『エヴァンゲリオン新劇場版:破』では、綾波レイが乗る弐号機が、使徒に捕食されてしまいます。
助けようとしたシンジの初号機は覚醒し、結果サードインパクトを引き起こしかけますね。
この記事では、
- 初号機はなぜ覚醒したのか?
- なぜニアサードインパクトが起きたのか?
について、分かりやすく解説します。
【エヴァ破】覚醒とは何?暴走とどこが違う?
映画のラストの方で、第10の使徒を倒そうとした綾波レイの零号機は、逆に捕食されてしまいます。
綾波を助けようとしたシンジの初号機は、途中でバッテリー切れしますね。
にも関わらず、エヴァは動き出しました。
「序」でも、バッテリー切れにも関わらず、初号機が動くシーンがありました。
「序」では、
- シンクロ率が400%超と異様に高まった
- シンジの意思とは関係なく、エヴァが行動
して、「暴走」と呼ばれましたね。
「序」の暴走と違うのは、「破」では
「綾波を助けたい」というシンジの強い意思に、エヴァが応じている
ところです。
これが「覚醒」であり、暴走とは異なる点です。
暴走や覚醒が起こる原因は、初号機のコアにシンジの母親であるユイが、肉体ごと取り込まれているからです。
「子どもを守りたい」というような親の愛情が、エヴァンゲリオンの原動力や絆となっているからなんですね。
覚醒したのも、「綾波を助けたい」というシンジの必死な思いに、母親の愛が応じたと言えるでしょう。
パイロットとエヴァの関係については、別の記事にまとめているので、ご参照ください。
【エヴァ破】ニアサードインパクトはなぜ起きた?
サードインパクトが起きる条件を確認しておきましょう。
です。
しかし、以下の条件が整えば、使徒でもサードインパクトを起こせます。
使徒が、アダムかリリスと融合して「神」になる
「神」になった使徒は、サードインパクトを起こせる、ということですね。
新劇場版を「序」「破」と観た方は
「でも初号機は使徒ではないし、リリスとも融合していないよね?」と思うかもしれません。
「破」のサードインパクトは、
- 第10の使徒(アダム系使徒)
- 覚醒した初号機(リリス系EVA)
が融合したために、起きたと言えると思います。
リリスのコピーであるEVA初号機が覚醒して神に近い存在となり、さらに使徒と融合したために起きたと思われます。
加持リョウジが「初号機をトリガーにした」と言っていたのは、このことを指摘しているんですね。
結果、地割れしたり都市が崩壊したりと、サードインパクトが始まろうとしました。
その様子を見ていた碇ゲンドウたちは、「あの二人で、初号機の覚醒はなったな」と言います。
綾波レイを使ってシンジの乗る初号機を覚醒させるのは、ゲンドウの計画だったことが分かりますね。
そこに、月で建造されたMark.06に乗った渚カヲルが現れて、カシウスの槍を刺し、サードインパクトを阻止します。
そのため、完全な形でのサードインパクトとはならず、ニアサードインパクトに留まったのです。
2種類あるサードインパクトの違いや、ゲンドウの計画については、別の記事にくわしくまとめましたので、ご参照ください。
【エヴァンゲリオン】解説・考察記事の一覧
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【序】
【破】
【Q】
【エヴァ破】覚醒してニアサードインパクトが起きた理由まとめ
『エヴァンゲリオン新劇場版:破』では、ラストの展開が速く、少し意味が分かりにくいところがあります。
- 初号機が覚醒したのは、シンジの強い思いにEVAが呼応したから
- 覚醒した初号機は、神に近い存在となった
- 神に近くなった初号機は、使徒と融合することで、サードインパクトのトリガーとなった
- 綾内レイを利用して、シンジの初号機を覚醒させるのは、ゲンドウの計画だった
- サードインパクトを、渚カヲルのMark.06が阻止し、ニアサードインパクトに留めた