
『エヴァンゲリオン新劇場版:序』では、ラストシーンの渚カヲルのセリフが気になった人は、多いのではないでしょうか。
「また3番目とはね。変わらないな、君は。会える時が楽しみだよ。碇シンジ君」と言いますね。
意味深で、重要な意味がありそうです。
この記事では、
- 最後のシーンの渚カヲルのセリフの意味は?
- 月面に9つの棺桶がある意味は?
- 月面の巨人の正体や血の意味は?
についての考察をまとめています。
旧劇場版のネタバレを含みますので、ご注意ください。
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【エヴァンゲリオン序】最後のカヲルのセリフの意味は?
『エヴァンゲリオン新劇場版:序』のラストで、「ネルフ第7支部 発掘用仮設基地」にいるカヲルが、次のセリフを言います。
「また3番目とはね。変わらないな、君は。会える時が楽しみだよ。碇シンジ君」
意味深で、気になるセリフですよね。
このセリフから、
- 渚カヲルは、碇シンジを知っている
- 碇シンジは、以前も「3番目」だったことがある
ことが分かります。
しかし、渚カヲルが「序」で登場するのは、最後の月の場面だけです。
なので、TV版などもあわせて考察してみます。
TV版だと
- 碇シンジは、「サード・チルドレン」
- 渚カヲルは、第17使徒
でした。
新劇場版では、
- 碇シンジは、「第3の少年」
- 渚カヲルは、第1使徒
です。
さらには、TV版の使徒の番号は、新劇場版ではズレています。
例えば、
使徒名 | TV版 | 新劇場版 |
サキエル | 第3使徒 | 第4の使徒 |
シャムシェル | 第4使徒 | 第5の使徒 |
ラミエル | 第5使徒 | 第6の使徒 |
というふうに、TV版と新劇場版では、番号や使徒の呼び方が、違っているのです。
カヲルをはじめとする使徒は番号が変わっているのに、シンジは「また3番目」なんですね。
このことから、新劇場版は旧劇(TV版+旧劇場版)の次の世界なのではないかと推測できるのです。
つまり、転生している可能性をほのめかしているように思えるんですね。
ちなみに『シン・エヴァンゲリオン新劇場版:||』のタイトル最後にある「:||」は、楽譜で使われる「リピート」記号なのです。
つまり「反復する」物語と言えるでしょう。
しかし、今回は「使徒たちの番号が違う」ということから、「単に同じことを繰り返す世界(人生)ではない」と考えられます。
新劇場版は、旧劇場版とは違うラストになるでしょう。
同じ映画を創る意味もないですしね。
それは
- 碇ゲンドウの計画が、どのような筋書きになっているか
- シンジたちは、どのように行動するか
で変わってくると思われます。
キリスト教には「予定説」という思想があります。
「予定された運命を、人はどのように変えられるか」ということかもしれませんね。
【エヴァンゲリオン序】月面の棺桶の意味は?
「月面 静かの海」と字幕が入り、9つの棺桶らしきものが並ぶシーンがあります。
- 左4つの棺桶のふたが開いている
- 左から5番目の棺桶から、渚カヲルが起き上がる
という場面です。
すべて渚カヲルの棺と思われます。
「5つの開いた棺桶と、4つの蓋が閉まった棺桶」について、3つの可能性を考察しました。
蓋された4つは未登場のエヴァ?
9つの棺桶は何を意味するかと言うと、量産機のエヴァンゲリオンに関係しているかもしれません。
- エヴァンゲリオンの量産機は9体ある(五号機~十参機)
- 渚カヲルのダミープラグで稼働
するんですね。
カヲルの魂は第一使徒アダムスですから、量産機はアダム系EVAということになります。
エヴァンゲリオンは、零号機から十参号機まで全部で14体あるんですね。
「序」の時点で、まだ使用されていない機体が4つ残っているのです。
蓋の空いていない棺桶は、未登場のEVAを意味している可能性があります。
開いた4つはセカンドインパクト?
新劇場版のセカンドインパクトの描写では、光の輪をもつ4体の巨人が現れます。
これは「光の巨人」なので、第一使徒アダムスですね。
ちなみに、旧劇では「アダム」と呼んでいるのですが、旧劇場版では「アダムス」と呼んでいます。
セカンドインパクトで4体で描写されているので、新劇場版では複数形で言うようになったのでしょう。
渚カヲルは第一使徒アダムスなので、棺桶が4つ開いていても不思議ではありません。
4つはセカンドインパクトで使用、5番目は「新劇場版」のカヲルという意味かもしれません。
リピートで5回目の転生?
新劇場版が「繰り返しの物語」であることは、前述しました。
「繰り返し」であることを重視すれば、単純に「5回目の転生」と考えることもできそうです。
カヲルの登場する場面は、「破」「Q」も意味深で難解です。
「シン」が公開されれば、情報が増えてストーリーがつながるかもしれません。
しかし、明確な説明はされないと予想できるので、いろんな解釈が出そうです。
【エヴァンゲリオン序】月面の巨人の正体は?
まず「ネルフ第7支部 発掘用仮設基地」と場所が紹介されますね。
使徒らしい白い巨人を、カヲルが眺めています。
- なぜ月にカヲルがいるのか
- なぜ月に巨人がいるのか
- 白い巨人の正体は何か
- 地面に血がついているのは何故か
などは、一切説明がありません。
考えられるのは、
- カヲルが月にいたのは、EVAマーク6を建造しているから
- 白い巨人は第一使徒アダムス
- 月面についている血は、リリスの血
ということです。
ひとつずつ見ていきましょう。
月でEVAマーク6を建造
マーク6は、ゼーレが建造したエヴァです。
調べてみたら、「素体には、リリスに酷似した白い巨人を使用」となっていました。
マーク6は、渚カヲルの搭乗機。
素体が月にあるので、月で建造したんですね。
白い巨人はアダムス
まず、白い巨人は使徒でしょう。
エヴァンゲリオンの世界で、あれだけ大きな体をもつのは使徒しか出てこないからです。
白い使徒というと、リリスが思い浮かびますが、ネルフ本部の地下で磔になっているので違いますね。
また、カヲルは、人間の男性の肉体にアダムスの魂をいれた、人造使徒です。
また、前述したように、新劇場版では4体いることになっています。
これらの点から、白い巨人はアダムスと考えられるでしょう。
月面の血はリリス
旧劇場版ではリリスは崩壊し、飛び散った血が月面に付着するんですね。
「序」のラストで、月面についている血はその時のものと思われます。
ということは、やはり「新劇場版は、旧劇場版の続き」と言えそうです。
旧劇版と過去として、歴史の地続きになっている現在に「新劇場版」の世界がある、ということですね。
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【エヴァ序】最後のカヲルのセリフの意味まとめ
『エヴァンゲリオン新劇場版:序』の最後に、月にいる渚カヲルが意味深なセリフをつぶやきます。
場面状況やセリフから、
- 渚カヲルの「また3番目」の意味は、新劇場版が旧劇の続きであることを、ほのめかしている
- 渚カヲルが月にいるのは、EVAマーク6を建造中だから
- 月面の棺桶が9つあるのは、量産機のEVAの機体数が9体であることによる
- 月面の白い巨人は、アダムスと推測できる
- 月面の血は旧劇場版で、リリスが崩壊したときのものと思われる
(そのため、やはり新劇場版は旧劇場版の続きと言える)
というのが、この記事のまとめです。