大人気アニメ『エヴァンゲリオン』には、独特の世界観があり、ストーリーの説明がほとんどありません。
そのため「難しすぎて、分からない」と感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、「そもそもエヴァンゲリオンが何なのかも、よく分からない」という初心者向けに、
- エヴァンゲリオンとは何か?
- LCLやATフィールドとは?
- エヴァンゲリオンの目的は?
- 機体はいくつある?パイロットは誰?
について、分かりやすくまとめました。
ネタバレも含みますが、この内容を知らないと物語についていけないでしょう。
最低限知っておきたい、エヴァの基礎知識を、ざっくりまとめています。
ちなみに、「エヴァンゲリオンとは何?」を知るには、使徒について先に知っておくほうが、理解しやすいです。
エヴァンゲリオンとは何?分かりやすく解説!
『エヴァンゲリオン』では、物語がはじまってすぐに使徒やエヴァンゲリオンが登場します。
しかし、劇中では説明がないため、「エヴァンゲリオンって何?」と分からないまま話が進んでしまいます。
この記事では、初めてエヴァンゲリオンを見る人向けに、分かりやすくざっくり解説します。
エヴァンゲリオンとは何?
まずエヴァンゲリオンの基礎知識を、簡潔に述べますね。
- 正式名称:汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン
- 略称:EVA(エヴァ)
- 人類が14年かけて製造した人造人間
- 第1使徒アダムか第2使徒リリスを複製して造られた
- 装甲して使徒と戦う
- 使徒をせん滅できる人類の唯一の兵器
- 内部電源での活動時間は、最大5分
- パイロットはエヴァとシンクロして操縦する
- 1カ国で保有できるのは3体まで
劇中では特別な説明がされませんが、パイロットはエヴァとシンクロします。
そのため、「シンクロ率」というワードがよく出てくるんですね。
シンクロ率が高いほど、エヴァの衝撃などもパイロットに伝わります。
たぶん、一番分かりにくいのは「アダムかリリスの複製」というところですよね。
これは「使徒って何?」という知識がないと、理解できないのです。
使徒については、別記事で分かりやすくまとめていますので、ご参照ください。
L.C.L.とは何?
パイロットが登場すると、エントリープラグ(いわゆるコックピット)に、L.C.L.という液体が機内に充填されます。
L.C.Lとは
- リリスの体液(血液)で、生命のスープと呼ばれる
- 肺から直接L.C.L.内の酸素をとりこめる
- 溺れることはない
- パイロットを衝撃から守る
という特徴があります。
ATフィールドとは何?
ATフィールドも、劇中で特に何の説明もなく、ひんぱんに使われる言葉ですね。
ざっくり説明します。
- 攻撃を防御する全方位バリア
- ATフィールドは、「ヒトの心の壁」
- 自分を守るために他者を拒絶する自我境界
- ATフィールド(自我)が消失すると、生命は肉体を維持できずL.C.Lに還元される
- 使徒とエヴァンゲリオンのATフィールドは、バリアとして展開できるほど強力
- 漫画版では人間も使用できる
- 強力になるほど視覚化・物質化され、防御能力が高まる
- ATフィールド同士では、相手を中和することができる
(そのためエヴァが使徒に対する唯一兵器)
エヴァンゲリオンの世界では、生命体は自我を失うとL.C.L.化してしまいます。
つまり、液体化するんですね。
海が赤いのは、海水にL.C.L.が混じっているからなのです。
エヴァンゲリオンの目的は?
エヴァンゲリオンの目的は、「表向き」と「裏向き」の2つあります。
表向きの目的
表向きには、エヴァンゲリオンは「使徒から人類を守る」ということ。
ウルトラマンと同じですね。
ウルトラマンは活動時間が3分、エヴァは5分なので、ちょっと長いくらいです。
エヴァンゲリオンは、第一使徒アダムか第二使徒リリスの複製なので、使徒と互角かそれ以上に戦えるのです。
NERVがエヴァンゲリオンの管理・運用をすべて担っています。
裏向きの目的
実はエヴァンゲリオンには、「人類補完計画の遂行」という、裏向きの目的があります。
葛城ミサトや赤木リツコたち一般のNERV職員は、そのことを知らされていません。
知っているのは、シンジの父である碇ゲンドウや冬コウゾウらSEELE(ゼーレ)の人間だけです。
ミサトたちは、新劇場版だと「破」の後で知ることになります。
エヴァンゲリオンは何機あるの?パイロットは誰?
人類が保有しているエヴァンゲリオンは、零号機から十参号機まであります。
TV版や旧劇場版では、専属パイロットです。
新劇場版では、マリが複数機に搭乗しています。
エヴァンゲリオンには、
- TV版
- 旧劇場版
- 漫画版
- 新劇場版
の4種類があり、それぞれストーリーが微妙に違います。
さらに、「ゲームではこういう話になってる」という部分もあるんですね。
ストーリーが統一されていないため、余計複雑になってしまっているのです。
エヴァンゲリオンの機体や、パイロットの組み合わせは、以下の通りです。
零号機 | 綾波レイ |
初号機 | 碇シンジ |
弐号機 | 惣流・アスカ・ラングレー (新劇場版ではマリも搭乗) |
参号機 | 鈴原トウジ |
四号機 | (TV版での設定のみで稼働せず) |
五~十参号機は、「EVA量産機」で、通常「EVAシリーズ」と呼ばれています。
四号機までとの違いは、
- 円盤型のエヴァ(マーク04)
- 監視専用のエヴァ(仮設五号機)
- 二人乗りのエヴァ(十参号機)
などがいることです。
予告だけにしか登場しないエヴァもあります。
以下は、本編でパイロットが乗っているエヴァです。
仮設五号機 | 真希波・マリ・イラストリアス |
Mark.6 | 渚カヲル |
八号機 | 真希波・マリ・イラストリアス |
九号機 | アヤナミレイ |
十参号機 | 渚カヲルと碇シンジ ※二人で登場するタイプ |
パイロットは、全員14歳の子どもです。
ただ、前述したように、旧劇と新劇ではストーリー展開が違うため、パイロットの条件が違う可能性があります。
なぜ14歳の子どもしか乗れないのか、エヴァとシンクロするのかについては、別の記事にまとめたので、ご参照ください。
【エヴァンゲリオン】解説・考察記事の一覧
『エヴァンゲリオン』関連記事は、全部で35記事あります。
『エヴァンゲリオン』カテゴリーからも、記事一覧を確認できます。
【序】
【破】
【Q】
【解説まとめ】エヴァンゲリオンとは何か
『エヴァンゲリオン』は、劇中でしか使われない専門用語が、説明もなく使われているため、「話が難しい!分からない!」と感じる人も多いのではないでしょうか。
初心者の方のために、「これだけは知っておきたい基礎知識」を分かりやすくまとめました。
- 人造人間で、兵器
- 活動できる時間は5分間
- 零号機から十参号機まである
- パイロットは、14歳の子ども
- 表向きには「人類を守る」、裏向きには「人類補完計画の遂行」という2つの目的がある
- NERVの一般職員は、裏向きの目的を知らされていない
- L.C.L.は、リリスの体液
- ATフィールドとは、「心の壁」