意味がよく分かります。
「破」では、ゼーレのスパイとして、碇ゲンドウを監視しています。
登場人物の年齢や経歴・声優は、別の記事にくわしくまとめていますので、ご参照ください。
【エヴァンゲリオン破】ネタバレあらすじ
『エヴァンゲリオン新劇場版:破』は、4部作の2番目の作品です。
一番目の「序」のあらすじは、こちらでご確認ください。
式波・アスカ・ラングレー登場
ネルフの旧北極基地に封印されていた第3の使徒が、暴走。
真希波・マリ・イラストリアスが、エヴァンゲリオン仮設5号機で出撃。
仮設5号機は自爆し、基地ごと使徒をせん滅した。
一方、碇シンジは父であるゲンドウとともに、母親の碇ユイの墓参りに行く。
「人は思い出を忘れてゆくことで生きていける。遺体はない。すべては心の中だ」とゲンドウは語った。
シンジは「父さんと会えて良かった」と葛城ミサトに報告するのだった。
墓参りの帰り道、シンジは葛城ミサトと共に、第7の使徒とエヴァンゲリオンの戦闘を目撃する。
相模湾の上空に現れた使徒を、エヴァンゲリオン弐号機がせん滅したのだった。
弐号機に搭乗していたのは、「第2の少女」である式波・アスカ・ラングレーだった。
ユーロ空軍のエースということもあり、プライドが高いアスカは、綾波レイは「えこひいき」で、シンジは「親の七光り」でパイロットになったと決めつけ、しんらつな態度をとる。
アスカもやはり、葛城ミサトの家に同居し、シンジや綾波レイと同じ中学校に通うことになった。
ゼーレとゲンドウの人類補完計画
ネルフ主席監察官である加持リョウジは、ゼーレの『人類補完計画』の資料とケースを、碇ゲンドウと冬月コウゾウに渡す。
ゲンドウは、シナリオ通りに計画が進んでいることに満足するのだった。
ゲンドウと冬月は、月面にあるゼーレの基地タブハベースの様子を、宇宙船から視察。
基地では、他のエヴァンゲリオンとは方式の違うMark.06を、建造中だった。
ネルフは、ゼーレの人類補完計画を実行する立場にある。
しかし、「神の理と敵対しても、我らの道を行く」と、碇ゲンドウ独自の人類補完計画を遂行することを、冬月と改めて確認。
そのころ月面では、渚カヲルもまたゲンドウたちの乗る宇宙船を眺め、「はじめまして、お父さん」とつぶやくのだった。
シンジたち、海洋生物研究所を見学
ある日、加持リョウジは、シンジや綾波レイたちを、海洋生物研究所へと連れて行き、セカンドインパクト前の生物を見学させる。
研究所の目的は、海洋生物の永久保存と、赤い海をかつてのような青い海に戻すこと。
加持は、「人が生きていける環境だけでも、よく復元できた。本来この世界は、生命に満ち満ちている」と、世界のありようについて、シンジに教えるのだった。
またシンジは、ミサトがネルフに入った動機を知る。
ミサトは、セカンドインパクトの時に、自分をかばって死んだ父親の意思を受け継ぐことにしたからだと理由を語った。
セカンドインパクトとは?原因や意味を初心者でも分かりやすく!
第8の使徒せん滅で、ゲンドウがシンジをねぎらう
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版』金曜よる9時
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 13, 2021
碇シンジ(14)
エヴァンゲリオン初号機パイロット 父親に認められたいが上手くいかず思い悩む少年#逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ #緒方恵美 pic.twitter.com/fIzo5ByeKE
第8の使徒が、衛星軌道上に現れ、ネルフ本部めがけて落下中であることが判明。
空間がゆがむほどの威力があり、使徒は爆弾そのものとなることが予見された。
ゲンドウはまだ地球に戻っておらず、ミサトの判断で戦闘を指揮することに。
シンジの初号機、綾波レイの零号機、アスカの弐号機という3体のエヴァンゲリオンを出撃させた。
空から落ちてくる使徒を、3体のうち誰かが、ATフィールド全開で受け止めるという戦略。
3体で力を合わせて何とか使徒をせん滅。
シンジは、父親のゲンドウから「よくやった」と、初めてねぎらいの言葉を掛けられ、喜ぶのだった。
その夜、アスカはシンジの寝室を訪れる。
自身を高く評価して他者を見下していたアスカだったが、シンジを認めるようになっていく。
一方、綾波レイは碇ゲンドウと二人で食事をしていた。
「誰かと食べるって、嬉しいですか?」とゲンドウに尋ね、「みんなで食事どうですか?」と提案する。
ゲンドウは、ためらったものの、食事会に参加すると約束するのだった。
真希波・マリ・イラストリアス、空から現る
ある日、女の子がパラシュートで中学校の屋上に着陸し、シンジと衝突。
流ちょうな英語を話す少女は、真希波・マリ・イラストリアスというパイロットだった。
学校では、綾波レイがクラスメイトに「おはよう」と声をかけ、みんながどよめくということが起きていた。
他人と交わらず、いつもひとりでいた綾波レイも、少しずつ変化していく。
シンジは加持と畑仕事をするなど、束の間の平和な時間を過ごしていた。
参号機の起動実験で、アスカが瀕死
ある日、エヴァンゲリオン四号機と、ネルフ北米第2支部が消滅。
四号機は、エヴァの稼働時間が短いという問題を解決するために開発中の機体だった。
次世代型開発データを習得するのが目的だったが、本当に事故なのかと加持リョウジは疑う。
一方、碇ゲンドウは、Mark.06のエヴァを完成させ、初号機を覚醒させる計画を、冬月と確認するのだった。
「一国で保有できるエヴァンゲリオンは3体まで」というバチカン条約のため、弐号機は封印されることに。
そのため、弐号機パイロットのアスカは、待機状態となった。
代わりに、アメリカから押し付けられた参号機を、起動実験することに。
参号機の起動実験の日は、綾波レイの食事会の日だった。
レイはアスカに「あのバカをどう思ってるの?」と尋ねる。
レイは「わからない」と言い、「ただ、碇くんといるとポカポカする。碇司令と仲良くなって、ポカポカしてほしい」と答えるのだった。
自分の感情が恋だと理解していないレイに、アスカは苛立ちながらも、食事会がつぶれないよう、参号機パイロットに志願する。
しかしミサトには、食事会に行かない理由について「他人に合わせるのも疲れる。他人の幸せも見たくない」と答えるのだった。
起動実験時、参号機に異常が起きる。
参号機に使徒が潜んでおり、パイロットのアスカは浸食されて、エヴァが暴走。
この緊急事態にシンジと綾波レイもエヴァで出動することになり、食事会は中止された。
エヴァ参号機は、第9の使徒と識別され、初号機が戦うことに。
しかしシンジはアスカと戦えない。
ゲンドウは、パイロットを必要としない「ダミーシステム」に切り替えた。
自分の意思とは関係なく、参号機を攻撃する初号機を、シンジは止められない。
初号機は、参号機のエントリープラグを噛み砕き、せん滅。
シンジはエヴァに籠城するも、碇ゲンドウはLCL圧縮濃度を限界まで上げ、シンジを気絶させて撤収させた。
奇跡的にアスカは一命をとりとめたものの、使徒による精神汚染の可能性が否定できず、隔離処置される。
また、シンジはゲンドウへの不信と不満が頂点に達し、「もうEVAには乗らない」と搭乗を拒否。
「自分の願望は、あらゆる犠牲を払い、自分で実現するもの。他人から与えられるものではない。シンジ、大人になれ」とゲンドウから言われるも、シンジは「何が大人か分かりません」と拒絶するのだった。
シンジはパイロットの登録を抹消され、初号機はダミーシステムで稼働することになった。
零号機が使徒に捕食される
シンジがパイロットを辞めた後、第10の使徒が襲来する。
ネルフ本部の地下に侵入した使徒と、マリが搭乗する弐号機が交戦。
マリは、「ザ・ビースト」という危険な裏コードを使って戦うが、負傷してしまう。
初号機はダミーシステムを拒絶したため、綾波レイが零号機で出撃。
レイは「碇くんがエヴァに乗れなくてもいいようにする」と、シンジを思いやるのだった。
弐号機が使徒のATフィールドを打ち破って、零号機がミサイルを撃ち込むという作戦を展開することに。
大爆発により吹き飛んだ弐号機は、シンジの避難所へと落下。
シンジを見たマリは、「エヴァに乗るかどうかで悩むやつもいるんだ。なら早く逃げちゃえばいいのに。手伝うから。いじけていたって、楽しいことないよ」と言い、シンジを弐号機の手のひらに載せる。
シンジは弐号機の手の上から、使徒が零号機を捕食するのを目撃する。
使徒が零号機を食べたのは、ネルフ本部地下のドグマに侵入しても、自爆せずにリリスにたどり着けるからだった。
使徒が零号機と融合し、パイロットごと吸収するのを見て、綾波を助けようと、シンジは走り出す。
ニアサードインパクト
シンジは、ダミーシステムを拒否する初号機に乗り込んで、零号機を飲み込んだ使徒と戦う。
しかし稼働時間が切れ、使徒の攻撃を受けて大量に吐血。
シンジが「綾波を返せ!」と絶叫すると、バッテリー切れにも関わらず、初号機が作動した。
初号機の頭上には、輪っかが現れ、人の域を超えた神に近い存在へと変貌してゆく。
シンジは必死に綾波に呼び掛けるも、「ダメなの、もう私はここでしか生きられないの。いいの、碇くん。私が消えても、代わりはいるもの」と綾波は拒否。
しかしシンジは「違う、綾波は綾波しかいない。だから助ける」と諦めない。
懸命に綾波を呼び続け、ついには綾波を救出し、使徒をせん滅。
その様子を見ていた加持リョウジは、「数がそろわぬうちに、初号機をトリガーとするとは。碇司令、ゼーレが黙っちゃいませんよ」とゲンドウに対して、つぶやくのだった。
一方、リリスとの契約違反を犯したゲンドウと冬月は、「あの二人で初号機の覚醒はなったな」と、自分たちの計画がうまくいったことを確認し合った。
また赤木リツコは、「この世界の理を超えた、新たな生命の誕生。代償として、いにしえの生命は滅びる」と、サードインパクトが始まろうとするのを呆然と見上げていた。
しかしその時、Mark.06に乗った渚カヲルが現れて、カシウスの槍を投げ、サードインパクトをぎりぎりで阻止したのだった。
【エヴァンゲリオン】解説・考察記事の一覧
『エヴァンゲリオン』関連記事は、全部で35記事あります。
『エヴァンゲリオン』カテゴリーからも、記事一覧を確認できます。
【序】
【破】
【Q】
【エヴァンゲリオン破】登場人物ネタバレ相関図とあらすじまとめ
『エヴァンゲリオン新劇場版:破』は、序に引き続き使徒との交戦シーンが多くあります。
そして、物語がさらに複雑に展開していきます。
この記事では、「破」の登場人物12人のネタバレ相関図を交えて、ネタバレあらすじを紹介しました。
- 式波・アスカ・ラングレーが、第7の使徒を鮮やかにせん滅
- 第8の使徒をせん滅したシンジに、ゲンドウが初めていたわる
- 参号機の起動実験中に、アスカが使徒に浸食され、瀕死状態に
- 第9の使徒となった参号機と交戦させられたシンジは、パイロットを辞職
- 綾波の零号機が、第10の使徒に捕食される
- 綾波を助けるために、シンジは初号機に搭乗して覚醒してしまう
- 初号機覚醒により、サードインパクトが起りかける
- Mark.06に乗った渚カヲルが、カシウスの槍でサードインパクトを阻止