『シン・エヴァンゲリオン新劇場版』タイトル画像

『シン・エヴァンゲリオン新劇場版』では、新たに難解な用語が飛び交います。

アディショナルインパクトもそのひとつ。

従来のインパクトとは、条件もだいぶ変わっていましたね。

この記事では、

  • アディショナルインパクトと、フォースやアナザーインパクトとの違いは?
  • アディショナルインパクトとは何?条件は?
  • 結局シンジは、アディショナルインパクトを止めたの?書き換えたの?

について、まとめています。

【シンエヴァ】アディショナルインパクトとフォースやアナザーの違いは?

アディショナルインパクトとは何かを考える時、フォースインパクトやアナザーインパクトとの違いから考えると、分かりやすそうです。

劇中のセリフから読み解いてみましょう。

セカンドインパクトの爆心地の地獄の門が開き始めた時、ミサトは

「全くの予想外。アナザーインパクトというわけか」

と言っていました。

このことから、サードまでのインパクトとは、まったく違うインパクトであることが分かります。

またリツコは

「アナザーの目的として考えられるのは、唯一つ。

フォース用に槍を新造し、アディショナルのために2本の槍を最後まで温存した。

おそらくたった一つの願いのために」

と言っています。

この感じだと、アナザーインパクトは、フォースインパクト+アディショナルインパクトを総称していると思われます。

つまり、

  • フォースインパクトとアディショナルインパクトは別のもの
  • アナザーインパクト=フォース+アディショナル

と言えそうです。

フォースインパクトまでは、「浄化」を目的として、地球上で起きてきます。

アディショナルインパクトは、「世界の書き換え」を目的として、マイナス宇宙で起きています。

この違いは大きいですね。

フォースインパクトの目的や条件については、別の記事にまとめましたので、ご参照ください。

スポンサーリンク

【シンエヴァ】アディショナルインパクトとは何?起きる条件は?

アディショナルインパクトとは?

アディショナルインパクトは、「シン」で初めて出てきた、重要な割に難解な用語です。

アディショナルとは、「追加」という意味ですね。

映画の英語タイトルは『EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME』です。

(↑赤字は管理人による)

この「+1.0」がアディショナルインパクトとリンクした意味になっていると思われます。

では、アディショナルインパクトとは、具体的にどんなインパクトなのでしょうか?

ゲンドウはシンジに「世界を書き換えるアディショナルインパクト」と説明しています。

エヴァンゲリオンイマジナリーに2本の槍を刺すと、

「虚構と現実が溶け合い、すべてが同一の状況と化す。

これで自分の認識、すなわち世界を書き換えるアディショナルインパクトが始まる」

とのことでした。

フォースまでのインパクトは、ゲンドウの価値観だと「浄化」するためのもの。

「世界を書き換える」となると、まったく違う種類のものですね。

ミサトの言うように、「アナザーインパクト」と言えます。

アディショナルインパクトの条件は?

アディショナルインパクトの条件とは何でしょう?

アディショナルインパクトの条件
  • 裏宇宙にあるゴルゴダオブジェクトに行く
  • エヴァンゲリオンイマジナリーを槍で刺す
  • 槍は、トリガーと贄(にえ)の2本必要

と言えそうです。

ゲンドウは、エヴァンゲリオンイマジナリーに槍を刺す時、

「絶望と希望の刃が互いにトリガーと贄となる」

と言っていました。

「Q」でもカヲルが「ロンギヌスとカシウスの槍が2本あれば、世界を創り直せる」と言っていました。

このセリフから、カヲルはゴルゴダオブジェクトやアディショナルインパクトを知っていたと分かります。

初号機は、アディショナルインパクトのトリガーとして必要なわけではありません。

ゲンドウの「ユイと再会する」という目的のために、必要だったのですね。

なお、アディショナルインパクトは裏宇宙のゴルゴダオブジェクトでしか起こせません。

そのため、裏宇宙に行くための条件も整えなければいけませんね。

  • ゲンドウ=ネブカドネザルの鍵で人を捨てた+第13号機
  • 13号機=「Q」で覚醒しており神に近い存在
  • 初号機=「破」で覚醒しており神に近い存在
  • シンジ=「破」でほぼ使徒化+初号機
  • マリ=オーバーラッピング用に改造された8号機+アダムスの器プラスフォーインワン状態

加えてマリは、見た目が歳をとっていないことから、人間ではなさそうです。 

補助燃料だけのヴンダーに乗っているミサトは、それだけでは裏宇宙に入れません。

マリの8号機が合流して主機になることで、裏宇宙に入れたと思われます。

マイナス宇宙やゴルゴダオブジェクト、行進していた白い巨人の群れについては、別の記事にまとめましたので、ご参照ください。

シンジは、アディショナルインパクトを止めたの?書き換えたの?

もともとアディショナルインパクトを起こしたのは、ゲンドウでした。

ミサトたちヴィレは、「どのようなインパクトであれ阻止」という意思でした。

ガイウスの槍も、シンジがアナザーインパクトを止めるために造られたものですね。

最後にガイウスの槍で、初号機や第13号機などのエヴァンゲリオンが、次々と刺されたので、止めたようにも見えました。

そうすると、シンジは結局アディショナルインパクトを止めたのか、それとも世界を書き換えたのか、ちょっと分かりにくいですね。

結論から言うと、シンジはアディショナルインパクトで世界を書き換えました

ゲンドウは、ユイに会うためにアディショナルインパクトを起こしました。

持ってきたロンギヌスとカシウスの槍を、エヴァンゲリオンイマジナリーに刺しましたね。

しかしその後ミサトが、ヴンダーで新しいガイウスの槍を、シンジに届けます。

この時点で、ゲンドウには切り札が何もなく、「ユイと再会」という願いは叶わないという事態に。

劇中では、ゲンドウが電車を降りましたね。

つまりは諦めたわけです。

入れ替わりに「後は僕が引き継ぐよ」と渚カヲルが乗車してきました。

そしてカヲルはシンジが何を望むのか尋ねます。

シンジは、「自分よりもアスカやみんなを助けたい」と言います。

でも最後にシンジも「エヴァがなくてもいい世界」を願い、ガイウスの槍で初号機を貫こうとしました。

すると、シンジの代わりにユイが現れ、ゲンドウの13号機や他のエヴァたちと共に、槍で刺し貫かれていきましたね。

結果、ラストの宇部新川駅以後の世界は、「エヴァのない世界」に書き換えられ、エヴァパイロットも存在しない世界となったのです。

ということで、シンジはゲンドウが起こしたアディショナルインパクトを引き継ぎ、

エヴァのない世界に書き換えたというのが、「シン」の結末です。

スポンサーリンク

【エヴァンゲリオン】解説・考察記事の一覧

『エヴァンゲリオン』関連記事は、全部で35記事あります。

『エヴァンゲリオン』カテゴリーからも、記事一覧を確認できます。

関連記事を読む(シンエヴァ)

【登場人物関連】

【インパクト関係】

【意味不明な場面を解説】

【用語解説】

スポンサーリンク

【シンエヴァ】アディショナルインパクトの条件やアナザーやフォースとの違いまとめ

『シン・エヴァンゲリオン新劇場版』では、分かりにくいインパクトが、さらに難解になっていました。

条件も従来のインパクトとは、異なっています。

  • アナザーインパクト=フォース+アディショナルのこと
  • アディショナルインパクトは「世界を書き換える」という特別なインパクト
  • アディショナルインパクトの条件は、
    「裏宇宙にあるゴルゴダオブジェクトに行く」
    「エヴァンゲリオンイマジナリーを槍で刺す」
    「槍は、トリガーと贄(にえ)の2本必要」

スポンサーリンク
スポンサーリンク