大人気アニメ『エヴァンゲリオン』では、碇シンジや綾波レイたちがエヴァンゲリオンに搭乗し、使徒たちと戦います。
観ていて、「どうしてパイロットは子どもばかり?」と思った人も多いのではないでしょうか?
調べてみたところ、旧劇と新劇では条件が少し違う可能性があります。
この記事では
- エヴァンゲリオンのパイロットの条件
(旧劇と新劇の違い) - エヴァとパイロットの関係は、『風の谷のナウシカ』がベースになっている
について、まとめました。
ネタバレを含みますので、ご注意ください。
【エヴァンゲリオン】パイロットの条件は?旧劇と新劇で違う?
僕は……僕は、エヴァンゲリオン初号機バイロット、碇シンジです!!!!!! pic.twitter.com/L96zYD1rlL
— 誠司 (@anonym0623) January 5, 2021
『新世紀エヴァンゲリオン』が最初にTVアニメ放送されたのは、1995年~1996年でした。
その後も作品は創作され、エヴァンゲリオンには
- TV版
- 旧劇場版
- 漫画版
- 新劇場版
の4種類があり、それぞれストーリー展開に違いがあります。
この記事でいう旧劇とは、「TV版+旧劇版」のことです。
これ以降の内容はネタバレを含みますので、ご注意ください。
旧劇のパイロットの条件は?
旧劇のエヴァンゲリオンのパイロットの条件は、以下です。
- マルドゥック機関により選出される
- 母親のいない14歳の子ども(レイ・カヲルは除く)
また、条件ではありませんが、シンジの通う中学校のクラスメイトは、全員パイロット候補です。
ひとつずつ説明しますね。
マルドゥック機関により選出
マルドゥック機関とは、人類補完委員会直属の諮問機関です。
エヴァンゲリオンのパイロットとなる子どもを選出するのが役割。
実権を握っているのは、碇ゲンドウ。
つまりNERV(ネルフ)ですね。
母親のいない14歳の子ども(レイ・カヲルを除く)
12月からエヴァンゲリオンを少しずつ見返してて、子どももエヴァ観れるようになって絶対絶対家族で映画観に行く!!!ちなみに私は綾波レイ推し pic.twitter.com/Gwj946vkRe
— ちなこ (@xchii09x) January 6, 2021
「母親のいない14歳の子ども」というのは、つまりセカンドインパクト後の西暦2001年に生まれた子どもということ。
なぜ、「母親がいない子ども」限定かというと、エヴァンゲリオンのコアには、パイロットの子どもの母親の魂が入っているからです。
初号機には、シンジの母である碇ユイの魂と肉体が入っています。
弐号機には、アスカの母である惣流・キョウコ・ツェッペリンの魂が入っています。
ちなみにキョウコは、魂の大半をエヴァに取り込まれてしまいます(肉体しか引き揚げられなかった)。
結果、アスカと人形の区別もつかない、精神崩壊した廃人のようになり、最終的に自殺してしまいます。
エヴァンゲリオンに搭乗するには、エヴァンゲリオンとパイロットのシンクロが非常に重視されます。
親子だとシンクロ率が高いため、その子どもが専属パイロットになるのです。
エントリープラグは子宮、L.C.Lは羊水というイメージですね。
コントロールシステムには、A10神経を使用しています。
A10神経(脳幹に実際にあります)は、愛情に関係する神経なんですね。
つまり、エヴァのシンクロ・コントロールの鍵になっているのは、親子の愛情なのです。
A10神経が活発に活動するのが14歳頃の思春期で、シンクロ率が高くなると言われています。
そのため、パイロットはみな子どもなのです。
中学校のクラスメイトは、全員パイロット候補
相田ケンスケ
— 21世紀のアダム (@NERV_040418) September 12, 2020
「今日は僕の誕生日をお祝いしてくれてありがとう。明日は5thチルドレンの渚カヲル君が誕生日だから沢山、お祝いしてほしいんだ。って言われなくても分かってるか!人気者は良いよなー。ほんっと羨ましいよ」#エヴァンゲリオン#相田ケンスケのメッセージ pic.twitter.com/5haWlqQEbz
シンジの通う中学校の2年A組は、クラスメイト全員がパイロット候補生です。
父親は、おおむねNERVの職員という設定のようです。
旧劇では、シンジのクラスメイトのトウジが、参号機に搭乗しています。
新劇のパイロットの条件は?
旧劇では、レイなどの例外はあるにせよ、基本的にエヴァンゲリオンに搭乗するパイロットは、その母親の子どもというのが基準でした。
そのため、アスカは2号機に他のパイロットが搭乗するのを非常に嫌がるなどの場面が、旧劇では見られます。
しかし、新劇場版ではマリが弐号機、仮設五号機、八号機に乗っているんですね。
つまり、エヴァンゲリオン=パイロットの母親の魂が入ってるとは限らないようです。
旧劇とパイロット条件の設定が違う可能性があるのです。
しかし、劇中では条件について明確には説明されていません。
ただ、キーワードとして「運命を仕組まれた子供たち」と劇中で何度も出てきますね。
新劇場版Qの予告で、「ついに集う運命を仕組まれた子どもたち」とナレーションが入ったところで、司令服を着た男性と4人の影が映っています。
司令服を着て背中を向けている人物は、髪の色がグレイです。
候補者としては
- 渚カヲル
- 冬月コウゾウ
のいずれかでしょう。
おそらく冬月コウゾウと思われます。
というのも、新劇場版は旧劇の「やり直しの物語」だからです。
「破」の英語タイトルは「EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO」です。
REDOは、「やり直す」という意味です。
また、「シン」のタイトルの「:||」という記号は、音楽の「リピート記号」。
ということは、TV版・旧劇に登場しないマリは、「やり直し」の対象から外れます。
マリは、「運命を仕組まれた子供」とは言い難いのですね。
「運命を仕組まれた子供たち」は、全員で4人と分かります。
具体的には、旧劇に登場したカヲル、シンジ、レイ、アスカです。
また、碇ゲンドウは「すべては計画通りだ」と何度も言いますので、運命を仕組んだのは碇ゲンドウと推測できます。
ちなみに、
- アスカがレイを「えこひいき」と言う
- クラスメイトの相田ケイスケが「パイロットになりたい」と言う
ことから、「マルドゥックが選出」「クラスメイトはパイロット候補」というのは、新劇でも同じようです。
エヴァとパイロットの関係は『風の谷のナウシカ』がベース
私見ですが、エヴァンゲリオンとパイロットが「親子」という設定は、『風の谷のナウシカ』(原作漫画の方)の物語がベースになっていると思います。
『エヴァンゲリオン』との両方を知っている人は、納得していただけるのではないでしょうか。
「親子関係」に限らず、エヴァの世界観は「ナウシカ+ウルトラマン+聖書」がベースになっています。
エヴァの庵野秀明監督は、映画のナウシカの巨神兵を描いたという話は有名ですよね。
- ナウシカは、文明後の汚染された世界で共存
- エヴァは、新世界を創造しようとする
とベースは同じで、方向性が逆のストーリーなのです。
映画のナウシカは、原作の2巻までの物語。
漫画のナウシカは全7巻で、「親子関係」については6巻の内容です。
- 映画のナウシカより、原作漫画の方が圧倒的に面白い
- エヴァンゲリオンより、圧倒的に分かりやすい
ので、興味のある方や、エヴァの世界観を深く知りたい方は、ぜひナウシカの原作も読んでみてくださいね!
「原作を読むつもりはないけど、そこの内容だけ知りたい」という方は、こちらの記事の「巨神兵のその後」をご覧ください。
【エヴァンゲリオン】解説・考察記事の一覧
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【序】
【破】
【Q】
【エヴァンゲリオン】パイロットの条件まとめ
エヴァンゲリオンに搭乗して使徒たちと戦うパイロットたち。
パイロットが全員子どもであることに、違和感をもった人も多いのではないでしょうか。
- エヴァンゲリオンのパイロットの条件は、旧劇と新劇で違う可能性がある
- 旧劇の条件は「マルドゥク機関が選出した、母親のいない14歳の子ども」
- 旧劇では、エヴァにパイロットの母親の魂が入ってる
- 新劇のエヴァは、パイロットの母親の魂が入ってるとは限らない
- 新劇では、「運命を仕組まれた子供たち」がキーワード
- 「運命を仕組まれた子どもたち」は、旧劇の4人
- 運命を仕組んだのは、碇ゲンドウと思われる