『エヴァンゲリオン新劇場版:破』では、覚醒した初号機がサードインパクトを起こしかけます。
そこにMark.06に搭乗した渚カヲルが、カシウスの槍を刺して、サードインパクトを止めました。
危ういところで、ニアサードインパクトに留められましたね。
この記事では、
- カヲルはなぜサードインパクトを阻止したのか
- カヲルの最後のセリフの意味は?
について、まとめました。
【エヴァ破】ラストでカヲルがサードインパクトを阻止した理由はなぜ?
一度覚醒しガフの扉を開いてしまったエヴァ初号機はサードインパクトのトリガーとなってしまった pic.twitter.com/eaIgblxBXa
— ミヤモン抜刀斎ひたぎ (@miyamototaiga10) June 17, 2013
『エヴァンゲリオン新劇場版:破』のラストは、怒涛の展開ですね。
まずストーリー展開を確認しましょう。
- 綾波レイの弐号機が、第10の使徒に捕食される
- シンジが初号機で、救出に向かう
- バッテリー切れで、初号機が動けなくなる
- 「綾波を返せ!」とシンジが強く願ったところ、なぜか初号機が作動
- 初号機の頭上に輪っかが現れる(覚醒し、人の域を超越)
- シンジが綾波を救出
- 世界が崩壊しかける(サードインパクトの始まり)
- Mark.06に乗った渚カヲルが、カシウスの槍でサードインパクトを阻止(⇒ニアサードインパクトに留まる)
なぜ、カヲルはサードインパクトを止めたのでしょうか?
ヒントは、加持リョウジのセリフにあります。
「数がそろわぬうちに、初号機をトリガーにするとは。碇司令、ゼーレが黙っちゃいませんよ」
「数がそろわぬうちに」というのは、人類補完契約における、ゼーレとリリスの契約のことを指しています。
ゼーレは、「アダムとリリス以外の使徒を、10体せん滅する」という契約を、リリスと結んでいるのです。
「序」では、使徒を2体せん滅した時点で、ゲンドウが「何としてもあと8体倒さねばならない」と言っていますね。
しかし、初号機が覚醒して第10の使徒を倒した時点で、合計8体しかせん滅していないのです。
2体足りないですよね。
そのため加持リョウジは「数がそろわぬうちに」と言っているのです。
加持リョウジは、ネルフに所属していますが、
- 日本政府のスパイ
- ゼーレのスパイ
という二重スパイなんですね。
つまり、ゼーレのスパイとして、碇ゲンドウを監視していたのです。
なので、「碇司令、ゼーレが黙っちゃいませんよ」と言ったのでした。
ゼーレとリリスの契約を、碇ゲンドウが策略して破った形になったので、当然ゼーレは問題視しますよね。
ラストに、渚カヲルがエヴァンゲリオンMark.06に乗って現れます。
Mark.06は、ゼーレ所有のエヴァンゲリオンであることを考えると、
ゼーレが渚カヲルに、サードインパクトを阻止するよう命じた
のではないかと推測できます。
カヲルは、カシウスの槍でサードインパクトを阻止。
結果、完全な形でのサードインパクトとはならず、ニアサードインパクトに留まったのです。
碇ゲンドウの目的や、サードインパクトが起きる条件については、他の記事にまとめましたので、ご参照ください。
【エヴァ破】ラストのカヲルのセリフの意味は?
Mark.06で出撃する前に、渚カヲルは「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」と意味深なことを言います。
これはシンジに向けられた言葉ですね。
一体どういう意味なのでしょう?
旧劇場版では、
- シンジはカヲルを殺したことで心を閉ざす
- 仲間の悲惨な死を見て発狂する
という、かなり悲惨な状態になったんですね。
私見ですが、新劇場版は旧劇場版の「続き」というか、「繰り返しの物語」として転生しているように思います。
そのため、カヲルは「今度こそ君だけは幸せに」と言わずにはいられなかったのでしょう。
「序」でもカヲルは、「また3番目とはね。変わらないな、君は。会える時が楽しみだよ」とラストシーンでつぶやいています。
「序」や「破」のカヲルのセリフから、「転生の物語」と推測されますが、詳細は別の記事にまとめましたのでご参照ください。
【エヴァンゲリオン】解説・考察記事の一覧
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【序】
【破】
【Q】
【エヴァ破】ラストでカヲルがサードインパクトを阻止した理由まとめ
『エヴァンゲリオン新劇場版:破』では、ラストシーンで危うくサードインパクトが起きかけますが、渚カヲルが阻止します。
- カヲルがサードインパクトを阻止したのは、ゼーレの命令
- なぜなら、リリスとの契約が完了していなかったから
- カヲルが「今度こそ君だけは幸せにしてみせる」と言ったのは、旧劇場版のシンジは悲惨な状態だったから
- カヲルのセリフから、新劇場版は旧劇場版の続き、転生の物語と推測できる